フジテレビの皆様を前に、吉田が語る「現代オタクの作法とタブー」 その④ 覇権アニメの話
この流れは未だ変わってないね。
政治の世界では「アベ一強」がようやく崩れ始めたけど。
ああ、やだやだ、こんな市場はもう相手にしたくないね。
素直に、あ、これいいじゃん、と感じることのできる層に届けばいい。
「覇権」なんて良く言い出したよねぇ・・・。
あれも一種の「パンドラの箱」だったね。
アニメを「勝ち負けの発生するゲーム」に仕立て上げた。
結果、市場を競争原理に巻き込みすぎて、購買意欲の低下を招き、共倒れ。
ああ、気持ち悪い。
良心が残っているなら反省してほしい。
僕は政治もアニメも、「多党制」であるべきだと思っています。
みんな違って、みんないい。
当たり前の感覚を取り戻すべきだ。
ちなみに2016年初頭の覇権アニメは何か、今みなさまご存知でしょうか。正解は「おそ松さん」なんですが。
なぜ、おそ松さんがそうなったかというと、おそ松さんは狙っていたのか、狙っていなかったわかりませんが、すごい人気男性声優さんたちを6人揃えて出したら、あの「おそ松さん」の画って昔の赤塚不二夫さんのデザインとほぼ変わってないデザインなのに、いわゆる腐女子と呼ばれる「男子キャラの好きな女性」が全員「おそ松さん」に乗っかっていってる状況になっている。
たぶん、昔だったらこれ起きないんですよ。ネットが無い状況で、1対1で放送見てると、お互いに面白いよ!って言っても、情報の流通まで、相当な時間がかかるんですね。そうすると3ヶ月とか半年とかやっているうちに、ブレイクのところまでたどり着くことはなかった。
だけど、あたしたちの心になんか響くものがあるよっていうのを、お互い女子アニメファンどおしがやり取りをして、あっという間にうわっと集まって、「ウィナー テークス オール(勝者総取り方式)」みたいな状況がすぐ起きるんですよ、アニメに関しては。
それがウィナーになったのを「覇権アニメ」と呼ぶっていう状態になっていて、このシーズンはAとBとCとDが勝ったよねみたいな、4つ勝ったみたいなことはほぼ起きなくなってて、勝ったのが大体1個か2個、ほとんどの場合1個みたいな状況がずっと続いております。限られた市場を食い合っていると。
この流れは未だ変わってないね。
政治の世界では「アベ一強」がようやく崩れ始めたけど。
ああ、やだやだ、こんな市場はもう相手にしたくないね。
素直に、あ、これいいじゃん、と感じることのできる層に届けばいい。
「覇権」なんて良く言い出したよねぇ・・・。
あれも一種の「パンドラの箱」だったね。
アニメを「勝ち負けの発生するゲーム」に仕立て上げた。
結果、市場を競争原理に巻き込みすぎて、購買意欲の低下を招き、共倒れ。
ああ、気持ち悪い。
良心が残っているなら反省してほしい。
僕は政治もアニメも、「多党制」であるべきだと思っています。
みんな違って、みんないい。
当たり前の感覚を取り戻すべきだ。