もう僕が語るのも無粋なくらい、世界最高のオーケストラである。
その実力は圧倒的だろう。
ベルリン・フィル他世界中のビッグオーケストラが迷走する中で、このオケだけは今も我が道を往く。

実演は2回聴いた。大阪と川崎。
どちらも素晴らしい音色だったが、どこか手抜きの感はあったな・・・。


さて唐突だが、選んでみるか!ウィーン・フィルの名盤ベスト5!


①カルロス・クライバー指揮 ニューイヤーコンサート(1992)
②カルロス・クライバー指揮 ニューイヤーコンサート(1989)
③カルロス・クライバー指揮 モーツァルト交響曲第36番
 ブラームス交響曲第2番(1991)
④ブルーノ・ワルター指揮 マーラー交響曲『大地の歌』(1952)

⑤ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮 ベートーヴェン交響曲第3番(1944)


ウヒョヒョ、見事にカルロスに集中した!
本当は『ばらの騎士』も入れたかったのだが、さすがに反則か(笑)。

他にもベーム、バーンスタイン、カラヤン・・・、同じ指揮者でも、フルトヴェングラーの『レオノーレ』は?ワルターの『マラ9』は?とか考えこんでしまった。
入れたい名演名盤はいくらでもあるが、個人的な思い出としては、この5枚。


①は、なんてったって僕がクラシック音楽に本格的に目覚めたのは、実質このコンサートですよ。
なんて素敵で、カッコ良くて、粋で、キラキラしているのだろう!と。NHKの中継を観て、陶酔した。
それまでもカラヤン・バーンスタインと、それなりに聴いていたが、この演奏で目の色が変わった。
その直後朝比奈先生を「発見」し、怒涛のように「音楽現代」や「レコード芸術」を定期購読し、クラシックCD専門店に通い、一気にクラオタになったのだ。

②はその延長でLDを買い、アホ程観て、聴いた。
カルロス、あなたは美しい・・・。
とにかく美しい。美しいだけじゃなくて、リズム感が最高だ。
もちろんそれはカルロスのお陰なのだが。

③もその延長。ビデオを買って(なぜかLDは出なかった)、腐る程観た。
これだけウィーン・フィルを自由自在に操った指揮者が、かつていただろうか?
オケの魅力を引き出したという意味も含めれば、カルロス以外にいない。

④はワルターのエントリーで書いた通り。ロマンティックの極み。
これもリズム感がいいんだよね。基本リズムが悪いと聞けない。
ワルター=VPOだと『マラ4』も超いいんだけどね!

⑤は所謂「ウラニアのエロイカ」。もう圧倒的。それまではカラヤンやトスカニーニで『英雄』を聴いていて「はぁ?」となってたんだけど、これで開眼した。
ともあれ、ここにフルトヴェングラー先生は入れとかないと、だよね。
まぁだったらご自身の『交響曲第2番』も入れたいのだが・・・。


次点はベームの75年東京公演での『ブラ1』だね。
あれはCDの音質がイマイチなので、ランクインせず。