河北新聞ニュース (平成29年1月15日)

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記事タイトル一覧

[1面記事]

 枚方市高田地区

大和ハウス
『環境保全地区』破壊の謎解ける


  
窓口職員 黒幕からゴルフ接待の見返りだった

何者かがまた侵食

 
枚方・高田環境保全地区 今度は事務所建設の立看板


 ―枚 方―

ニトリ枚方店
『非・理・法・権・天』に屈す


 
政治力駆使の強引開店が裏目で閑古鳥…


交野市に名医あり

 寳子丸〈交野病院院長〉思いを語る

  脊椎・脊髄治療がライフワーク


府産廃指導課から抗議と申し入れ


[2面記事]

 ―寝屋川―

水道局係長 占用許可取らず証拠隠滅に走る


 
国有地無断掘削、6・5㌔の後始末…許可は10年後


 ―枚 方―

何と『政活費で携帯購入』


 市長、古参女性市議に利益供与の疑い

  32議員中1人だけ特別扱いの『何故』


 ―枚 方―

高田2姉妹の資産


 
土地1120坪、現金約3億円など

『尊属殺人』について 読者からの厳しい指摘


 ―枚 方―

《茄子作南地区土地区画整理事業》

  商議所会頭ら招き組合披露会開催


論壇

 
―枚 方―

矜持なき市の姿勢を問う


 
自家撞着で一企業の横暴に加担

  
住民を捨て陋態を曝し乱開発に便宜


 衆院選

維新が候補、12選挙区波高し


 道半ば『北川王国』阻止なるか



[3面記事]

 
―寝屋川―

ドクターカー導入4月にも


 北川市長、公約実現に大きな一歩



 ―寝屋川―

北川健市議が訴え
『偽行政書士追放』


 まちの法律家の躍如たる面目



繰上げ当選で初質問 金子市議 力まず弛緩せず


余談

 寝屋川

市民の思い届けたい

 金子、北川両市議 今年の抱負を語る


 枚方自民

中山府連幹事長同行が憶測呼ぶ

 
支部3役が本部要人と会談


 交野 旧臘議会も手応え十分

黒田市長 危機管理に直轄部


 市民の生命・財産の守りを最優先に



 ―四條畷―

楠公父子の恩恵を振興策に


 
瓜生市議が市にアピール 観光の強み発揮し事業推進を


[4面記事]

 寝屋川発

幸を招く干支の色紙


 
鈴木悠斎氏より読者5名にプレゼント


 ―四條畷―

森本市議
とんだ信用失墜行為


「人の言に誠あらざるは」…を実践

  高くついた『出馬撤回』の見返り


 ―四條畷―

森本市議の質問を市が一蹴


 多勢に無勢で効果は皆無に



黒田市政に全面協力 交野政界第一人者 松本府議に聞く(後)

 限られた公的資源の中で次代に繋ぐ取組みが我が役割


インフォメーション 知っておきたい役立つ情報
 郵便局だより バレンタインギフトは郵便局で
 警察だより 高齢運転者の事故に注意しよう


詳細記事

1面記事-1

 枚方市高田地区


大和ハウス
『環境保全地区』破壊の謎解ける

  窓口職員
黒幕からゴルフ接待の見返りだった

 枚方市の『茄子作・高田地区まちづくり協議会』(岡市敏治会長=事務局・枚方市役所内、以下・まち協)が将来を見据え良好なまちづくりを目
指し市・府などと協議の上で決定した高田1丁目の一般開発制限付きの『環境保全地区』で、大和ハウス(樋口武男会長)がなぜ開発が強行出
来るのか大きな疑問が浮上していたが、この背後には枚方市役所に顔の利く黒幕が暗躍、開発窓口の職員と癒着し強引に開発可能に持ち込
んでいた実態が、関係者の話でこのほど明らかになった。窓口となった市職員はこの黒幕の人物からゴルフや飲食の接待も受けていた利益供
与の疑いも浮上、捜査関係者も黒幕の動きを注視している模様だ。調べによると黒幕とされるO氏は市内高田1丁目に居住していた精神に障害
を持つ2人の姉妹の財産に目を付け、姉妹の持つ市内高田1丁目の市街化調整区域の遊休農地に飲食店を誘致する計画を立て、大和ハウス
が現在工事を続けている。
職員が知恵授ける
 この地区は『まち協』が市や府と協議の末に乱開発防止を目的に『環境保全地区』に指定していたために、飲食店などを建てる際には『まち協』
と協議し『まち協』が了承の上でしか開発出来ない地区協定が成立している。この地区協定に基づき『まち協』と協議すれば「将来のまちづくりに
支障が出る」として、飲食店誘致の同意が得られないと考えた黒幕O氏は、自ら市役所に顔が利く事を最大限に利用する形で、かねてから親しく
している開発に多くの権限を持つY職員に相談。これを受けてY職員は黒幕O氏に『環境保全地区』は法律で制定されたものではなく、都市計画
法34条で開発申請すれば開発は可能である事を暗に教えた模様だ。Y職員からのアドバイス通り、黒幕O氏は開発申請を大和ハウスに委託、
O氏の指示通りに大和ハウスはY職員を窓口として開発申請を提出しY職員の手で受理されている。
『まち協』の要請踏み躙る
 これに驚いたのが、この地区を市や府の支援を受け『環境保全地区』に指定した『まち協』である。協議もないまま開発申請をされては、市や府
から補助金まで受けて検討した『環境保全地区』が虫食い開発になる事から『まち協』は昨年7月11日に伏見隆市長宛てと、同7月14日に大和ハ
ウス社長に対して岡市敏治会長名で開発中止の要請書を提出している。
 本来なら、大和ハウスから高田1丁目の『環境保全地区』に開発申請された時点で、市の窓口であるY職員は『環境保全地区』である事を同社
に通知し行政指導に乗り出す義務があるが、Y職員は自ら『環境保全地区』指定に取り組んでいたにも拘らず、大和ハウスに対して何の指導もし
ないばかりか、同社に便宜を図る形で『環境保全地区』を無視し開発許可を与え、返す刀で大和ハウスに対して苦情が寄せられた場合は「市が
許可したから」と言うようにアドバイスまでしていたようだ(関係者)。
 開発窓口のY職員が共謀する形で大和ハウスに対して便宜を図った背後に黒幕O氏が控え、O氏は時を移さずY職員をゴルフや飲食に接待す
る等の利益供与に余念がなかったと関係者は指摘している。しかもY職員は折にふれ職務上知り得た情報を黒幕O氏に漏らし、時にはO氏の自
宅を訪問するなどして絆を深めて行ったようだ。
 また、大和ハウスが『まち協』から乱開発防止の要請を文書で受けながら、開発窓口のY職員と結託し特別便宜を受ける形で開発に強行着手
している事も、株式一部上場企業倫理の上からも今後問題化する雲行きを見せている。
大和ハウス 表裏使い分けの偽善企業
 大和ハウスの樋口武男会長は『顧客第一、地域を大切に』とする『創業者・石川信夫に学ぶ』とした連載インタビューを週刊文春に毎号掲載、企
業倫理を大切に社会貢献企業としての喧伝に余念がないが、一方で地域協定をものともせず蹴散らし乱開発に参入すると言う、大企業らしから
ぬ黒幕と結託した品格極めて乏しい言行不一致な振る舞いが、関係者等から大いなる顰蹙を買っているようだ。同社の『ビジョンと戦略』に目を通
すと『私たちも地域の一員であると自覚し、どのような貢献ができるかを常に考え、事業と社会貢献活動を行っています』と胸を張るが、関係者曰く
「黒幕と結託し、地域協定を踏み躙り乱開発に狂奔していて、よくも言ったり」と偽善企業としての大和ハウスに対して怒りの声が矢となって放たれ
ている。
農業委員会会長が個人情報漏らす
 更に、市街化調整区域で『環境保全地区』の土地を農地から雑種地に転用した市農業委員会も、市役所組織の一部として『環境保全地区』の
農地転用に向けては開発許認可窓口のY職員と連携して当たらなければならない義務があったが、現在の農業委員会会長が黒幕O氏と癒着し、
O氏と繋がりのある大和ハウスに便宜を図る意味で敢えて連携を取らなかった疑いも浮上している。現在の農業委員会会長は黒幕O氏と親しく、
茄子作地区の農地売買の個人情報を会長が外部に漏らした実態も明らかになっており、売買情報を漏らされた個人が農業委員会会長に対して
「職務上知り得た情報を漏らした」として今後提訴も検討中としている事から、この点も今後問題化する雲行きを見せている。
悪のスパイラル実行
 今回の大和ハウスによる乱開発を巡り、関係者の間から「市は組織として機能していない」とする声も噴出している。『まち協』が市・府と協議し
て『環境保全地区』と決めた以上、行政組織として市・府共に協力して環境維持に取り組む事が大前提となっているが、それにも拘らず開発窓口
の都市整備部も農業委員会も『環境保全地区』である事を全く無視し『無視する連携』の悪のスパイラルを以て担当課職員が黒幕から接待を受
け、開発にそれぞれ便宜を図る等あってはならない事だ。
『三矢の教え』いずこ
 市長の指導力が見えないまま、今回に限らず市は組織としての機能を果たしていない現象が、随所で見られているのはどうした事か。第一、
行政の中で《二本の矢では不足だから三本の矢で行こう》と毛利の『三矢の教え』に因み、これまでの2人より3人の副市長として堅固さを実現
した伏見市長だが、3人の副市長の考えが全くと言うほど見えて来ないのも、市政の七不思議の一つと言えるだろう。伏見市長は政治家経験
に乏しく知見も経験も、思考も全ての面で9割方は副市長らの助言を必要とするのは誰もが認めるところ(関係者)だが、伏見市長は『副市長等
の助言を汲み上げて一任する能力が欠如している』と指摘した上で『さりとて自分で決断・判断出来る力も素養もないので、市長側近等はお手
上げ状態』(市幹部)と言うのが実情のようだ。市が無法地帯と化してしまった感は否めないようだ。市が後ろ盾になり決めた『環境保全地区』を
市が自らの手で破壊する現状は、これまで市の協力で決められた地区協定地域も全て市の手で崩した「高田地区に倣え」として市が詰め寄ら
れた場合、最早拒絶の理由もなく市は無法地帯と化したも同然の状態となっている。

