福島医薬品関連産業支援拠点化事業

事業について

福島医薬品関連産業支援拠点化事業とは

ふくしまからはじめよう。

本事業は福島復興事業の一環として実施されている、過去のバイオ関連国家プロジェクトの集大成プロジェクトで、多種多様な生体試料、各種情報および独自技術等を利用して医薬品等の開発支援ならびに新規産業の創出等を目的とした世界初の医薬品関連産業支援事業です。

本事業では、福島県立医科大学等で採取された臨床サンプルおよび世界中の市販生体試料を入手・解析し、これらの結果を統合して様々な疾患に関する遺伝子解析情報・臨床情報統合データベースを構築しています。入手した様々な生体試料からは、遺伝子発現(RNA)だけではなくゲノムやタンパク質の解析も行っており、文字通りのマルチオミクス解析を実践しています。遺伝子発現解析データ等から抽出されるバイオマーカーセットや逆相タンパク質マイクロアレイの開発も着実に進んでいます。

さらに、患者様から提供していただいた貴重ながん組織を増やす目的で作製している担がん動物およびがん組織由来培養細胞(塊)をはじめとし、化合物を評価するための遺伝子強制発現細胞株等のラインナップを充実させています。

これらの生体試料由来加工・抽出物および解析情報を含めた本事業の多種多彩な成果物である「実用型医療バイオリソース」を“福島コレクション(Fukushima Collections) ”と命名しました。

本事業では、これらの“福島コレクション”を医薬品関連産業界で活用してもらうために、成果物の提供(MTA)およびこれらの成果物を用いた共同・受託研究を推進しています。

ヒトの体の組織を活用した製造業とサービス業として、福島復興に貢献するという大目標に向かって邁進して参りますので、是非“福島コレクション”のご活用と、本事業へのご支援・ご協力をお願いいたします。

プロジェクトリーダー 渡辺 慎哉

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