民間に出て気づいた事 その1
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こんにちは、高橋です。
今日は民間に出て気づいたことのひとつ目について書いてみたいと思います。
そのひとつ目は、「挨拶」です。
自衛隊でも挨拶は当然ありますね。
「おはようございます。」
「お疲れ様です。」
「お疲れさまでした。」
この3つが自衛隊では多いと思います。
ところが、会社にもよりますがこれらの挨拶がまともにできない職場がとにかく多いです。
例えば、自衛隊であれば「おはようございます」と言えば「おはよう!」とか「おっす!」とか必ずと言っていいほど返ってきますよね。
これは自衛官だと、挨拶時に10度の敬礼または挙手の敬礼が伴う挨拶が殆どですし、された側も答礼の義務が発生します。
つまり、挨拶された側が答礼で返さないと、厳密にいえば答礼義務違反という事になります。
ちなみに自衛官の方はご存じかと思いますが、敬礼や答礼をしないことを「欠礼(けつれい)」といい、欠礼をする者は「態度の悪い者」とか「自衛官の品位を落とす者」と言う風に評価されます。
しかし、民間ではそのような強制力は一切なく、あくまでも「あいさつしましょう」という程度の努力義務でしかありません。
したがって、朝会社に来たら黙ってデスクに座って仕事をはじめ、帰るときも何も言わずに去る、という光景が普通に見られます。
もちろんすべての会社がこうではありません。
しかし強制力がないのは事実であるため、自衛隊を退職して最初に民間で働き始めたとき、この挨拶ができない人の多さに驚いたものです。
自衛隊の部隊の各事務室や各居室に、標語のようなものが貼られていることが良くありますが、その中に「挨拶をしましょう」なんて書いてあるのは、少なくとも私は見たことがありません。
多いのは「整理整頓」や「節電」、「節水」などと、中隊長や大隊長などの「要望事項」などが貼られていることが多いのではないかと思います。
しかし民間では、「挨拶をしましょう」という至極当たり前なことがわざわざ標語で貼り出されているケースがあります。
最初に民間に出たとき、「そんなこと書かれないとわからんのか?」と思ったのを覚えています。
そのくらい、挨拶をするという行為が強制もされていなければ浸透もしていないという事なのかもしれません。
せめて、「おはようございます」と「お先に失礼します」くらいは、壁に貼り出されなくても大きくはっきりと元気に言えた方がいいと思うんですが。
こっちが元気に挨拶しても、周りが黙っていたり小さい声でゴニョゴニョっと返されると、この人たちと仕事していて大丈夫なんだろうか・・・?と思うことも多々ありました。
なので、これを読んでいる方の中で、退職を考えている現職自衛官の方がおられましたら、まずは挨拶の段階から今までの自衛隊生活の感覚とは違う社会に出るんだという事を、頭に入れておいていただけると、良いかもしれません。
さて、今日は民間に出て気づいた事のひとつ目として「挨拶」を書いてみましたがいかがでしょうか。
退職を考えている自衛隊員の方のお役に少しでも立てたら幸いです。
また、うちの会社はこうだよ!俺の会社は、私の会社は高橋の言ってることと全然違ってこんな感じでやってるよ!なんて情報がありましたら、コメントで結構ですのでお知らせ頂けましたら幸いです。
それではまた。