兵庫県警は、特殊詐欺被害防止に向けた注意喚起のメッセージを記載した暑中見舞いはがき3万枚を作成し、阪神間や神戸など被害が集中している地域の家庭に順次発送している。
はがきを受け取った家庭で話題にしてもらい、防犯意識を高めてもらおうと、2014年から実施。今年の被害は6月末までに389件で、前年同期比で2倍以上増加。被害額は約8億7700万円に上る。
はがきには注意喚起の文言とともに、「風邪を引いた」「声がおかしい」「名義だけ貸して欲しい」「医療費の還付金があります」などと特殊詐欺によく使われるせりふを記載。尼崎市出身・在住の漫画家尼子騒兵衛さんが描いた人気アニメ「忍たま乱太郎」のキャラクターのイラストがあしらわれている。
3万枚は阪神間や神戸、明石や加古川市内で被害があったエリアに限定し、発生状況によって枚数を割り振り、無作為に投かんされる。県警の担当者は「家族が集まるお盆の時期に話題にしてほしい」と話している。
(石川 翠)