久々の積もる話と手作りの料理に場は盛り上がり、夫も美恵子もついついビールを飲み過ぎ、気が付くとテーブルの端に空き缶の山が出来ていた。
信也も幸一も昼間遊んだ疲れで、９時を過ぎると欠伸を始め、久々にアルコールの入った夫と美恵子も釣られるように眠気を覚えて欠伸を始めたのでお開きとなった。
信也と幸一が一緒に風呂に入り、その後に夫が入り、最後に入浴した美恵子がベッドに入ったのは未だ１０時前だった。
元々そんなにお酒が強くない夫はすでに大の字になって鼾を掻いていた。
夫の鼾をうるさいと感じる間も無く美恵子も直ぐに深い眠りに落ちた。

眠ってからどの位時間が経ったのだろう、美恵子は下腹部に異変を感じて目を覚ました。
最初は何が如何なっているのか状況が飲み込めなかったが、下腹部に感じる突き上げと、規則正しい身体の揺れで直ぐに背後から肉棒を突き立てられていると悟った。
何と信也に肉棒で身体を貫かていたのだ。
アルコールのせいで気付くのが遅れたとは言え、濡れてもいないのに無理やり挿入しようとすれば、幾らなんでも気付かない筈はないと思う。
信也は眠っている私が目を覚まさないように愛撫を続け、女陰が淫液で十分に濡れてから肉棒を挿入したに違いない。
挿入された時も美恵子は全く気付かなかったのだから。　　
夢だと思っていた心地よさが実は夢ではなく、知らぬ間の愛撫に感じて肉棒を入れられても気付かないほどに女陰を淫液で濡らしてしまっていたのだ。
イヤらしい夢を見ていたのは事実で、てっきり夢の中の快感だと思っていたのに・・まさか今日遣って来たばかりの高校生の甥に犯されていたなんて。
股間を包み込む心地よさからして、目を覚ましたのは肉棒で貫かれてから既に随分と時間が経ってからに違いない。
目覚めても尚下腹部を包み込む細波に洗われているような心地よさに美恵子は初めの内は何が起きているのか事情が飲み込めなかった。
夢の中の感覚だと思っていた心地よさが、目覚めてもなお現実の快感として下腹部を包み込んでいるのを知って始めていぶかったが、五感を澄ますまでも無く美恵子は直ぐに下腹部を包み込む快感の正体を悟った。
自分の身体が女陰を穿つ規則正しい突き上げにより揺れているのを知り、知らぬ間に夫が背後から抱いているのだと思った美恵子はそっと目を開いてみた。
瞳孔が開ききっていた美恵子は直ぐに、目の前の隣のベッドに規則正しく胸を上下させて寝込んでいる夫を見付けた。
背後から抱いていると思っていた夫は鼾を掻いて目の前で寝込んでいたのである。
背後から肉棒で貫いているのが夫ではないとすると・・美恵子は恐る恐る後ろを振り向こうと首を回した。
少し顔が動いたところで肉棒は動きを止め、突然後ろから口を塞がれた。
「声を出しちゃあ駄目だよ・・ジッとしてて・・」
突然、聞き覚えのある信也の声が耳元で囁いた。
「うっ・・し・信ちゃん・・」
口を塞がれた美恵子の声がくぐもる。
「しっ、静かに・・静かにしないと、おじさんが目を覚ますよ」
信也は美恵子のうなじに息を吹き掛けながらそっと囁いた。
夫が目を覚ますと言う信也の言葉に美恵子は思わず身体をこわばらせた。
顔を夫の方に戻すと、口を塞がれたまま息を殺して凝視する目の前で夫は気持ちよさそうに寝息を立てて寝ていた。
ピクリと動く気配すらなかった。
「おじさんが目を覚ますから、声を出しちゃあ駄目だよ」
うなじに息を吹き掛ける信也の諭す様な囁きに、美恵子はプルッと身体を震わせて思わずコクリと頷いてしまった。
美恵子の口を塞いでいた信也の手がゆっくり外された。
「知らなかったわ・・夢じゃあなかったのね・・」
美恵子は顔を少し後ろに向け横目で夫を見据えながら声を潜めて囁いた。