1面記事-2

何者かがまた侵食

 枚方・高田環境保全地区
今度は事務所建設の立看板

 大和ハウスが地域の協定を無視し、成年被後見人である2人の姉妹所有地に飲食店誘致を目的に乱開発を強行している枚方市高田1丁目で、
今度はその向かいにある2人の姉妹の所有地に市内の建設会社名で『事務所建設』予定地の看板が立てられている。立看板では平成28年11
月20日から着工となっているが、何故か未だに工事は着工されていない。
 しかも、誰が姉妹に代わって建設会社と事務所建設の契約を結んだのか不明のままだ。姉妹には高田1丁目に約2百坪に及ぶ広い敷地に実
家が建っていたが、何故か理由もなく何者かが取り崩して今は民間管理の公園にされている。関係者によると姉妹には約3億円とも言われる預
貯金が残されていたとされ、所有土地も千数百坪が2人の所有と確認されている。
 その土地や家が何者かに侵食されている件に関し、この最近、姉妹の四親等に当たる身内が「これ以上、黒幕の人物を恐れて黙認する訳には
行かない」として今後、家庭裁判所に出向き何らかの形で2人の姉妹に寄り添って行きたいとしている模様だ。これまでは茄子作・高田地区一帯
を『コワモテ』を売りにして地権者等を牛耳り、強引な開発等を進めていた地域の黒幕人物を恐れ2人の姉妹に関しては一切口をつぐんで来てい
た(関係者)と言う。
 しかし、2人の姉妹の事情で不安な環境が醸成されつつある模様で、このタイミングを見てこの2人の姉妹の資産を守るためにも、黒幕排除の決
意に至ったようだ。


1面記事-3


 
―枚 方―

ニトリ枚方店
『非・理・法・権・天』に屈す

 政治力駆使の強引開店が裏目で閑古鳥…



 昨年、国道1号線で緊急避難道路の右折禁止の三叉路に、政治力を駆使して右折可能としオープンに漕ぎ付けた家具・雑貨
販売『ニトリ』(枚方市北山)が、集客力が乏しく苦戦を強いられている模様だ。既に歯抜けの店舗も出て来ており、このま
までは更に客足は遠退いて負のスパイラルに陥り近い将来、広大な空間が生じるのではないかと懸念する声も聞かれている。
オープン当初こそ物珍しさで賑わっていたが、数ヵ月も経たぬ間に平日の客足は遠退き、始め、日・祭日こそまずまずの人出
を辛うじて保っているものの、昨年末から平日は全体的に客がまばらで、大型店の目玉として最も賑わいを見せなければなら
ない食堂街は数百席も椅子を設置しているが、殆んど人影がない惨憺たる状態だ。
 ニトリは敷地約6万平方㍍で立地こそ国道1号線に面しているものの、京阪くずはモールと松井山手のコストコ、ムサシな
どの大型店舗街に挟まれた中間地点の上に交通の便ではくずはモールより劣り、規模では各店舗合計面積が数十万平方㍍の松
井山手の大型店舗街に遠く及ばないと言うマイナス面が客足を遠ざけている一因のようだ。ニトリは家具団地に隣接しており、
建設計画段階で家具販売同業者らと共存の話し合いも行わず、強攻して建設した経過がある。
 市もニトリの強攻策に協力する形で、右折禁止道路の国道1号線を右折しニトリ敷地に侵入するには『進入口が公道でなけ
ればならない』とする国の規定を可能にするために、進入口だけニトリ所有地を『公衆用道路』(663平方㍍)として分筆、
市名義とし、なお国交省への右折申請は市がニトリに代わって行うと言う便宜を図った上で、右折禁止の緊急避難道路を強引
に右折可能にした経緯がある。
 当時、強引なニトリの手法に大きな反対運動も行われていたが、政治献金をした上で安倍総理らとゴルフをする等、政商の
位置にまで上り詰めていた当時の社長・似鳥昭雄氏(現会長)の力に及ばず押し切られていた。しかし、政治力を駆使した無
理なオープンだっただけに『ニトリの悪名』は枚方を中心に近辺へ響き渡った上に、規模の上でも近隣商業施設より劣った事
から閑古鳥が鳴く結果に至っているようだ。ニトリ進出の経緯を知る関係者は、この現状を見て「まさに非・理・法・権・天
に属したな」とする感想が聞かれていた。

1面記事-4

交野市に名医あり

 寳子丸〈交野病院院長〉思いを語る

 高齢化社会が現実化し、平成37年にはピークを迎えるとされている中で、それに伴い身体の心髄である脊椎・脊髄に関する
病気も、加齢と共に増加の一途を辿っている。脊椎・脊髄外科は脊椎(背骨)と、その中にある脊髄(神経)に関する病気を
専門的に診断・治療する分野だ。社会医療法人信愛会交野病院では、脊椎・脊髄外科のパイオニアとして名高い寳子丸稔氏を
院長に迎え、日本でもトップレベルの治療を行っていると言う。センター内のスタッフ、一人一人が皆を思いやり、力を補い
合う事で生まれる連携の必要性、また常にその治療現場の最前線で交野病院を支える寳子丸院長に、同病院が誇る将来や自身
がモットーとする一面について語って貰った。以下、寳子丸院長談――。

