焼岳で噴気確認 注意呼びかけ

岐阜と長野の県境にある北アルプスの焼岳で、10日未明、小規模な噴気が出ているのが確認されたことを受けて、岐阜県側の登山口では、噴気の情報などを記した看板が立てられ、警察官らが登山者に注意を呼びかけています。
気象庁によりますと、焼岳では、10日未明、山頂の西側約400メートルの斜面で、小規模な白い噴気が出ているのが確認され、気象庁は噴火警戒レベルについて、「活火山であることに留意」を示すレベル1を継続した上で、今後、再び噴気が発生したり、火山ガスが出たりしているおそれもあるとして、注意情報を出しました。
これを受けて岐阜県側の高山市奥飛騨温泉郷の中尾登山口では、気象庁が発表した噴気の情報などを記した簡易な看板が立てられ、警察官や県の職員などが登山者に対して噴気に十分に注意し、異変があった際には速やかに下山するよう呼びかけています。
下山してきた岐阜市の男性は「山小屋で噴気の情報は聞きましたが、特に異常は感じませんでした。
山頂にはほかに30人ほど登山者がいてお互いに噴気の情報を交換していました」と話していました。
登山口にいた警察官は「登山者には十分に注意をして、できれば登山を控えるよう呼びかけています」と話していました。