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連続テレビ小説 べっぴんさん スペシャルドラマ「恋する百貨店」 2017.08.08

(すみれ)今日は本当におめでとうございます。
(悦子)ありがとう。
いや〜すてきやわ〜。
よう似合うてる。
ありがとう。
(中西)ほんまにおめでとうございます小山さん。
(小山)ありがとうございます。
(勝二)似合うてるよそのモーニング。
大急…ですから!硬い。
(昭一)硬すぎる。
(紀夫)小山さんもうちょっと肩の力抜いた方が…。
肩…。
(足立)中西君肩もみじゃ。
(中西)あっ…。
力入ってません。
アハハ…ウッ…。
(紀夫)もうちょっと強く。
痛い痛い痛い…。
いっ…!ハハハ…ちょっと痛かったです。
(君枝)それにしても小山さんを婚約者って紹介された時は驚いた。
(明美)あああの時…。
(良子)婚約者の方は…?いるわ。
この方よ。
私のフィアンセです。
いつも悦子がお世話になってます。
あの時ほんまに息が止まりそうやったわ。
よかったわねぇ悦子さん。
ええ。
(ノック)お母さんそろそろやって。
弥生ちゃん。
(弥生)お久しぶりです。
(良子)お母さんのエスコート役しっかりね。
はい。
そしたら悦子さん。
私たち先に行くわね。
ええ。
後でね。
うん。
そしたらね。
ああっ…。
あかん…トイレ。

(文)すみれちゃんすみれちゃんたち!あ〜!もうみんな来てるわ。
(綾子)なあなあどうやった?悦子さん。
(良子)きれいやったわよ〜外国の女優さんみたい。
(文)ウェディングドレス似合ってた?似合ってた似合ってた。
とってもきれいやったよ〜。
(大島)ああキアリスの諸君。
久しぶりだねぇ。
でどうだった?悦子君は。
会ってきたんだろう?はい。
とってもきれいでした。
(大島)ああそうだろうねぇ。
え〜?それじゃあ君たちはあの2人のなれ初めについては何にも知らないのかね?なれ初めも何も…。
ねえ?2人がつきあっていたのも知らなくて…。
(大島)ほう〜。
大島社長はご存じなんですか?小山さんと悦子さんがどうやっておつきあいされるようになったのか…。
そうだねぇ…。
かれこれ10年ほど前になるかなぁ。
(大島)
当時私は小山にいろいろと見合いを勧めていたんだが…
(大島)何連敗だ?目下17連敗中です。
う〜ん…で今回はこのお嬢さんに何て言ったんだ?「愛のない結婚をしよう」と。
えっ?愛のない結婚だと?ええ。
私ももういい年ですし今後の出世や世間体を考えるとそろそろ家庭というものを持っておいた方がよい。
そのための結婚をしたいとこう包み隠さず…。
そう言ったのか?そう言っちゃったのか?ええ。
それを端的に申しますと…。
「愛のない結婚」だと。
さすが社長。
そのとおりでございます。
はあ〜。
小山は仕事はできるし大急に対する愛は人一倍。
社員としては文句のない男だったんだが…
(社員)失礼します。
はい。
山王寺百貨店の高坂社長がご子息とお見えです。
おおもうこんな時間か。
君も来たまえ。
承知致しました。
はあ〜。
(高坂)ほう〜広々として明るい売り場ですなぁ。
今月は全店でクリスマスセールを行ってるんです。
一方悦子君の方は…
ありがとうございます。
明るく聡明で礼儀正しくおまけに美しい
いらっしゃいませ。
みんなが彼女に恋していたよ。
小山を除いては…
(明雄)こちらのショップは?ベビーショップキアリスでございます。
すてきなショップですね。
ありがとうございます。
明雄行こうか。
心の声うわぁ〜!先日品切れが出ていたようですね。
申し訳ありません。
大変好評で生産が追いつかなくって…。
それを読むのも販売の仕事です。
申し訳ありません。
万が一にでもお客様から苦情などないよう注意して下さい。
何せうちは…。
大急ですものね。
