文在寅大統領の安全保障ブレーン、米戦術核配備を主張

 朴元秘書官はまた、「韓国に攻撃手段である戦術核があれば、防衛用のTHAADを配備しなくてもよくなる。THAADの稼働を当面中断させれば、中国との摩擦も解消できる」と述べた。戦術核の配備が中国の反発を呼ぶとの指摘については、「1991年に在韓米軍が韓国から戦術核を撤収するまで、中国は既に核を持つ韓国を経験している。中国から見れば、THAADは新たに韓国に配備されるため、北東アジアの戦略的バランスを崩すものだと考える可能性があるが、戦術核は北朝鮮のみを狙ったものだと説得すべきだ」と語った。

 朴元秘書官はあらゆる対話の提案を拒否しており、現在のような状況が続く場合、金正恩(キム・ジョンウン)政権交代のメッセージを強調すべきだとも主張した。朴元秘書官は「金正恩の北朝鮮と金正日(キム・ジョンイル)の北朝鮮は体制と性格が完全に異なる。金正恩は核を持っており、安全だと考えているが、『北朝鮮の政権交代を試みることはない』というこれまでの韓国の立場を変え、北朝鮮の政治的状況に変動性を加えることができなければならない」との認識も示した。朴元秘書官は「政権交代のための対北朝鮮心理戦攻撃に乗り出すと表明すれば、金正恩氏は現在の攻撃的行動を考え直すだろう」と予想し、「金正恩とその中心的な保衛集団には政権交代カード以外には効果的な脅しの手段は効果がない」との見方を示した。

パク・ククヒ記者
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