akabishi2さんのツイート
いやー、ふとしたことがきっかけで気づいちゃったけど、俺は一度も使ったこともないし、俺が読んできた本や新聞ではたぶん一度も出てこない記述で、そのため気づくのが遅れてしまったようだ。恐ろしいことに、奴等は「教科書問題の歴史」自体を書き換えやがった。
従来「教科書問題」とは、教科書に対する反動勢力からの攻撃、すなわち「教科書攻撃」のことを差してきたはずで、「憂うべき教科書の問題」(1955)が第一次教科書攻撃、80年代の一連の攻撃が第二次、そしてつくる会以降が第三次。第三次は未だに続いているってのがまあ「我々」の認識だった。
ところが……、ここ(たぶん)10年の間に「第一教科書問題」という言い方が急増してるようだ。そしてその中身は「教科書誤報事件」とセットになっている。つまり、教科書問題とは、「朝日の誤報によって中国が反発した事件であり、それが教科書問題の始まりだ」というデタラメが横行しているようだ。
80年代の教科書問題は79年のじゅん刊『世界と日本』が「新・うれうべき教科書の問題」(筆者は第一次攻撃の時と同一人物)を連載、続いて自由新報が同 様の連載を開始、民社・塚本三郎が国会質問したり、筑波大グループによる『疑問だらけの歴史教科書』が出たのもこの頃だ。これが第二次「攻撃」
困ったことに日韓問題の専門家のあのお方が論文で「第一次教科書問題」と注釈もなしに使っているみたいだな。 そしてwikiにもなんと項目としこれが2006年に作られたりしてるようだ。こんな言い方、ある方面の人たちしか元々は使ってないはず。 ちょっとこれ詳しく検証する必要があるな。
正論とか産経が昔から「教科書誤報事件」を得意げに言って回っていることは認識していて、いつものようにネトウヨがすっかり信じ込んでて、相変わらずバカだなーwくらいには思っていたんだけど、どうやら「誤報」自体が「教科書問題の始まり」みたいな話が一般にも浸透しつつあるようで……。。。
あれは産経が放った「大誤報キャンペーン」なんだけどな。ことの次第を細かく話すとかなり長くなっちゃうから、『八〇年代の教科書問題』(高嶋伸欣)の該当部分をアップしますかね。
@akabishi2 私が大学生のときはすでにその認識でいる大学生が多かったです。「外交問題化されなければ教科書問題は存在しなかった」とする認識が横行していました。
【「教科書誤報事件」という産経のキャンペーンに騙されてはいけません】 『八〇年代の教科書問題』(高嶋伸欣)より。 7の1。 pic.twitter.com/AG3LQPIQ4r
【「教科書誤報事件」という産経のキャンペーンに騙されてはいけません】 『八〇年代の教科書問題』(高嶋伸欣)より。 7の2。 pic.twitter.com/6BxMKyZMlz
【「教科書誤報事件」という産経のキャンペーンに騙されてはいけません】 『八〇年代の教科書問題』(高嶋伸欣)より。 7の3。 pic.twitter.com/au2RrqgHJ1
【「教科書誤報事件」という産経のキャンペーンに騙されてはいけません】 『八〇年代の教科書問題』(高嶋伸欣)より。 7の4。 pic.twitter.com/2YYrfycpg3
【「教科書誤報事件」という産経のキャンペーンに騙されてはいけません】 『八〇年代の教科書問題』(高嶋伸欣)より。 7の5。 下の記事で、「中国政府にも誤解もある」と既に報道していたのに…。 pic.twitter.com/9AuefcU2HU
【「教科書誤報事件」という産経のキャンペーンに騙されてはいけません】 『八〇年代の教科書問題』(高嶋伸欣)より。 7の6。 pic.twitter.com/MeC5jbqJek
【「教科書誤報事件」という産経のキャンペーンに騙されてはいけません】 『八〇年代の教科書問題』(高嶋伸欣)より。 7の7。以上終わり。産経のトリックわかりましたか? pic.twitter.com/qJPnT54OMw
こんなずさんな「誤報説」をそのまま信じて、「誤報によって起こった第一次教科書問題」とか思っちゃってる人、騙されないでください。 これは元々の「国内の社会問題・政治問題である教科書問題」を「朝日新聞の誤報に端を発し中国・韓国がこれに反応した外交問題」にすり替える巧妙なトリックです。
こういうの困っちゃうな〜。担当教員、しっかりしてよー。 言語文化演習 「歴史教科書改変問題について、誤報のせいで外交問題にまでなってしまったということは気をつければ起こらなかった問題なのでなんだかもったいないなぁ、と思いました」 epf.hosei.ac.jp/mahara/interac…
@akabishi2 「ずさん」なのか「巧妙」なのかわからんような文章になってしまったw 後から思いついたトリックは巧妙。ただ、元々は産経の記事自体に真実が隠されているという意味では間抜けでずさんって感じだな。
『中国はなぜ「反日」になったか』(文春新書、2003) どうやらこれが「誤報→教科書問題の始まり」説のネタ本っぽいな。 さらに歴史を遡れるか。さっそく図書館で調査してこよう。
「日本の民主的発展と社会科教育(国際フォーラム 韓国社会科教育学会との交流) 」 90年の論文。「第一次教科書問題」の記述あり。が、必ずしも明示してないが「第一次家永裁判」のことを指しているようだ。そりゃそうだよな。 ci.nii.ac.jp/fulltext?q=%E7…
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