くれぐれも大急の名に傷をつける事などないように。
(順子)大丈夫?ええ。
(富士子)相変わらず嫌みな人ねぇ。
(順子)一体どんな生き方をしてたらあんな人になるのかしら。
うちは大急ですから。
え〜大急ですから。
うちは大急ですから。
残念ながらあのころの小山はご婦人からの支持は皆無と言ってもよかったねぇ
しかしそんな2人だからこそ神様はいたずら心を起こしたようだ
故障…?誰か…誰かいないの?出して!ここを出してちょうだい!開けて!開けてちょうだい!静かにして下さい。
騒いだところでどうなるもんでもありません。
体力を無駄に消費するだけです。
でも子どもが…。
子ども?ああお子さんおられるんですか?今日は仕事終わりに一緒に帰る約束をしたんです。
売り場で待ち合わせをしていて…。
大丈夫かしら?私が来なかったらきっと不安に思って…。
すみません!誰か〜!誰か…誰かいませんか!開けて!静かにと言うたでしょう。
とにかく落ち着きましょう。
落ち着いてなんか…。
吸って…スゥ〜。
深呼吸〜スゥ〜。
フゥ〜。
フゥ〜。
お子さんのお名前は?えっ?あ…弥生ですけど…。
その子の事なら心配ありません。
仮に迷子になったとしても…。
そんな無責任な…。
大丈夫です。
私もなった事あるんです。
えっ?迷子。
子どもの頃私は両親に連れられてこの大急百貨店に来た事があるんです。
(小山の母)ほれ立ち止まらんと行くよはい。
初めて見る百貨店。
幼い私には全てのものが光り輝く宝物のように見えました。
うわぁ〜!うわぁ〜!ですがその輝きに目を奪われていた私は…。
お父ちゃん…?お母ちゃん!え〜ん!お父ちゃ〜んお母ちゃ〜ん!
(大島)坊やどうしたのかな?
(小山の父)ありがとうございました。
本当に何とお礼を言うたらよいやら…。
ほれっ。
ありがとうございました。
(大島)いえいえ…大急ですから。
うわぁ〜!ですから大丈夫です。
弥生ちゃんでしたか?仮に迷子になったとしてもうちは何せ…。
大急ですから…。
そのとおりです。
(エレベーターが動く音)あっ…。
ああ…。
(順子)お母さん遅いなぁ。
弥生!弥生!弥生!弥生…。
(弥生)お母さん?大丈夫やった?
(弥生)うん。
ああ…!
(弥生)お母さん?
(青木)何?どうかしましたか?
(馬場)何かあったんですか?あ…いえあの…。
はい見せ物じゃありません。
仕事をして下さい仕事を。
はい職場へ戻る。
はい売り場に戻る。
はい売り場へ戻る〜。
あ…はい。
何よ?あれ…。
(順子)あんな言い方ないわ…。
(2人)ねえ?富士子さん。
私これ買うわ。
えっ?小山さん。
何か?先ほどはありがとうございました。
え?メリークリスマス。
(鈴の音)
(富士子)小山さんはクリスマスどうされるんです?
(順子)パーティーとか行かれるんですか?行きません。
私はキリスト教徒ではないので。
(富士子)何なのかしら?あれ。
(順子)ほんまに腹が立つわ。
弥生待たせてごめんね。
ううん。
「発熱」…「ほてり」…。
ああ…!胸のどうき…息切れ…。
メリークリスマス。
ああ〜!何や?この症状は…!あっ…。
お待たせ致しました。
こちらが商品でございます。
(客)いつもすてきな商品ですね。
ありがとうございます。
またお待ちしております。
ありがとうございます。
具合悪そうやね小山さん。
(青木)年末からずっとあんな感じやな…。
ところで小山。
最近君の様子がおかしいという話を聞いたんだがねぇ。
あっそうですか。
何を聞いてもうわの空だとか明らかに挙動不審だとか…。
皆さんの気のせいではありませんか?まさか恋でもしてるんじゃないだろうね?ハハッまさかねぇ…。
えっ?実は…。
うん。
最近…どうにも気になる…。
(ノック)・失礼致します。
(大島)ああ悦子君。
社長がお呼びだと伺ったのですが…。
(大島)ああそうだそうだ。
また後で参りましょうか?