脊椎・脊髄治療がライフワーク

腰痛、肩こりは危険信号
 人の背骨は多くの椎骨で構成されており、椎骨と椎骨の間にはクッション的な役割を果たしている椎間板が存在し、椎骨の
中には脊髄という神経が通っており、頭部や体を支える働きを担っています。人は長年生きていると背骨の曲がり、ズレ、そ
して椎間板が変性し神経が圧迫されるなど、様々な障害が出てくるものです。代表的な症状としては「腰痛」と「肩こり」で
す。「腰痛」は腰椎の椎間板や椎間関節の老化により起こります。また「腰椎椎間板ヘルニア」による腰痛があります。「肩
こり」は「頚椎椎間板ヘルニア」「後縦靱帯骨化症」「頚椎症性脊髄症」などが原因である事があり、腰痛、肩こり共に油断
禁物で「脊柱管狭窄症」や「圧迫骨折」なども放置していると痺れや痛みで歩けなくなり、やがて寝たきりになってしまいま
す。今後、高齢化社会は平成37年にはピークを迎えると言われており、正に増加傾向にあり今後「脊椎・脊髄外科」の重要性
は増していくばかりであると考えられます。
手術の安全性飛躍的にアップ
 CTやMRIの進歩で脊椎・脊髄疾患の診断は向上しました。当病院では顕微鏡を使いナビゲーションシステム、誘発電位
装置等、最新の医療機器を使用するなどによりメスを入れる部位が正確に、必要最小限になりました。腰痛持ちの患者さまの
中には「恐いので手術は避けたい」と言う方がおられますが、根本から治す事をお勧めしております。当病院には保存的治療
を続けて来られた方が全国の病医院からの紹介で来られますが、当病院では出来るだけ傷口の小さい侵襲性の低い手術を行う
ことを基本に新たな提案をし、良くなって行かれる方がおられます。
治療のモットー「患者の痛みに共感・共鳴し共に病気と闘う」と今後の夢
 私がこの診療科目を選んだきっかけは大学生だった頃、恩師である教授に「脊椎の分野が向いている」と言われ、取り組む
人は少ないが、それじゃあやろうと。やってみると非常に奥が深く、やりがいのある分野であった事を覚えております。現在、
私は週2日の外来の診察に加え、1日1・2件の手術を行っております。私が出会った患者さまの中には85歳を超えて、どう
しても自分の足で歩きたいと手術を受けに来られた方もおりました。こういう意欲的な方が良くなる事は、医師としての冥利
に尽きます。首や腰などの手術ですから患者さまは手術に対する不安を持たれる方がおられますが、私は「一緒に頑張りまし
ょう!」と声を掛けます。ぜひ人生を楽しんで欲しいと思うからです。患者さまの痛みに共感、共鳴し、センター内の全ての
スタッフと連携し合い、持てる知識、技術を全て発揮する事で、患者さま一人一人に納得して頂ける医療を提供する。これが
私の仕事への向き合い方です。交野病院では「信愛会脊椎・脊髄センター」を中心に据え、日本の脊椎脊髄疾患治療の先進的
な病院にしています。後進の指導及び新しい治療法の研究、スタッフの育成など信念をもって取り組んでおります。
院長からのメッセージ「患者さまへ」
 当院には全国各地から患者さまが来られます。結局、自分にあった医師を選び心を通わせ、前向きに治療を受けるのが一番
だと思いますね。〝単なる腰痛〟などと勝手に自己診断していると「脊椎・脊髄腫瘍」など重い病気が隠されている場合もあ
ります。首や腰などに異常を感じたら一度、受診される事をお勧めします。
(※詳細は信愛会ホームページ『信愛会脊椎脊髄センター』で)
       *       *       *
院長略歴 寳子丸稔(ほうしまる・みのる)昭和63年10月=京都大学医学部脳神経外科助手/平成5年5月 =カリフォルニ
ア大サンディエゴ校へ留学/同8年12月=京大医学部脳神経外科講師/同11年4月=大津市民病院脳神経外科診療部長/同25
年1月=畷生会脳神経外科病院/同28年4月=交野病院院長就任

1面記事ー5

府産廃指導課から抗議と申し入れ
 本紙平成28年12月1日号2面で『土木事務所不法投棄問題』の記事中、府産業廃棄物指導課が同事務所に対し『助言』した件を『指導』と解釈
し報道したところ、同指導課から「指導でない、あくまで助言だ」と抗議の申し入れを受けました。本紙では出先機関に対する本庁からの『助言』は
『指導』と解釈したものですが、言葉の受け取り方に齟齬を来した事から、強く抗議があった事をお知らせします。           (河北新聞社)


2面記事-1

 
―寝屋川―

水道局係長
占用許可取らず証拠隠滅に走る

 国有地無断掘削、6・5㌔の後始末
…許可は10年後

 平成22年3月20日に開通した第二京阪道路の寝屋川市を通る区間(大阪京都方面合計6・5㌔㍍)側道下の水道管移設埋設
復元工事(平成17年から同22年3月)で、寝屋川市水道局が大阪国道事務所に届け出なければならない『道路占用許可申請』
を10年間提出しておらず、現在まで放置されている事が関係者の証言で分かった。当時の担当係長は問題を把握していながら
是正せず、今年4月に昇進異動がほぼ確実になっている事から、3月に始末書を提出して責任回避を目論んでいる模様だ。ま
た、同国道事務所も占用許可が出ていない事を知り得た上で黙認していた疑いも浮上、官・官癒着の弊害が問われそうだ。因
みに国道事務所は平成29年1月4日に占用許可を受理している。
 問題となっている水道管工事は、第二京阪道路開通に合わせ市水道局が平成17年から着工に当たり、国道管理をしている国
交省出先機関の『北大阪出張所』と敷地占用について協議に入ったものの、審査の段階で双方折り合いがつかず、協議は持ち
越されたまま時間切れとなり水道局は国の占用許可のないまま水道管敷設工事に着工。第二京阪道路オープンと同時に完了し
ている。
 ところが水道局と『北大阪出張所』は、占用許可申請協議が済んでいない事を承知で現在まで放置すると言う、最も遵法精
神を重んじなければならない国や市の機関が、まるで遵法精神を置き忘れたかのような無責任な行動に出て周囲の関係者を驚
かせている。
 占用許可を取っていない事が明らかになったのは当時の占用許可手続き担当係長が、今年4月の人事で昇進異動する事が昨
年暮れにほぼ確実となったため、今、占用許可を取っていない事が明らかになれば『始末書』と共に処分を受ける事が確実と
なり、処分如何ではせっかく頑張って手にした昇進も吹き飛んでしまう可能性が出て来た。
 そこで、この係長は始末書と言う〝書類〟は3月末に提出する事を画策、現段階で上司の決済を必要としない電子申請で北
大阪出張所に提出を試みた上で、責任回避を目論んでいた模様だ。しかし世の中は天網恢恢…悪事はうまく行かないもので、
昇進目前の担当係長の動きを正義感あふれた何者かが本紙に通報、10年後の今『占用許可』が出ていない事が白日の下に晒さ
れた格好だ。一方、大阪国道事務所は本紙の取材中に『占用許可は出ていない』事を認めつつも「詳細は不明で調査に時間が
かかる」としながら、その間、市水道局係長を昨年12月20日に呼び事情聴取をした模様だが、現在のところ詳しい回答は得ら
れていない。

馬場前市長

 余談ながら…この担当係長は昇進が確実になった事から、親しい関係者等が『昇進祝い』の準備もしていたようだが、とり
あえず延期となったようだ。当時の水道局は管理者が酒をこよなく愛する人物で、勤務中に可愛い部下の職場に入り浸るなど
して持ち場を離れ、職場管理にも何かと問題を惹起していただけに今回の失態も上司が乱れた末の因果を指摘する声もある。
 当時は馬場好弘市長全盛の頃でフィクサーMなる人物が影の市長とも言われ水道管理者もフィクサーM等と近い関係にあっ
た。これから数年後に馬場前市長は水道局の課長が男女が全裸で戯れる変質ラウンジに通い、全裸で女性といるところを警察
(曽根崎署)に踏み込まれ逮捕されたにも拘らず、半年後に本庁の開発等の許認可権を持つ課に異動させると言う職権私物化
行為に走っている。『努力すれば報われる』とするのは、懸命に物事に取り組む人達に夢を与える一般社会通念だが、馬場政
権時代はこの真逆の事象が度々見られ、真面目な職員等を裏切って来ていた。今もなお強いのは、今回の係長の〝証拠隠滅〟
行為も馬場前市政の残滓と言えるからではないかとする声もある。
大阪国道事務所の話 上水道占用については申請も含め現在調査中で、図面を探したり寝屋川市に確認したりが必要なため、
調査結果がいつ頃に出るかは未定です。なお、占用許可についてはデータに上がっておらず、許可が出ていない可能性があり
ますが、その経緯などについてはまだ分かっておりません。一般的には〈計画〉→〈審査〉→〈許可〉→〈工事〉です。何度
か計画について指導を行っていたと言う記録はありますが、今回の件は調査中のため市と国とで事実確認をしないと分かりま
せん。(平成28年12月20日)

