息を飲むほどに幻想的な世界が青色に染まる「ブルーアワー」の写真集
日の出の後や日没前のわずかな時間に体験できる、世界が金色に輝いて見える状態をゴールデンアワーやマジックアワーと呼びますが、それとは別に日の出前や日没直後に訪れる「ブルーアワー」という時間帯が存在します。香港のビル街をブルーアワーに撮影した非常に幻想的な写真が公開中です。
Romain Jacquet Lagreze's Portfolio - The Blue Moment
http://www.romainjl.com/the-blue-moment
Forget Golden Hour. Hong Kong’s Blue Hour Is Where the Magic’s At | WIRED
https://www.wired.com/2016/05/romain-jacquet-lagreze-the-blue-moment/?mbid=social_twitter
ブルーアワーを写真に収めたのはフランス人写真家のRomain Jacquet-Lagrèzeさん。ブルーアワーは太陽が水平線に対し4~6度の角度を持った時、時間にしてわずか30~40分だけ現れる現象です。ブルーアワーに撮影した写真の色彩の美しさはシュールレアリズムの絵画のような雰囲気とのこと。ブルーアワーやゴールデンアワーは天候はもちろんのこと、空気中にどれほど粒子が含まれているかなどの条件にも左右されるため美しく撮影することが難しいのですが、うまくいけば「最も美しく写真を撮れる瞬間」として写真家たちに知られています。
以下は建物と建物の間から海が見えている1枚。水の色と水に反射する光が、ビルとビルに灯る明かりと同じような色合いになっており、別々のものが溶け合っているかのような不思議な写真です。
これも海と建物。
Jacquet-Lagrezeさんは中国で7年にわたってブルーアワーを撮影し続けた人物で、Phase Oneのカメラを使って長時間露光で撮影したとのこと。
淡い群青色に染まる建物と山。
ブルーアワーがいつ訪れるかは場所によってことなりますが、特に都会にはオレンジ色の人工的な光が存在するため、全てが青く染まるブルーアワーに風景を撮影すると、青とオレンジ色のグラデーションが美しい写真が仕上がります。
これらの写真は、建物の屋根の上にカメラを設置して撮影したもの。
なお、Jacquet-Lagrezeさんが撮影したブルーアワーの写真集は320香港ドル(約4800円)で購入可能となっています。
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