(大島)いや実は今小山がね気になる…。
気になるファッションブランドがありまして。
ファッションブランド?それは女物だね?ちょうどいい!女性の意見を聞いてみてはどうだ?えっ?
(大島)ほら入って。
座って座って。
あ…はい。
新規の婦人物ブランドにどういうアプローチをするべきかな?そうですね…。
小山さんがそのブランドを本当にいいと思ってらっしゃるなら…。
思うてます!ああ失礼しました。
率直にそのお気持ちをお伝えするのがよろしいのではないでしょうか?率直に…。
そうですね。
それでこちらの得意分野もお話しして先方にも興味を持って頂いて…。
あっ初めて正式にお誘いする訳ですから手土産などお持ちになると印象がいいかもしれませんね。
先方のイメージで選びましたと言うと喜ばれると思いますよ。
分かりました。
よしあとは突進あるのみだ。
なっ小山。
あっはい!
(大島)ハッハッハ…。
小山さん取り引きがうまくいくとよろしいですね。
(大島)違うな。
いや〜仕事にかこつけてはいたがあれは女だ。
女の話だ。
まあ…!あっこれは失敬。
あっそれであの…私にお話とは?ああ君にいい話が来てるんだ。
(弥生)お母さん。
ん?
(弥生)何かあった?あ…ううん何でもないの。
行こう。
富士子さん順子さんお先に失礼するわ。
(2人)お疲れさま。
お疲れさま。
弥生夜ごはん何食べたい?う〜んじゃあ…ワカメたっぷりのみそ汁とか?キャ〜ッ!あっあっ…。
小山さん?何ですか?すいませんあの…ちょっとどうきが…。
驚かされたのこっちなんやけど…。
フゥ〜。
あの…そ…率直に言います。
あの…今度の日休みの…会いませんか?えっ?ああいやその…あの…案内…ご案内します。
僕の得意分野にご案内しますので是非興味を持ってもらえたら…。
あっこれどうぞ。
これは?手土産です。
手土産…。
ええ。
悦子さんのイメージで選んだんです。
ああ…。
小山さん…。
えっ面白そう!行きたい行きたい!弥生!絶対行きたい!ご無沙汰しております!ほら見えてきましたよ!天守閣です。
早く!はあ〜!お母さん大丈夫?うん。
あの〜ちょっと。
何でしょう?ちょっと休憩しませんか?休憩?ええ。
いやいやここは特段見るべきものはな〜んにもありませんので是非天守閣の上まで…。
休憩!はい…。
どうぞ。
あ…。
ありがとうございます。
この上の天守閣もすごいんですよ。
この辺りも戦争の時に空襲を受けたんですがちゃんと残ったんです。
そうですか。
どうかしましたか?いえ…。
何だかホッとするんです。
戦争をくぐり抜けて残ったものを見ると。
ああ分かります。
たくましいと言うか何と言うかやはり城にはそういった魅力が…。
私主人を戦争で亡くしているものですから…。
すみません。
そんな…小山さんが謝る事では…。
いえ…でも…すみません。
私今大島社長からお見合いを勧められてるんです。
えっ?
(大島)東京の山王寺百貨店の社長のご子息でね先日視察にいらした時に君の事をえらく気に入ったらしくてねぇ。
あ…。
またとないいい話だと思うんだ。
もちろん君にとってもそれから娘さんにとってもね。
え…弥生にですか?