2面記事-2

 
―枚 方―

何と『政活費で携帯購入』


 市長、古参女性市議に利益供与の疑い

    32議員中1人だけ特別扱いの『何故』

伏見市長

 各地の自治体で議員に支払われる政務活動費(政活費)の不正使用が問題になっているが枚方市議32人中ただ1人、携帯電
話購入を政活費から支出する事が認められていた古参女性市議は、伏見隆市長の与党で同市長と極めて親しい事が関係者から
指摘されている事から「市長が特別に利益供与の便宜を図ったのではないか」と疑問の声が聞かれている。
 市は政活費使途については『政務活動費マニュアル』で鉛筆1本からコピー用紙などまで細分化し具体的に使途を決めてい
る。この中で携帯電話使用料金は使用料の一部を認めているが『携帯電話購入費』は使途マニュアルには記入されておらず認
められていない。今回、伏見市長と懇意だとされている古参女性市議は、使途可能項目にない携帯電話購入費として平成25年
3月分として6万4千680円を市に提示、市はこれを受けて3分の1の2万1千560円を『事務費』と解釈し、この古参
女性市議に支払っている。
 枚方市議会で、携帯電話購入費を政活費から購入している議員はこの古参女性市議1人だけで、他の議員は『携帯電話購入』
は政活費の使途項目で認められていないとして請求していない。この古参女性市議が携帯電話購入費を政活費から請求したの
は竹内脩前市長時代だったが「政活費の不正請求ではないか」として市民から指摘されたのが昨年の11月頃だった。
 この指摘を受け本紙は『政活費から携帯電話購入が認められるのか』とする問いを市に投げ、その結果、昨年12月に市から
寄せられた回答が『携帯電話は事務機器』として、政活費使途項目から携帯電話購入は可能だと正当化したものだった。携帯
電話が『事務機器』と市が判断したのは驚きだが、大阪府を始め携帯電話を政活費から購入を認めている自治体はなく、購入
費用の9分の1を認めている寝屋川市は政活費から請求した例はなし、四條畷市は購入費用は認めていない。こうした状況の
中で、枚方市の古参女性市議だけが特別扱いをされ、政活費から携帯電話購入をしているために伏見市長が「この古参女性市
議にだけ特別に便宜を与え利益供与したのではないか」と指摘する声も聞かれている。

2面記事ー3

 
―枚 方―

高田2姉妹の資産


 土地1120坪、現金約3億円など


 枚方市高田1丁目に在住していた意思能力に乏しい2人姉妹の自宅などが何者かによって取り崩され、資産が侵食されて
いる問題は心ある地元高田、茄子作地区関係者らに「成年後見人は何のために就いているのか」とする疑問を抱かせ大きな
衝撃を与えている。
 成年後見人制度に問題はないのか…事態を重く見た本紙では、このほど2人の姉妹の資産を調査したところ現金が約3億
円残されている(親族関係者)とされ、土地も約1120坪を2人の姉妹が所有している事も明らかになった。
 このうち自宅だった敷地約200坪は既に何者かによって取り崩され、私人が管理する公園にさせられ姉妹は帰る家もな
い状態になっている。
 また、高田1丁目の225坪の『環境保全地区』内の土地は、大和ハウスと地元の利権を漁ると定評のある人物と共謀し
環境破壊を兼ねて開発を強行、飲食店誘致を計画中とされている。同じく高田1丁目の132坪の土地は現在、事務所建設
予定地として看板が上げられているが着工には至っていない。
 成年後見人の役割は成年被後見人の資産や身分を守る事が使命とされ『資産に見合った生活をさせなければならない』不
文律もあるが、資産数億円もあるとされる2人の姉妹は家賃3万5千円のワンルームマンションに住まわされるなど、制度
に沿わない生活を強いられている模様だ。本紙はこれまで再三に亘り『何故、姉妹の家を取り崩したのか、2人を切り離し
て大阪に住まわせ、生まれ故郷の枚方に何故、住まわせないのか』等の質問を投げているが今のところ、その回答は得られ
ておらず、沈黙を守ったまま現在に至っている。なお2姉妹の所有地は次の通り。
 高田1丁目3=宅地(約200坪)/同1丁目1412=132坪、事務所建設予定/同1丁目1454他=224坪、
大和ハウスが乱開発/同1丁目=167坪、畑/同1丁目=282坪、田/同1丁目=34坪、田/同2丁目=81坪、石材置

2面記事ー4

『尊属殺人』について 読者からの厳しい指摘

 河北新聞平成28年12月15日号1面トップ『成年後見人の問われる使命』記事中『長男が心身のバランスを崩し母親と一番下の妹、祖母の3人
を殺害し尊属殺人の罪で現在服役中…』とする表現がありましたが、読者の方から「尊属殺人は明治時代の残滓で、現在の刑法では1995年
(平成7)年に完全廃止されています。従って現在、尊属殺人の罪で服役はあり得ません」とのご指摘を頂きました。
 尊属殺人に関して、平成7年に法律の条文が文語体から口語体に変更されると同時に、尊属殺人罪だけでなく尊属傷害致死罪・尊属遺棄罪・
尊属逮捕監禁罪も含めた全ての尊属加重規定が削除されています。『尊属殺人の罪』と表現した場合、狭義(法)で条文で抹消されている『尊属
殺人罪』と解釈されますが『尊属殺人の罪』と表現した理由は、一般論で解釈も可能の一面もある事から理解しやすいように記事中使用したもの
ですが、誤解を招き紛らわしい表現だった事は否めません。謹んでご指摘に謝意を表すると共に、今後の取り組みの糧とし肝に銘じています。今
後とも厳しいご指導を願って止みません。(河北新聞社一同)

