関係者によりますと、ヤマト運輸と岐阜県の第三セクターの長良川鉄道は、来月上旬から、一般の乗客が利用する鉄道で宅配便の荷物を運ぶ実証実験を行うということです。

実証実験では、長良川鉄道の関駅と美並苅安駅の間の２０キロ余りの区間で、宅配便の荷物を１日１便、台車ごと客車に載せて乗客とともに運びます。

今回の連携で、ヤマト運輸は、ドライバーの労働時間の削減や輸送の効率化を図ることができる一方、長良川鉄道は、沿線の乗客が減る中で荷物の運送料金を新たな収益源にできると見込んでいます。両社は、実験で効果を検証したうえで、来年度からの本格実施を目指すことにしています。

こうした取り組みは、佐川急便と新潟県の北越急行がことしから始めているほか、首都圏でも去年、地下鉄の車両を使った実験が行われるなど、連携の動きが活発化しています。