「夢なんかじゃあないよ」
信也は中断していた腰の動きを再開した。
最初は美恵子の様子を窺うようにゆっくり腰を動かしていた信也だが、抵抗しないと悟ったのか肉棒は中断前と同様の小気味良いピッチで蜜壺を穿ち始めた。
目覚めた時に感じた心地よい感覚が直ぐに甦り、美恵子の下腹部を包み込んでゆく。
“夢を見ているんだと思っていたけど、夢ではなかったのね・・何故もっと早く気付かなかったのだろう？”異変に気付いて目を覚ました時には既に蜜壺は十二分に濡れていて、肉棒は何の抵抗もなく滑らかに出入りしていたのを美恵子は思い出していた。
横臥した美恵子の股間を信也の肉棒は小気味良いピッチで穿ち続けた。
折り曲げた美恵子の膝にはパンティーとパジャマのズボンが纏わり付いていた。
美恵子の背中に張り付く様に横臥した信也は規則正しく腰を振って肉棒を突き立てながら、釦が外れて肌蹴たパジャマからこぼれ出たたわわな乳房を左手で揉みしだいていた。
人が歩けるだけの僅かな間隔を空けて並べられた目の前の隣のベッドの上では、夫が相変わらず心地よさそうに鼾を掻いている。
肉棒の突きに同調して結合部からヌチャヌチャと湿った音が漏れ聞こえる。
下腹部を包み込んでいた細波に洗われている様な心地良さは、今はもう細波が荒波へと変わり、快楽の波間に漂う美恵子の身体は荒波に揉まれる小船のように揉みくちゃにされていた。
美恵子は出そうになる声を堪えようとそっと左手で口を覆った。
逆巻く荒波のように襲い掛かる２０も年下の甥の肉棒は美恵子の身体を快感で包み込んで波頭まで持ち上げ、そして波の谷間に突き落とす。
信也の傍若無人な行いを中止させるには美恵子の身体は既に感じ過ぎてしまっていた。
快楽の荒波に揉まれ、隣のベッドに寝ている夫の姿は最早感涙で霞んでいた。
“あぁ貴方、私もう駄目だわ・・許して・・御免なさい・・”左手にいっそう力を込めて口を塞ぎ、静かに眼を閉じた美恵子の右の目尻から一筋の涙が零れ落ちた。
夫の姿が視界から消えて暗闇が訪れると、美恵子は快楽を享受する事だけに神経を集中させた。
信也の肉棒が与えてくれる快感は、目を閉じた事により一段と凄まじさを増して美恵子に襲い掛かって来た。
股間に纏わり付いていた快感が波紋のようにジーンと美恵子の全身に広がってゆく。
次々に襲い掛かって来る快感に思わず出そうになる声を美恵子は掌に力を込めて必死に堪えていたが、塞いだ掌の下から時折ウッ・・クッ・・と鳩が鳴くような声が漏れ聞こえ始めるのに幾らも時間はかからなかった。
押し寄せる快感に、手で口を塞いで声を出すまいとする美恵子の我慢も最早限界だった。
「うっ・・くっ・・うっ・・くくっ・・」
美恵子の必死の努力も空しく鳩が鳴くような声が漏れ続ける。
口を覆っていた手はいつの間にか外れ、美恵子は外したその左手の指先をきつく噛み締めていた。
荒波は最早怒涛となり、凄まじい快感となって美恵子の身体に容赦なく襲い掛かっていた。
快感と必死に戦う美恵子の身体は自然に玉子のように小さく丸まっていった。
「くっ・・くくっ・・うっ・・くうっ・・」
苦しそうに咽喉を鳴らす美恵子の丸まった身体が時折小刻みに震える。
信也の腰の動きが突然止まった。
「ふぅ～～っ・・はぁ～～っ・・」
噛んでいた指を解放すると、美恵子は大きく息を吐き出して新鮮な空気を吸い込んだ。
そっと目を開くと、存在を忘れていた夫は美恵子の目の前に先ほどと同じ格好で寝ていた。
信也は肉棒で貫いたままの身体をゆっくり起こしていった。
枕から顔を上げた美恵子は怪訝そうに首を回して振り向いた。
折り曲げた美恵子の大腿と腰に手を添えて見下ろす信也と目が合った。