2面記事ー5


 ―枚 方―

《茄子作南地区土地区画整理事業》

  商議所会頭ら招き組合披露会開催

 イトーヨーカドー進出断念が濃厚になった交野市星田北開発進捗に、弾みが付くのではないかと期待が関係者間に広がっているのが枚方市・
交野市茄子作南土地区画整理組合(岡市敏治理事長)が進めている広さ約3・8㌶の『茄子作南土地区画整理事業』だ。同事業は平成22年に
開通した第二京阪国道交野南インターに近接しており、立地的に交通の利便性が一気に高まった事から、乱開発等が懸念されていた。
 こうした懸念を払拭し、より効率的な土地利用に取り組もうと茄子作・高田地区まちづくり協議会主導の下に、土地区画整理組合設立に至った
経過がある。関係者が汗を流した集約として昨年10月31日に組合設立の披露会が枚方市内で行われ、来賓として伏見隆枚方市長(代理)、黒
田実交野市長、北本明北大阪商工会議所会頭が出席し事業成功の前途を祝した。
 区画面積は枚方市域が約2・4㌶、交野市域が約1・4㌶で、これまで用途は農業に限定されていたが準工業地域に指定された事で、市街化
調整区域農地が一気に経済産業の拠点化する事になり、土地評価もこれまでの3~4万円(坪単価)から6~7倍に跳ね上がった格好だ。すで
に昨年10月から埋め立てに入っており、完成は平成31年3月を予定している。
地権者 宝くじ当てるも同然
 大阪府は10年前から二国沿道に当たる門真市、寝屋川市、枚方市、交野市に働きかけ、二国沿道まちづくり開発を支援している。茄子作南土
地区画整理事業は枚方市及び交野市としては初の組合設立、事業開始となった。業務代行者は清水建設で寝屋川市に本拠のある幸福米穀の
本社・工場の移転が決定している。その他、流通企業の進出も確定しており、他に進出を希望する企業には断っている状況である。
 同開発は枚方市と交野市の行政界を事業区域とする事から、両市及び大阪府の認可が必要となる珍しいケースで、都市計画決定まで多くの
困難があった。二国側道に沿って東西約400㍍、南北約100㍍の大規模画地で、1300平方㍍の調整池を設けるが、道路や公園緑地の公共
施設整備は小規模で済んだ。但し南北に8㍍の高低差があり、大容量の埋立工事(約8万立方㍍)が必要となる。幸いネクスコ高槻新名神の公
共残土を無償で貰い受ける事が出来、現在1日140台の大型ダンプが土砂の搬入を続けている。
 このような幸運もあって減歩率は40㌫以下に抑えられる見通し。地権者は25名で、出し合い道の狭い農道と畦道しかない棚田で苦労して稲作
を続けて来たが、農業後継者のいない人も多く、と言って農地は売るに売れず、貸すに借り手なく営農者はとっくに70歳を越え、困惑し途方に暮
れている農家も多かった。幸い二国の沿道であったがために、まちづくりが可能となり農地を守る忍苦から解放された。『宝くじを引き当て』るに
似た幸運に恵まれたと考える人もいるのである。
星田北にも影響へ
 日を追う毎に槌音高く姿を変えて行く造成現場は、交野市が進めている約50㌶に及ぶ星田北地区開発予定区域にも近接しており、工事現場
の活発な動きは同地区開発進捗への強いカンフル剤的効果も囁かれている。近年我が国は避けて通れぬグローバル経済の中で、農地も例外
なくTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、ASEAN自由貿易地域の枠内に組み込まれ、小規模農家の苦戦が強いられている。加えて将来性
に期待が持てないとして、農業後継者不足に拍車がかかっている中で、今回の茄子作南地区の開発の成功は二国沿道まちづくりの良き先行事
例として、農業従事者支援になった事に加え、工場建設が地域振興の起爆剤的役割を果たすだけに、狙い通りの目的を果たせたと言えそうだ。

2面記事ー6

論壇

 
―枚 方―

矜持なき市の姿勢を問う


 自家撞着で一企業の横暴に加担


  住民を捨て陋態を曝し
乱開発に便宜

 良識の府として法の支配を原則に市民生活を守るべき使命を担う枚方市が、市内高田1丁目地区まちづくり計画に当たり、
まるで無法地帯に様変わりしたかのような判断を下して地域住民を愕然とさせ、落胆を誘っている。同地区はJR星田駅と
第二京阪道路に近い立地条件に恵まれているが、界隈は府道など幹線道路を含め枚方から交野市に向け未だに市街化調整区
域が多く残され、将来に向け大きなポテンシャルが期待出来る区域として位置づけられている。
 交野市はこうした立地の良さを活かし少子高齢化時代に地域振興の起爆剤的役割を期待し、星田駅一帯の約50㌶を地権者
と協力し一部枚方市域を開発区域に組み込み『星田北・高田地区土地区画検討委員会』を設立、将来のまちづくりに鋭意取
り組んでいる。既に取り組んで8年の光陰が経過、それなりに将来のまちづくりの輪郭が出来上がりつつある。
 一方、この地区と面続きになっている枚方市高田地区一帯も、交野市と足並み揃えて開発をすれば良好なまちづくりをレ
ガシーとし未来に残せる、として地域が一丸となり平成22年に大阪府、枚方市に協力を求め『茄子作・高田まちづくり協議
会』を設立、事務局を枚方市役所都市計画課に置き、乱開発回避を目的に一帯を『環境保全地区』として決定、市の後押し
で『環境保全地域』と大書した看板を立て乱開発防止に努めまちづくりに取り組んでいる。
 が、悲しいかな、この決定に法的裏付はなく開発などの許認可権を持つ市などから、開発業者への行政指導の協力があっ
て初めて乱開発防止の効力を発揮する事が出来る、言わば『環境保全地区』での乱開発防止は、開発者の高度な企業倫理観
と市の毅然とした指導が揃ってこその賜物と言える。市と開発業者の良識が崩壊した時、乱開発は現実のものとなる。地域
が歳月を費やし良好なまちづくりに向け『環境保全地区』と決め、将来に向け汗を流し取り組んでいる最中に、あろうこと
か我が国最大のハウスメーカーに成長した大和ハウスが地元の善からぬ有力者と組み「環境保全地区に法の裏付はない」事
を理由に地区協定を無視し、乱開発に邁進している事実は品格を欠き責任を没却した大企業の横暴としか言いようがない。
 『環境保全地区』指定に協力した枚方市都市計画課は、この大和ハウスの協定破りに対して「法律に違反している訳では
ない」と開き直り、一方、この場所は農地転用を必要としているが農業委員会は『開発とは別問題』と強弁し大和ハウスの
乱開発に協力している。本来なら都市計画課と農業委員会共に『環境保全地区』に沿い、乱開発防止のため大和ハウスに対
して強く行政指導すべきだが、同社に便宜を図る形で積極的に協力し乱開発に拍車をかけ自らの立場を否定している形だ。
 この、地域住民を捨て一企業に重きを置く市の不浄な行為は、自らを否定し天に向かって唾する廉恥心なき行為と言え、
陋態を見る思いで情けない。市の使命は住民の生活環境を守って初めて存在意義を見出せるものだ。住民の生活環境も守れ
ずして市の存在意義を何処に見出せばよいのか、職務に取り組む市の矜持なき姿勢が今問われている。

2面記事ー7


 衆院選

維新が候補、12選挙区波高し


 道半ば『北川王国』阻止なるか

藤 田 氏 北川議員

 日本維新の会は衆院大阪12区(寝屋川、四條畷、大東)に藤田文武氏(35歳、スポーツ施設役員)を擁立する事を昨年暮れに明らかにした。
藤田氏は寝屋川市出身、筑波大卒。選挙前に維新の風が吹くかが当落の分かれ目になるものと判断される。12区は北川知克衆院議員(65
歳、自民)、樽床伸二元衆院議員(57歳、元民主党)が選挙基盤としており、現在は北川議員が兄の北川法夫寝屋川市長(68歳、自民)とタッ
グを組み大東、四條畷両市長共に友好関係を築き『北川王国』建設の基盤作りの道半ばとされている。
 ただ市政運営上、選挙時に対立候補支援に走った公明党との関係修復でオール与党を理想とする平和主義者の兄・法夫市長の立場に対し、
弟の知克議員は自・公中心に支持層を固め民進党とはあくまで敵対する形で選挙に臨む態勢は崩す事が出来ない事から、この点が一枚岩た
るべき政界サラブレッド・北川兄弟体制の泣き所の部分だとする指摘もあるようだ。

樽 床 氏

 一方、昨年4月に民進党抜けた樽床氏は『無所属で一から出直す』と、駅立ち等で活発な活動を展開しているが、公党離脱だけに多勢に無勢
の印象は拭い切れず、選挙区は否応なく支持層は北川議員一色に傾く感が強かった。樽床氏は北川議員がこれまで大臣政務官しか経験がな
い中で、民主党政権時は総務大臣に就任、12選挙区で大きな存在感を示していたが民主党が政権運営に失敗(樽床氏談)した事で支持率が急
落、民主党から党名変更したものの未だに民進党人気は回復の兆しを見せていない。
 ここに来て、藤田氏の出馬宣言は樽床氏の政界復帰に向けての大きな障害になるばかりか、先の市議選では大阪維新の会は一気に5人(現
在4)の市議を当選させており、自民党としても侮れない勢力を広げつつある。今年はいつ衆院選挙が実施されてもおかしくない状況だけに、藤田
氏には知名度を高める時間は限られており、選挙時に維新が何処まで風を吹かせる事が出来るかが、藤田氏の当落のカギを握る事になりそうだ。
民進が候補者を立てるかは未定。共産党は立てるものと思われるが野党共闘の行方次第と言えそうだ。