(大島)彼のような男性と結婚すれば苦労しなくても済む。
お金の面でも時間の面でもねぇ。
そうすればもう娘さんにさみしい思いをさせなくても済むんじゃないのかな。
あの…それで?お受けしようと思っています。
そうですか…。
ええ。
その方と結婚したら幸せになれると思うんです。
きっとそれが一番いいんだわ。
そんないきさつがあったんですか…。
お二人ともつらかったでしょうね。
でもそこからお二人はどうやって一緒になったんです?ああそれ…。
気になる。
実はそのあととんでもない事があってねぇ。
とんでもねえこつ?もしかして小山さんが何かやらかしたとか?ああ。
やってくれたねぇ。
えっな…何ですか?聞きたい?聞きてえです。
教えて下さい。
フッ…あれはね悦子君のお見合いの日の事だ。
(守衛)あっ小山さん。
いらしたいらした。
はい。
(守衛)いや小山さんに会わしてほしいって外で騒いでる子がいるんですよ。
はあ…。
お嬢ちゃんいらっしゃい。
この子なんですけどね。
弥生ちゃん…。
おじさん。
今日お母さんのお見合いの日やで。
知ってます。
(弥生)いいの?それで。
しかたないです。
悦子さん自身が望んだ結婚ですから。
彼女の幸せを阻む権利は誰にも…。
望んでなんかない!お母さん…私のために好きでもない人と結婚するんよ?えっ?このままやったらお母さん幸せになれないよ。
(笑い声)
(高坂の妻)本当にすてきな方ね明雄さん。
(明雄)はい。
(高坂)いや〜本当にお美しい。
ありがとうございます。
(高坂)あの時に見初めていたのか?
(高坂の妻)一目見て気に入ったそうですよ。
(高坂)そうか。
(大島)え〜今日はお引き合わせした私が父親代わりという事で…。
(高坂)ハッハッハ…よろしくお願いします。
おじさんここ開いてる。
あっ…立派な踏み石ですねぇ。
ありがとうございます。
とっても立派ですわ。
ハッハッハ…どうぞ。
このままでは悦子さんが幸せになれないってどういう意味ですか?お母さん結婚したら仕事を辞めるって。
仕事を辞める?そしたら私と一緒にいてくれるって。
でもそんなんお母さんの幸せやない。
(弥生)そら一緒にいてくれたらうれしいけど私は働いてる今のお母さんが好きなの。
お金のために好きでもない人と結婚したって幸せになんかなれないよ!分かりました。
とにかく悦子さんを捜しましょう。
(明雄)僕は悦子さんの生き方を尊敬しています。
あなたは実にすばらしい女性だ。
いいえ…。
(明雄)旦那さんが亡くなってからずっと独り身で通し…働きながらお嬢さんを育ててこられた。
なかなかできる事ではありません。
僕なら悦子さんを幸せにする自信があります。
今まで女手一つで全てをやってこられてさぞ大変だった事でしょう。

(明雄)でももうそんな思いはなさらなくていい。
生活の心配は一切いりません。
お金のためにあくせく働く必要もなくなります。
もうあなたは何もなさらなくていい。
(明雄)僕の隣で美しく優しくほほ笑んでいてくれればそれでいい。
あ…大丈夫。
今されているお仕事は辞められたところでそれほど後悔されるものでもないでしょう。
あ…。

(小声で)おじさん…。
弥生ちゃん。
アイタッ!あっ!えっ弥生!?小山!君はあの時の…!悦子さん!あなた本当にそれでいいんですか!?えっ?こんな愛のない結婚で幸せになれるんですか!?
(大島)小山!社長!申し訳ございません!という訳で…失敬!えっ?えっ…?弥生ちゃん行きますよ!
(弥生)はい!えっ?あっちょっ…ちょっと!待て!うわっ!あ〜っ!
(大島)小山〜!ああ〜!
(明雄)悦子さん!離して下さい!何なんですか?関係ないでしょ小山さんには!関係あります。
私は…。
(足音)全く…どういうつもりですか。
逃げ出すなんて…。
すみません。
申し訳ありませんが諦めて頂きます!えっ?あなた…悦子さんのどこを愛してらっしゃるんですか?あなたは悦子さんをご自分の人生の添え物ぐらいにしか思っていない。
都合のいいきれいな置物ぐらいにしか。
そんな愛のない結婚を悦子さんにさせる訳にはいきません!
