韓国軍:部下を下人扱い、過度な序列関係で公私の区別できず

韓国軍:部下を下人扱い、過度な序列関係で公私の区別できず

 韓国陸軍第2作戦司令部の朴賛珠(パク・チャンジュ)司令官(陸軍大将)夫妻が、住み込みで高級指揮官の官舎の家事に当たる「公館兵」にありとあらゆる雑用をさせていた疑惑に伴い、韓国軍の公館兵制度そのものも問題になっている。しかし、韓国軍の幹部が兵士を私的に動員する悪習は、なにも公館兵に限ったことではない。上官とその家族のために「ゴルフ兵」「テニス兵」「課外兵」として働いたという証言は、オンラインコミュニティにあふれかえっている。

 江原道で韓国軍に服務していた元兵士の一人は、部隊の近所にある菜園で草むしりのようなことをほとんど毎日やっていたという。最初は「民間への奉仕活動」なのだろうと思った。だが調べてみると、部隊の元士(最上級の下士官。上級曹長に相当)の個人菜園だった。こうした事実が明らかになった後も、元士は兵士の動員をやめなかった。部隊の指揮官も制止しなかったという。

 京畿道坡州の展望台では、月曜日になるたび通訳兵が「観光ガイド」と化しているという。月曜日は展望台の公式な定休日だ。このとき、将官の家族がやってきたりして、兵士たちは展望台から地下トンネルまでいちいちガイド役を務めた。もともと、この職の業務は「展望台を訪れた観光客を案内し、海外から招かれてやってきた軍の貴賓のために通訳をすること」だ。この部隊の出身者は「月曜日が唯一休める日だが、軍の将官の家族が来るとなると、朝早くから起きて掃除し、望遠鏡を無料で使えるように準備しておいた」と証言した。

 26歳の元通信兵は、幹部の電子製品に関する仕事を任された。日課が終わってから准将の指示で公館を訪れ、カラオケ機器を設置した記憶があるという。カラオケ機器は、運転兵がトラックで公館まで配達した。このカラオケ機器は、准将が友人たちと夫婦同伴で楽しむためのものだった。別の幹部は、自宅に家電製品を設置したり修理したりしなければならないとき、この通信兵を呼んだ。元通信兵は「アフターサービスに時間がかかると、幹部は通信兵を探した」と語った。

ソン・ユジン記者
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