3面記事ー1


 ―寝屋川―

ドクターカー導入4月にも


 北川市長、公約実現に大きな一歩

北川市長

 公約実現で一歩前進―寝屋川市の北川法夫市長施策の目玉でもあった、ドクターカーが任期折り返しとなる今年4月にも導入される見込みで
ある事が、このほど明らかになった。「命を守る」を基本施策として医師が乗り込み、救急現場に向かうドクターカーを導入する事で、市民生活を
守るまちづくりを推進して行くと所信表明で述べていた北川市長の公約が実現に向けて大きく前進した事になり、これで肩の荷を一つ降ろした格
好だ。
 北川市長は高齢者人口の増加に伴い救急車の出動件数が増え、心肺停止など重篤な患者を一刻も早く医師の管理下に置く事が導入の主な
目的としている。北河内で唯一、救急医療設備を整えているドクターカーは関西医大(枚方)に枚方寝屋川消防組合が輪番で待機させ、重症事
案や多数傷病者発生時に医師が同乗して出動し、救命に当たる手順だ。同消防本部と交野市が加わり共同で運用する新たな制度で管轄地域
が広がり、同時に出動事案が発生した場合の対応や医師の確保、運転手、看護スタッフの人件費などの運用費用については、結論までにもう
少し時間が必要と協議が進められている。
 ドクターカー運用については当分の間、平日の9時から17時までとされており、その時間帯では常時受け入れる病院も多く、時間外の夜間に出
動要請があった場合を想定した緊急対応を重視する事を念頭に置き、24時間体制での運用を早期実現して欲しいと期待する声もある。

3面記事ー2


 ―寝屋川―

北川健市議が訴え
『偽行政書士追放』

 まちの法律家の躍如たる面目

北川市議

 「趣味は六法全書を読む事」がすっかり評判となり、今や頼れる『街の法律家』で日夜、愛車のスクーターに跨り市内の見回りに奔走している
北川健治議員(新風ねやがわ)が、旧臘議会で「行政書士制度の理解並びに行政書士法及び行政手続法と行政手続条例の遵守の徹底」につ
いて一般質問の登壇に立った。北川議員は、行政書士は市民等と行政のパイプ役で、使命感を持って業務に励んでいるが、資格を有していな
い『非行政書士』が未だに手続きを行っていることがあることを指摘し、平成22年3月4日に、同条例について請願を行った当時、府議会議員で
大阪府行政書士振興議員連盟会長であった北川法夫市長が請願採択に尽力が見られた事を前置きしながら、改めて法律及び条令の趣旨を
理解するよう求めた。北川市議と市との主なやり取りは次の通り。
       *       *       *
北川 平成28年12月1日、大阪府行政書士会から、寝屋川市長宛てに大阪府議会への請願、及び大阪市総務局長宛に出された要望と、同趣旨
・内容の要望が行われたと聞き及んでいます。大阪府行政書士会から、寝屋川市長宛に提出された要望の扱いについて、市は今後どの様に対
処されるお考えか、お伺いします。
理事兼総務部長 大阪行政書士会からの要望書の提出を受け、「行政書士制度の啓発ポスターの掲示」のほか「申請書類への行政書士等の記
名押印の確認の徹底」「行政手続法及び寝屋川市行政手続条例に基づく審査基準、標準処理期間等の設定・公表などの徹底及び推進」を図っ
て参りたいと考えております。
北川 ありがとうございます。この場では答弁内容を十分吟味、精査等は出来ませんので、後日じっくり時間をかけ吟味、精査させて頂きたいと考
えております。日常の議員生活を通じて対応したいと思います。

3面記事ー3

 ―寝屋川―

繰上げ当選で初質問
金子市議 力まず弛緩せず

金子市議

 昨年10月17日に繰り上げ当選により、晴れて議席を得た金子英生市議(新風ねやがわ)が旧臘議会で初の一般質問を行った。金子市議はこ
れまで地元太秦桜が丘で自治会長を務め、自治会の抱える問題点を目の当たりにして来た事を力む事なく、さりとて弛緩もせず切実に訴え自治
会活動に対する市の基本認識を問い質した。
       *       *       *
金子 自治会活動の中で最も重要で危機感を持っている事があります。それは自治会加入率の問題です。人間関係で加入しない方、高齢者と
なり思うように動けなくなって離れる方々、運営の内容に疑問を持ち加入しない方々などです。私と同世代の方々では仕事、子育てで忙しい、自
治会がどういったものか分からない。日中は仕事で地元にいないので、地域に関する意識が希薄であるかとも思います。将来のまちづくりにも影
響すると考えています。自治会加入率向上のために市が考えている事はありますか。
人・ふれあい部長 自治会は地域にとって最も身近な存在であり、コミュニティづくりの中心的な役割を担って頂いており、自治会活動を通じて地
域問題の発見と解決に寄与頂いているものと考えています。自治会加入率の向上については自治会長を対象に、自治会のハンドブックを配布し、
自治会の目的や事業について理解を深めて頂くと共に、地域住民や自治会未結成の地域から相談があれば、情報提供を行うなど加入促進に向
けた働きかけを行っております。
金子 地域の力を引き起こすことが一番大切で、耕して行かなければなりません。自治会は地域の皆様にとって一番身近で貴重な存在だと私は
思っております。サポートする体制、ハンドブックをお作り頂いていることをお聞きしましたが、これから輪番制の会長が順次発生しますので、そう
いった方々にはよりきめ細やかな対応をお願いしておきたいと思っています。

3面記事ー4


余談

 寝屋川

市民の思い届けたい

 金子、北川両市議 今年の抱負を語る

 ▼居住実態がなかったとして当選者の一人が当選無効となり、繰り上げ当選となった金子英生議員(新風ねやがわ)が新年の抱負を述べた。
昨年の繰り上げ当選には「親以上の存在であり、人生の師」と仰ぐ北川健治市議(同会派)には並々ならぬ感謝の意を持っていて「健治先生の
励ましがなければ今日の自分はいなかった。昨年は健治先生を始め家族や人の力を感じた一年だった。議員一期生としては一年半遅れている
事もあり、まずは勉強ですが、しっかりと市民の声を受け止めて議会に届けて行きたいと考えています」と力を込めて語った。北川市議も「やはり
昨年は金子の繰り上げ当選が印象に残っています。彼には期待していますし、私も議員は誰のために働くのか自らの果たすべき役割を再認識し、
市民の意向に応えるためコツコツと活動して行きたい」と語っている。今年も北川市議愛車のスクーターでパトロールする姿が市内各所で見られ
る事だろう。

3面記事ー5

 枚方自民

中山府連幹事長同行が憶測呼ぶ

 
支部3役が本部要人と会談

 自民党の佐藤ゆかり衆院議員(55歳、11選挙区)対出来成元支部長(68歳)双方が政治献金を巡り大阪地検に相手を告発し、双方証拠不十
分で昨年11月30日に不起訴になった、いわゆる『自民枚方の乱』は耳新しいが、その後も双方間では雪融けならず対立状態が続いているよう
だ。こうした中で旧臘20日、出来支部長と、同党の高野寿陛支部総務会長、千葉清司支部幹事長(両名とも市議)3者が、東京で中山泰秀大
阪府連会長(衆院議員)と合流し自民党本部を訪問、要人と会談していた事が明らかになった。
 中山府連会長が同行しているだけに、本部要人を表敬訪問するだけと言う単純なものではないだけに、出来支部長ら3者はどの立場の要人と
会い、どんな内容の会話が交わされたのか、会談内容を巡り関係者間で種々の憶測を呼んでいるようだ。時期あたかも衆院解散が折りに触れ
話題になっているだけに、衆院選に向け11選挙区候補者についてなどを古屋圭司選挙対策委員長に相談したのではないかと憶測を呼んでいる。
 11選挙区では佐藤議員がやる気を見せ地元振興に取り組んでいるが、党枚方支部は佐藤議員に対し「11選挙区支部長として相応しくない」と
して機関決定し、この決定を二階俊博幹事長及び古屋選対委員長にも上申を済ませているだけに、今回の出来支部長らの党本部訪問が注目さ
れる所以のようだ。自民党本部は総裁室に次いで幹事長室、幹事長代理室、政調会長室と続いているが、出来支部長らは会談後に総裁室を訪
れ総裁のイスに座り記念撮影する等、支部フェイスブックに掲載し寛いだ一面も見せており、この砕けた様子から関係者は要人との会談で「目的
をはたしたのではないか」と解釈しているようだ。ただ、どの要人と会見し会談に臨んだのか、内容が不明なだけに今後の動きが注目される。