(舌打ち)信じられない…。
言っておきますが君のような水商売上がりの子持ちの女が僕のような男と再婚できるという事がどれほど貴重な事か!愛だの恋だのぜいたく言ってらんない事ぐらいちょっと頭を使えば分かる事でしょう!ハッ…ばかばかしい。
何?悦子さん…?フフッ…確かにあんたの言うとおりやわ。
私みたいな女と結婚してくれるやなんてありがたくて涙ちょちょぎれるわ!そやけどなぁあんたみたいなスカタンこっちから願い下げやわ。
女を男の飾りもんとしか見られへんようなあんたみたいなちっちゃい男より人のお見合いにのこのこ乗り込んでくるような大バカ野郎の方がよっぽどええ男やわ!このだぼ!驚いたな…。
君がそんな下品な女だったとは。
あら…ご存じありませんでした?あ〜すっきりした!一体どういうつもりだ!申し訳ございません!はあ〜大体何だね。
「悦子さんに愛のない結婚はさせられない」だって?そもそも愛のない結婚をしたいと言ってたのは君の方じゃないか!申し訳ございません。
あれじゃあまるで君が悦子君を愛してしまったみたいじゃないか。
その愛する悦子君にそんな結婚はしてほしくないと!はい…。
「はい」って何だ!「はい」って…。
えっ?そうなの?はい…。
ハッハッハ!何だよ。
はっきり言えよはっきり!あ…はい。
(大島)ハッハッハ…。
いや〜とにもかくにも君にそんな人間的な感情が芽生えるとはねぇ!私はうれしいよ。
おい小山!ハッハッハッ!おめでとう!ありがとうございます。
うん。
で言ったのか?はっ?愛は伝えたのか?いや…それはまだ…。
あ…そうか…。
う〜ん…。
あの〜社長…?我々百貨店の仕事はなぁ小山。
えっ?あっはい。
自分が本当によいと思ったものを選んでお客様にお届けする。
そういう仕事だ。
はい。
数ある商品の中から僕らが届けたいと思っているものをお客様に選んで頂く。
そのためにはそこに僕らの心がこもってなくちゃいけない。
心を込めてお届けするには自分に正直でなくちゃいかん。
たとえ恥をかいてもいい。
自分の心をまっすぐに相手に届けるんだ。
(大島)そうすればきっとお客様も君の心を受け取ってくれる。
ありがとうございました。
ありがとうございます。
またお待ちしております。
悦子さん。
何でしょう?今日仕事のあとお時間もらえないでしょうか?今日ですか?はい。
お話ししたい事があるんです。
私も小山さんにお話ししたい事が…。
どうぞ。
(弥生)お母さんお帰り。
ただいま。
あれ?おじさん。
弥生ちゃん。
あ…お茶いれますね。
お母さん。
何?友達んとこ行ってくる!えっ!?ごゆっくり。
ちょっ…。
(弥生)行ってきます。
お掛けになって下さい。
はい。
主人です。
主人とは18の時に結婚しました。
親に勧められてのお見合い結婚でしたけど…。
とても幸せで…。
戦争が終わって随分たって…。
あの人が夢に出てくる事も少なくなりました。
きっとキアリスの仕事に救われたんだと思います。
でも何でしょう…。
心に開いた穴はずっとそのままで…。
悦子さん…。
私はこれをずっと抱えて生きていくんだと思います。
だから怖いんです。
また誰かを好きになってその人を失うのが怖い。
もう大切な人を失いたくないんです。
だからもう誰の事も好きにならないって…。
決めたんです。

(弥生)おじさん!弥生ちゃん。
友達の所に行ったんじゃ…?どうだった?
(弥生)えっ?ねえおじさん!おじさん!ねえ…ねえってば!
(弥生)もう少し右。
右…?もっと右もっと右。
もっと右ね。
あ〜あとちょっと!う〜ん。
もうちょっと上!あっ…。
ありがとう。
(弥生)おじさん?どうしたん?あの…。
(弥生)わっあっ…!何をなさってるんですか?あの…ボールを取りに登ったんですがちょっと下りられなくなってしまって…。
あ…あ…!すみません!あ…い…今ハシゴを借りてきますね!あの…悦子さん!あっはい!ありがとうございました!えっ?僕はあなたのおかげで人を好きになる事のすばらしさを知りました。
あなたのおかげで初めて…心から人を愛する事ができた。
自分以外の誰かを大切に思う事がこんなにも切なくてつらくて…。
でも…でも涙が出るほどすてきな事やと知ったんです。
だからお願いです。
もう人を好きにならないなんて言わんといて下さい!お願いです。
もう一度勇気を出して下さい!悦子さん!ああ〜っ!あっ…!小山さん…?小山さん…。
小山さん!小山さん!おじさん?小山さん!しっかりして!ねえ小山さん!小山さん!しっかりして…!
