長濱蒸溜所とは、滋賀県長浜市(琵琶湖の北東部)にある蒸溜所で、2016年11月に誕生したばかりの新しい蒸溜所です。
運営をしているのは、長濱浪漫ビールという地ビールメーカーで、社長がウイスキーの興味を持って、事業拡大として設立したそうです。
使用されるポットスチルは初溜釜で1000L、再溜でも500Lと日本で最小です。
そんな新しい日本の蒸溜所の一つから、蒸留したての原酒、ニューメイクがリリースされました。
長濱蒸溜所では、ノンピートモルトと、ライトピートモルトの2種類の原酒を使っており、今回飲むのはライトピートモルトのニューメイクになります。
さっそくストレートから飲んでみます。
グラスに注ぐと、液色は無色透明(樽にも入れてないので当然ですが...)、香りは燻製のようなスモーキーさを感じます。
口に含むと、アルコールからの刺激はとても強く感じます。その奥からは、木材を焼いたようなスモーキーな香りが口の中を広がります。
味わいはアルコール由来の辛さが目立ちますが、奥からナッツのような甘い味わいもあります。
次にロックでは、香りはやはりスモーキーな香りが先に立ち、後からバニラっぽさも感じられます。
味わいは酸味がかすかに前に出て、甘さが後を引きます。
1:5のハイボールにすると、香りは燻製のようにいぶした感じのスモーキーさがしっかり感じられます。しばらくたつと、モルト由来の甘い香り、麦チョコっぽさが出てきます。
味わいは甘さが前にある感じで、ニューメイクながらなかなかいけます。
樽熟成をしていないため、それによって付加される香りも味わいもなく、アルコールの刺激がダイレクトに訪れますが、ライトピートというには比較的ピートは強めで、モルト由来の甘みもしっかりしていて、これが樽の中でどう化けてくれるのか、夢と希望を抱かせてくれる原酒になっています。
加水せずにボトリングしているため、アルコール度数は59度ととても高いですが、ロックで飲むにしてもアルコールがきついという印象は比較的少なく、ポテンシャルの高さを感じさせます。
500mLで価格は5000円ほど。小規模の蒸溜所のカスクストレングスであるニューポットと考えれば、高いとは言い切れないでしょう。
なお、当初は小さい樽とのセットも販売しており、これにニューメイクを入れることで熟成させることができ、自分だけのシングルカスクとして楽しめるものもありましたが、こちらは売り切れとなってしまいました。
巷では1,2日入れることでウイスキーを熟成させられるような製品もいくつか出ていますので、それを試すのもいいかもしれません。
<個人的評価>
- 香り C: オークチップを焼いたときのスモーキーさが目立つ。後からバニラ、麦チョコ。
- 味わい B: アルコールの辛みが強いが、ストレートでは甘さが目立つ。加水で酸味が顔を出す。
- 総評 B: 熟成されてないので常飲するものではないが、長濱モルトのポテンシャルを十分楽しめるボトル。
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