ヒアリ調査 範囲広げて実施
強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」の生息が広がっていないか調べるため、環境省は、15日、名古屋港で、ことし6月に初めて見つかった鍋田ふ頭から半径2キロ程度に範囲を広げて調査を行っています。
「ヒアリ」はことし5月に国内で初めて兵庫県尼崎市で見つかり、名古屋港でも愛知県弥富市の鍋田ふ頭で6月27日に見つかるなど、これまでに国内各地で発見されています。
これを受けて、環境省はヒアリの生息が広がっていないか確認するため、これまで各地のヒアリの発見場所周辺で行っていた調査の範囲を半径2キロほどに広げて調査を行っています。
名古屋港でも、15日から調査が始まり、環境省の職員や専門家など8人が発見場所から1キロあまりの場所にある緑地でヒアリがいないか草むらを見て回りました。
そして、約50メートルおきに粘着シートのついたわなをしかけていきました。
環境省中部地方環境事務所の高木丈子専門官は「しっかりと調査を行って生息範囲の拡大がないかを確認し、もし拡大が見つかった場合はそこで食い止められるように対策をしたい」と話していました。
調査は15日夕方まで続き、8月中には、わなを回収して中身を確認するということです。