薄暗闇の中で本の僅かな時間お互いに見詰め合ったが、直ぐに信也は美恵子にコクリと小さく頷いた。　
頷きの意味を瞬時に理解した美恵子は信也の眼を見て小さく頷き返した。
その頷きに信也は小さく頷き返すとゆっくり腰を動かし始めた。
お尻を突き出して横を向いて丸まった美恵子の股間に、身体を起こした信也の肉棒が突き刺さる。
美恵子の上下に並んだ白いお尻の双丘が作る水平の谷間に、自らの股間を食い込ませる様に信也は肉棒を穿つ。
今までの背後から抱かれて貫かれていたのに比べ、結合部が交差したようなこの体位では信也の肉棒はより深くまで突き刺さり始めた。
眉間に深く皺を刻むと美恵子はきつく目を閉じ、先ほどと同じ様に身体を丸めた。
先ほど以上の凄まじい快感が怒涛となって美恵子に襲い掛かった。
「うっ・・うっ・うっ・・ぐふふっ・・」
思わず出る声に咽喉を詰まらせた美恵子は咄嗟に枕に顔を押し当てた。
信也の肉棒は子宮口を突き抜けて子宮に突き刺さりそうな勢いで奥襞に強く押し当たる。
亀頭で肉襞を掻き分けるように押し入って来た肉棒は、エラで肉襞を引きずって抜け出ていく。　　　
美恵子は顔を深く枕に埋め込んで洩れ出る声を押さえ込み、凄まじい快感に身体を小刻みに震わせていた。
寝ているとは言え夫の姿を目の当たりにしながら甥の信也に肉棒で貫かれる背徳感と、怒涛のように襲い掛かる凄まじい快感に美恵子は短い時間に２度上り詰めた。
３度目の頂上を目前にして信也にも射精感が込み上げて来たらしい。
美恵子の太股と腰を掴んだ信也の手にも自然と力が入り、腰の振りも狂ったように素早くなった。
執拗に責め続けた信也もいよいよ我慢が出来なくなってきようだ。
信也に合わせて一緒に頂上に上り詰めようとする美恵子の股間を蕩けそうな凄まじい快感が包み込み、そしてそれが全身に広がっていった。
“あぁ～～蕩けちゃう・・もうどうなっても構わない・・”美恵子の頭は霞が掛かったように白み始めていた。
“頂戴・・中に・・中に出して・・”中に受け止めようと丸まった美恵子の体に力が入り更に小さく丸まった。
合わせるように信也にその時が訪れた。
そのまま中に出されると思っていた美恵子の予想に反し、突然肉棒を引き抜いた信也は美恵子の腰に肉棒の先端を押し当てて射精を始めた。
美恵子は蕩けそうに痺れている腰の辺りに熱い迸りを感じ取った。
放たれた精液がお尻を伝わって流れ落ちて行く熱い感覚が次第に股間に迫って行くのを美恵子は感じた。
精を放ち終わった信也はベッドから降りるとサイドテーブルの上に置いてあった箱から素早く数枚のティッシュを抜き取り、それで美恵子の身体に放った精液を拭い始めた。
美恵子は枕に顔を埋めたまま余韻に浸っているだけで動けなかった。
精液を拭き取った信也は、膝に纏わり付いていた美恵子の下着を引き上げてくれた。
そして再び美恵子の背中に胸を合わせる様にそっと張り付いて来た。
信也は美恵子のうなじに息を吹きかけながら唇を這わせた。
「あぁ～ん」
美恵子は口を塞いだ枕の下から甘い声を漏らし咄嗟に身を捩った。
「叔母さん、凄く良かったよ」
「・・・・・」
美恵子は枕に顔を伏せたまま何も答えなかった。
「もう寝るね・・お休み」
それだけ囁いた信也は美恵子のうなじにチュッと唇を触れるとそっとベッドを降り、そのまま静かに寝室から出て行った。
美恵子は朦朧とした意識の中で暫く枕に顔を伏せたままジッとしていたが、やがて顔を上げて夫の方に目を遣った。
夫は美恵子に背中を向けてかすかに鼾を掻いていた。
気だるさと心地よい疲労感に包まれた美恵子は静かに目を閉じ、そのまま眠りに落ちていった。