僕は『かんなぎ』の頃から「世界のサワシロ」と呼んでいる。
天才。まさに天才。

ナギの役は彼女がやってもおかしくなかった。
でもオーディションの時、余りに上手すぎたので、敢えて「影の薄い」つぐみを、ほぼ独断でやってもらうことにした。
我ながらこういうキャスティングは本当に上手い。

最初のアフレコの時だ、音響監督の菊田さんが、
「あのさー、年齢ひとつ下げられない?」と注文をつけた。
え!?年齢一個分なんて、できるもんなの?菊ちゃん無茶言いやがって・・・と思っていたら、アフレコブースから、
「解りましたー」
と、返答。

その直後、見事に年齢ひとつ分下がったつぐみが出来上がった!
あれには度肝を抜かれたね。

だからサワシロには頭が上がらない。上がらないどころか、畏れ多くておいそれと使えない。
彼女はその後『ブラック・ロックシューター』に参加してくれたんだっけか。良くやってくれたよ。その後は、だって怖いんだもん!

そのくらいの天才でした。
一応付き合いで何度かキャスト・スタッフ飲み会にも顔を出してくれたが、いい思い出。
これからもどんどん活躍するだろうね。