3面記事ー6

 交野 旧臘議会も手応え十分

黒田市長 危機管理に直轄部

  市民の生命・財産の守りを最優先に


 旧臘19日、交野市議会一般質問が行われ、震災などの災害について黒田実市長は施策・課題の効率化及び効果的に推進して行く事を目的
に、新たに危機管理室を設ける事を明らかにしたが、本会議上程に伴い黒瀬雄大市議(維新、1期)がこれについて質した。以下、質疑応答。

黒田市長 黒瀬市議

黒瀨 来年4月より導入予定の機構改革が入っておりますが、この中に市長直轄の危機管理室が設置されております。今回、この危機管理室を
市長直轄とした事について、どのような思いがあったのか、また、この部署が今後担うであろう役割、危機管理室と他の部署との連携の取り方に
ついてお伺いします。
黒田 この危機管理室でございますが、主要な業務の一つとして、地震・風水害など災害への備えや対応がございます。現在この業務を担ってお
ります地域社会部は非常に幅広い業務を所掌する部であり、効果的・効率的な組織運営が求められる中にあっては組織として、やや大きくなり
すぎているという感がございます。この事から地域社会部を廃止し、所掌業務を既存の部へ再配置するものでございます。特に地震・風水害など
の大規模災害や、あるいは国民保護法に関わる有事の際などにおいて、市民の皆さまの生命・財産を守る事が最優先に取り組むべき事項であ
ります。そのためには現場からの情報収集・情報伝達また収集されて情報に基づく指揮命令など、迅速な対応が必要であると同時に、その対応
については全知をあげて対応して行かなければならないと考えているところでございます。所管部局がそれぞれの情報を管理・運用するにしても、
情報の連携・情報セキュリティにつきましては危機管理の視点を踏まえ一元的に対応すべきでものであり、有事の際には迅速かつ全知をあげて
の対応となります。以上の事から、よりスピード感をもった対応が求められるこれらの業務は、市長の直轄組織とした危機管理室が中心となって、
関係する部局と積極的に連携を図りながら対応して行くべきであるとの考えの下、危機管理室を設置するという条例を提案させて頂いている次
第でございます。

3面記事ー7

 
―四條畷―

楠公父子の恩恵を振興策に


 瓜生市議が市にアピール
観光の強み発揮し事業推進を

瓜生市議

 四條畷市の旧臘議会で瓜生照代市議(4期、公明=写真)は、四條畷神社に祀られている楠木正成・正行公と飯盛城跡の振興などについて、
今後の見通しを市に問い質した。
 同市議は「市の平成29年度を初年度とする『産業振興ビジョン』は、賑わいと魅力を創造し、まちを元気にする活力づくりの施策の一翼を担うと
共に、平成27年10月に策定した、まち・ひと・しごと創生法に基づく市町村総合戦略『魅力と活力あふれるまちづくり』の中核的な位置付けとして、
市の持つ『観光』の強みをより発揮出来る事を期待している」と前置きした上で、正成・正行父子を中心とした文化や伝統、名所を河内長野市を
始めとした、所縁のある市町村で日本遺産に申請する呼びかけがあった事、大東市と共同で進めてきた飯盛城の国史跡指定に向けての調査
が進んでいる事についても、観光事業は市にとっても時宣を得たものであり、振興のためにも積極的に取り組むべきだとして現在の進捗状況な
ど市の見解を求めた。
 この質問に対し市は「楠木父子の日本遺産認定では、河内長野市から父子に関連する市町村への呼びかけを機に賛同した市町村で組む準
備会を開催し、以降は平成29年1月に文化庁との協議を経て2月上旬には申請を行う」と答弁。また飯盛城の国史跡指定については「平成28年
7月に当該域の赤色立体地図を作成するための航空レーザー測量に当たり、9月の飯盛城跡の調査研究に関する専門委員会で測量の中間報
告と現地調査を協議した」とし、平成30年までに現地確認調査、31年度の総合調査報告書と文化庁への意見具申所の作成を経て、32年度に国
史跡指定申請書を提出する予定であると答弁した。


4面記事ー1

 
寝屋川発

幸を招く干支の色紙


 
鈴木悠斎氏より読者5名にプレゼント

鈴 木 氏

 優れた書家や良き指導者としてのみならず豊かな才と芸術性、ユーモアやエスプリを発揮した独自の活動に意欲的な鈴木悠
斎氏(旭書塾=寝屋川市大利町=塾長)。遊び心も逞しく自ら〝夢を運ぶユメスコ大使〟と名乗り、温かい人柄ともに多くの
人達に慕われる鈴木氏が名所旧跡・名物・人物他をユニークに描いた巨大花札(実物の約18倍)シリーズも好評を博し、また
新たな取り組みがファンから期待されている。
 本紙吉例、ファン心待ちの鈴木氏による洒落た干支の色紙を読者5名にプレゼント。ご希望の方は葉書に住所・氏名・年齢
・職業(学校名)・電話番号を明記して次の宛先まで。
 〒573―0028 枚方市川原町1番6号 河北新聞社『絵馬』係。(応募締切は1月25日=当日消印有効/当選者発表は
賞品の発送をもって代えさせて頂きます)

4面記事-2

 ―四條畷―

森本市議
とんだ信用失墜行為

 「人の言に誠あらざるは」…を実践

   高くついた『出馬撤回』の見返り

森本市議

 市長選に出る…として昨年11月30日の立候補予定者説明会に代理人を立て出席し、四條畷市長選に備えていると注目されていた森本勉市
議(61歳、無会派)が、選挙準備真っ最中とも言える旧臘16日に開かれた議会で質問に立ち、時間切れを迎えた末に何と「この話につきまして
は来年度の決算委員会まで引き継いで行く事を申し上げまして終わります」と…質問の続きは次年度に行うとし、市長選説明会出席を忘れたか
のように市議続行を宣言し、周囲を唖然とさせていた。同市議は市長選説明会から僅か16日で出馬撤回宣言。旧臘には『市長選に出る』と発言
していただけに、市長選と言う重要事案に対し余りに呆気ない出馬撤回宣言に、周囲の驚きぶりも尋常ではなかったようだ。
 『人の邪正は言葉に顕る』と言うほど、言葉には発する人の魂が込められているとされ、それ故に言葉が言霊と言われる所以だろう。市民の声
を代弁する市議の立場で発した一言であれば、一般市民からすれば『信頼』に十分足るものだけに、まさか現職の森本市議が冗談で市長選説
明会に出席(代理)すると言う、選挙を弄ぶかのような振る舞いをするとは考えてもいなかったのではないかと関係者は訝る。
 森本市議が市長選説明会に出席した事で、てっきり市長選に出馬の考えがあるものと思い込み、期待していた有権者も少なくなかったようだ
が、その市民らが寄せていた信頼を同市議が僅か16日間で、いともあっさりと覆した事は何を意味していたのか、選挙後の今になって詮索する
動きも見られ「当初から出馬の意思がないものの、説明会に出る事で何か他に目的があったのか」…と森本市議の行動に疑問を呈する声も聞
かれている。市長選出馬の意欲を見せ、その重大決意を僅か2週間余りで覆すほど森本市議は無能である訳がないと関係者は分析し、市長選
を巡り森本市議の一連の行動に釈義を加え「どうやら、当初から市長選出馬の意思はなかったと判断しても、大幅な読み違いとも言えないよう
だ」と語っている。
 とすると、森本市議は市民からの信頼を失ってでも誰に対して、このような見え透いたパフォーマンスをする必要があったのか謎は深まる。市
長選出馬を覆した議会最終日に発した、余りにも軽過ぎる同市議の発言は市議としての信頼を失わせ、それでなくても信頼構築が出来ず議会
内同志も不在の中で、更に孤立する方に向けさせる雰囲気を自ら醸成した格好だ。今後、同市議が重要な事案に対して発言しても、信頼に足る
ものとして周囲が受け止める事が出来るのか、大いなる疑問と語るのはさる議会関係者だ。思わぬ軽い信頼喪失発言が今後、森本市議の将来
にかなりな影響を与えかねないと懸念の声も聞かれている。既に江戸前期に貝原益軒は『人の言に誠あらざるは、人に非ず』と言い放っている
…言葉を軽く扱う人間は信用出来ないと言う事だろう。

