祖国を覚えていないアイヌ人たち
アイヌ人の同化政策は継続された。2008年、日本の国会はアイヌ民族を自立した少数民族として認定したものの、アイヌ人たちの自意識の向上にはつながらなかった。現在、アイヌ人たちは日本人とほとんど変わらない。もちろん日本人に似ることはなにも悪いことではない。問題なのは、現在日本に三万人いるアイヌ人のなかで、およそ200人しか世界のどの国の言葉とも似ていない独自のアイヌ語の知識を持っていないということだ。彼らは自らの文化を覚えておらず、残っているものは外国人観光客の見世物に給されている。
しかしすべてが失われたわけではない。現在ロシアには数百人のアイヌ人が発見された。彼らはどこにも移住したわけではないが、いままで長い間、他の民族籍として住民登録していたのだ。彼らは言葉も文化も維持している。
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