中電 石炭灰から基準値超のヒ素

中部電力は、火力発電所の燃料の石炭を燃やして出た灰から国の基準値を上回るヒ素が検出されたとして、メーカーなどに出荷していた190トンを自主回収すると発表しました。
自主回収するのは、中部電力の子会社が農業資材メーカーや商社などに出荷した「クリンカアッシュ」と呼ばれる石炭の灰から出来た製品、約190トンです。
発表によりますと、この製品は、中部電力・碧南火力発電所の燃料の石炭を燃やして出た灰から作られたものですが、8月行われたサンプル検査で、国が定めた基準値の1.4倍のヒ素が検出されたということです。
この製品は農業や園芸用の資材として販売されている培養土や、ゴルフ場などの土壌改良材の材料として使われています。
中部電力では、健康への影響はないとしていますが、製品の販売を停止した上で、すでに出荷された約190トンについても自主回収を決めました。
中部電力は、「お客さまはじめ、地域の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことを心よりお詫びします」と謝罪しています。
問い合わせの電話番号は、052-614-7189で、8月は毎日、午前9時から午後6時まで対応するということです。