(医師)安静にしていればくっつきますよ。
ただの骨折ですから。
あ…はい。
ありがとうございました。
お花花瓶に入れてくるね。
あの〜…。
はい。
僕大丈夫ですから。
えっ?僕はあなたの前からいなくなったりしませんから。
あなたを悲しませるような事は絶対にしません。
だから安心して下さい。
亡くなった旦那さんへの気持ちとか弥生ちゃんの事とか悦子さんがこれまで積み上げてきたものがたくさんあると思うんです。
だから僕は…。
そんなあなたを丸っごと受け止めたいと思うんです。
小山さん…。
悦子さん。
僕は…あなたの丸ごとが好きです。
受け取りました。
えっ?小山さんの心受け取りました。
ありがとうございます。
じゃあ…。
これからよろしくお願いします。
あの…僕はあの…悦子さんの丸ごとを受け止め…アイタタ…!アイタッ。
骨折してるでしょ?折れてるの忘れてました。
よかった…。
そうして10年たって今日を迎えたという訳だ。
(一同)ほう〜。
さすが大急やな。
(勝二)大急ですから。
かっこええなぁ。
かっこいいです。
すてきですねぇ。
そうやって2人とも結ばれたんですね。
(良子)何か私感動してしまったわ。
(勝二)お前が泣いてどうするんや。
(案内係)大変お待たせ致しました。
これより小山家高西家ご両家の結婚式を執り行います。
えっ!?皆様もう少々お待ち下さい。
どうしたんやろ?何かあったのかな?
(案内係)どうぞお掛けになってお待ち下さい。
弥生ちゃん。
あっすみれさん。
何かあったの?小山さんがいなくなってしまって…。
えっ!?
(一同)えっ!?
(弥生)お母さん!弥生どうやった?悦子さん…。
(時子)もしかしていざとなったら…。
(綾子)おじけづいたとか?
(君枝)ちょっと…!あっ…もしかして小山さんあれを見てしもたんかな?
(良子)「あれ」って…。
(君枝)何?弥生ちゃん。
(弥生)お母さん。
実は…遺品を持ってきたの。
(明美)今日ここに?小山さんと結婚するにはやっぱりお別れしないといけないから…。
(時子)きっと小山さんそれを見たんやわ。
(弥生)お母さん!お別れなんてする事ありません。
え…?言うたやないですか。
僕は丸っごとあなたを愛してるって。
小太郎さん…。

(拍手)あ〜あ小山さん。
せっかくの衣装が!灰で真っ白ですよ!フフッ…本当。
大丈夫です。
何せ…大急ですから!ハッハッハ!
(カナコ)
つるつるシコシコの麺と2017/08/08(火) 22:00〜23:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 べっぴんさん スペシャルドラマ「恋する百貨店」[解][字]

「べっぴんさん」のスピンオフドラマ第1弾。大急百貨店を舞台に繰り広げられる、大急社員・小山(夙川アトム)とキアリス販売員・悦子(滝裕可里)のラブストーリー!

詳細情報
番組内容
連続テレビ小説「べっぴんさん」のスピンオフドラマシリーズ第1弾。大急百貨店を舞台に、「大急ですから!」でおなじみの小山(夙川アトム)とキアリス販売員の悦子(滝裕可里)のラブストーリーが描かれる!——小山と悦子の結婚式当日。二人がつきあっていたことも知らなかったすみれ(芳根京子)たちを前に、大急百貨店社長の大島(伊武雅刀)が、二人のなれそめを語り出す。一方、花婿の小山が突然姿を消し…。
出演者
【出演】夙川アトム,滝裕可里,芳根京子,永山絢斗,谷村美月,百田夏菜子,土村芳,田中要次,平岡祐太,中島広稀,森優作,中山麻聖,伊武雅刀
原作・脚本
【作】坂口理子
音楽
【音楽】世武裕子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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