4面記事-3

 
―四條畷―

森本市議の質問を市が一蹴


 多勢に無勢で効果は皆無に


 市議会野党として土井市政に真っ向から対立姿勢を見せつけて来た森本勉市議。旧臘議会でも自身の政治生命を賭けた『学
校統廃合整備事業問題』について一般質問で熱弁したものの、市側の将来的ビジョンで見つめた少子高齢化対策への正当性の
ある計画だとする答弁に一蹴され、森本議員が市から返り討ちにあったようだと見る市民が専らだったようだ。主な質疑内容
は次の通り。
森本 本年9月に契約がなされた総額27億円の契約について、何故に設計施工一括方式にしたのか。一般競争入札を行わなか
った事で重大な損害を市民に与えたと認識するが如何か。PFI事業を計画を何故放擲したのか、それに掛かったコンサル料
は水泡に帰したが償いは誰がどうするのか見解を問う。
市 小中学校施設の整備を1パッケージにまとめPFI方式で臨む当初方針については、建設費用が想定以上に高騰するなか、
要求水準を満たすには費用が折り合わない点、老朽化が進む既存施設の維持管理リスクから高コスト傾向を示す点、工事の工
程から技術者の確保が困難な点から妥当でないと判断した。検討を重ね事業者リスクとなる老朽化が進む既存施設の維持管理
を業務から除外の上、生徒への影響を最小限に抑え、工期短縮も可能な設計・施工一括方式を採用した。最適な調達方式を選
ぶ発注者の責務を果たしていると理解しており、一般競争入札実施に関わらず市民に損害を与えたと言う認識及び事実はない。
本市の子供達に豊かな教育環境をと言う思いは、多くの市民方々と共有して来たと考えており今後も本計画の趣旨や効果、必
要な情報を適時、丁寧に提供する事により尚一層の理解を求めて行く所存だ。

4面記事-4

黒田市政に全面協力 交野政界第一人者 松本府議に聞く (後) 

 
 年も改まり、中央から地方まで政界の動きは一足早く、啓蟄の動きを見せているようだ。こと衆院大阪11選挙区の枚方、交野では未だ終結の
兆しが見えない『自民の乱』など、関係者を巻き込んで右往左往の状態が続いている。そうした中で黒田実市長の交野市政を支えると共に、時
代を先読みする事で定評があると言う松本直高府議の働きは、星田北の大規模土地区画整理事業ほか将来に繋がる市の取り組みに不可欠
の重要さを持つとも言える。昨年12月2日、忙中を縫って聞いた松本府議へのインタビュー続編を届けたい。

限られた公的資源の中で次代に繋ぐ取組みが我が役割

(承前)
 ――未だ11選挙区では混乱が続いているが。
松本 政治家として選挙区から出るとなれば我々地方議員、府連や党本部、地域支部とどう付き合っていくのか、しっかり話をしなければなりませ
ん。私も11選挙区の役は辞めさせてもらっていますし、府連からの指示もあり距離を置かせて貰っています。
 ――今後の候補者については?
松本 佐藤氏が公認取れるとは思いますが、公認申請をされた時に、府連の選対から地域支部や我々に問い合わせがあると思いますので、その
時に話ができる場が設定されるでしょう。ただ府連会長や党本部から何らかの指示があれば従わざるを得ないですね。
 ――市議団は皆、出来氏に着いて行っているようだが。
松本 信頼関係があって着いたのではなく、佐藤氏に追いやられたから出来氏に向いた。枚方は佐藤か出来か。この2極しかないのです。ですか
ら自分らが力を付けて1極を作らなければ駄目なんです。市議団も本意ではないと思います。特に今回の一連の騒動では出来氏は負けているの
と同じでしょう。自分から仕掛けて不起訴猶予でもなく、起訴になっていないですし。仕掛けたほうが首を獲れなかったのであれば負け戦ですよ。
佐藤氏も同様ですがお互いに信用を失墜しただけだと思いますよ。
 ――星北の土地区画整理事業については ヨーカドーの出店はなくなった模様だが。
松本 違う商業施設の名前も出て来たりしています。そういった意味ではまだ確定していないが、確実に進んでいる状況です。ハッキリ言いますと、
この件について大阪府が梯子外したりとか、今、府から人を派遣して貰っていますが、撤収したり動いてくれないとなったら私の政治責任だと思っ
ています。政治生命を賭けて取り組もうと思っています。市が開発する訳ではなく府や国でもなく、あくまでも地権者が主体になる組合施行の土地
区画整理事業になりますから、我々はしっかりとサポート出来る環境を作って行きます。
 ――福祉や教育、インフラ、開発など多岐に亘り交野の事を考えて行きたいと?
松本 府、交野市、財政難に喘いでいる中、どうすれば財源を確保出来るかと考えて活動してきました。どうすれば収入を生んで行けるか行政経営
の視点から考えて来ました。行政運営ではなく行政経営の視点から、どうすれば交野市をより良く次世代に残して引き継いで行けるかです。
 ――枚方の告発合戦(出来枚方支部長vs佐藤ゆかり衆院議員)は何故ここまで拗れたのか…。
松本 他支部の事に口を挟みたくありませんが、どっちもどっちだと思います。今回、佐藤・出来両氏共に嫌疑不十分で不起訴となったのですから、
それぞれが自民党に責任を有する政治家同士ですので、いい頃合いとして、そろそろ両者が歩み寄っての和解を期待しています。
 ――出来氏との今後の接し方は?
松本 出来氏のこれまでの所業を考えると私はコミットできないと、再三、本人にも言っています。先日も書類が回って来て、佐藤氏の責任を追及す
るのを枚方に任せるといった内容の書面を連名で党に出してくれと言うので、改めて無理に降ろすつもりはないとして応じておりません。同じ選挙区
支部内にあって枚方での権力争いにウンザリしていますし迷惑です。
 ――佐藤氏の今の様子は?
松本 始まりは佐藤氏に大いに責任はあると思います。地域支部の臨時大会を開いてまでの、出来枚方支部長の解任決議を取るため(昨年)3月
26日の11選挙区支部の総会と言う集会を開いたにも関わらず、未だに出来氏が枚方支部長です。二階氏も来ない、地方議員も離れている、今の
状況では地方議員は誰も行きたくても行けないでしょうね。選挙では自民党が勝たないとならないという思いがありますので、今のところ公認が取
れれば応援する気ではいますけど。別に応援せんでもええよとの府連幹部の声もあります。ただただ残念でなりません。
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 インフォメーション 知っておきたい役立つ情報

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警察だより 高齢運転者の事故に注意しよう
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事故の死者数が最多となる時期――大阪府警では『交通死亡事故の第1当事者に占める高齢運転者の割合は10年間で約3倍と心得よう』とし
て注意を促している。「加齢に伴い、身体機能は低下するため速度を控え、しっかり安全確認」「疲れている時や、病気の時などは運転を控える
か、体の調子を整えてから運転」する事で事故防止を図ろう。高齢者運転免許自主返納サポート制度も利用を。


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