どうも、管理人のkei1です。
コミックマーケットが近くなり、色々と原稿で忙しそうにしている人や、既にひと仕事終えてあとは当日を待つだけの人もいて、中々賑やかな様相です。
そんな中で、タイムラインで話題になっていたので少しだけお話させてください。
あ、先に言っておきますけれどこれは「個人的に感じたことをgdgd語っただけ」ですので。何が正しいとか何が間違っているじゃなくて、こういう意見もあるんだと思って読んでくださいね。
というのも、どうやら知り合いが夏のコミックマーケットで頒布する本のロゴが、公式と酷似していると一部の方からご意見があったそうです。
流れを見ていると
・一部のユーザーが公式商品だと勘違いした(?)
・ロゴが公式に似すぎていると、問い合わせなど有らぬ形で公式の迷惑になるかもしれない
・なのでロゴを修正すべきだ
というような流れで、律儀にも知り合いはロゴを修正し(本自体は刷り上がっていたようで)訂正シールを貼って対応するとのことでした。
コミックマーケットが近くなり、色々と原稿で忙しそうにしている人や、既にひと仕事終えてあとは当日を待つだけの人もいて、中々賑やかな様相です。
そんな中で、タイムラインで話題になっていたので少しだけお話させてください。
あ、先に言っておきますけれどこれは「個人的に感じたことをgdgd語っただけ」ですので。何が正しいとか何が間違っているじゃなくて、こういう意見もあるんだと思って読んでくださいね。
というのも、どうやら知り合いが夏のコミックマーケットで頒布する本のロゴが、公式と酷似していると一部の方からご意見があったそうです。
流れを見ていると
・一部のユーザーが公式商品だと勘違いした(?)
・ロゴが公式に似すぎていると、問い合わせなど有らぬ形で公式の迷惑になるかもしれない
・なのでロゴを修正すべきだ
というような流れで、律儀にも知り合いはロゴを修正し(本自体は刷り上がっていたようで)訂正シールを貼って対応するとのことでした。
これなんですけれど。
何が問題だったのでしょうか。
今回はロゴを訂正するということでシールでの対応となりましたが、何処からが誤認で迷惑になるのかを明確にしないと、今度は「本の中身を訂正要求」なんて事になっては堪ったものじゃないですよ。
まず考えなくてはならないのですが、二次創作というのは基本的に「他人の著作権利に抵触しているもの」です。
その中で節度を守って、権利者が黙認している中で展開していこうというのが大前提のルールとなります。
特に同人誌に関しては、そんな二次創作物で金銭のやりとりを行うわけですから、いっそう気をつけなければなりません。
此処までは、訂正を要求していた方々の言い分通りであると思います。
ですが、その「権利者が黙認している中」というのは何処までなのでしょうか。
この線引きは作品によって異なると思います。有名なところだと「ディズニー」さんは二次創作を全面的に禁じていますし、逆に二次創作を許可している物だと「艦隊これくしょん」は「作品商売に直接影響が出るゲーム創作物」に関してのみ禁止しています。
例によく挙げられるのが「ポケモン同人誌訴訟問題」なのですが、これは各自調べてみて下さい。
どちらにしても、他の作品による線引きの話をしても仕方ないと思いますので、今回は本題のデジモンにのみ絞って考えてみましょう。
デジモンの場合、これまでの歴史からして二次創作に関しては極めて緩い作品です。
今は閉鎖されてしまいましたが、元々総合サイトである「デジモンウェブ」には、デジモンキャラクターの二次創作を投稿するためのオフィシャル掲示板「オリジナルデジモンストーリー掲示板」が存在しており、公式から二次創作を推奨する向きがありました。
近年では公式キャラクターを描いた人が主催した合同誌もありますし、同人誌の表紙に公式イラストレーターが参加した物もあったりと、何処からが二次創作とするのかは難しいところです。(こうした二次創作から、結果としてオフィシャルのデジモンである「ベルスターモン」等が誕生したのも、知る人は知っているお話でしょう)
勿論掲示板があったからといって、商売となる同人誌出版を許可しているかは別ですし、後者の公式絵師参加本は特例中の特例でしょう。ですが、この20年間はそうした展開の中で禁止事項も殆どありませんでした。
そんな中で、どうして今回だけ「ロゴの類似性」から訂正の話が出てきたのか。
というよりも、何故唐突に「問題の可能性」を問われたのか。
知り合いに指摘していた方々の「これはまずいんじゃないか」という危惧のツイートをいくつか確認して、私は一つの可能性にたどり着きました。
それは単純な話で、こうした「これまでの公式と二次創作の歩み」を知らない人の目に触れたからです。
先ほど「デジモン公式は二次創作に寛容だ」という事例を書きましたが、ボーイズトイ公式のデジモンウェブに掲示板があったこと、原作のイラストレーターが参加した同人誌のこと…こうした事例は原作ゲームに近しいところで起きた出来事でした。
かねてより「デジモンファンは原作ゲーム層とアニメ層で別枠」だと言われてきましたが(4Gamer.netのデジタルモンスターver.20th開発者インタビューに年齢層や商品による反応の違いなどが記載。参考リンク)、アニメ層のファンはこうした「二次創作に寛容な文化」に触れてきていないのです。
アニメにも、実際に使用された原画をまとめた関係者同人本などの存在はあるのですが、それも公になってきたわけではなく、一例として認識はされ辛い物だと思います。
そんな中で今回槍玉に挙げられた同人誌は、私の知る限りでは最も規模の大きい、多くのファンが参加した合同誌であったために、普段こうした同人誌の存在を知らない層へと宣伝が届いてしまった事から起きた出来事なのだと感じました。
さて、こうして事件の起こりを考えましたが、次に「話題のロゴ」が本当に公式と酷似していたのか、その場合どのように回避すれば良かったのかを考えたいのですが…この記事は個人的雑感のため、個人名も誌名も明かしておりませんので、知っている人だけ何処かで画像を見てください。
とにかく、ロゴについてなのですが…申し訳ないのです。私にはロゴから問題点を見つけることは出来ませんでした。
これは知り合いだからというエコヒイキではなく、本当に指摘した方々が何を言っているのか分からなかったんです。
確かに、デジモンの文字が角ばっていて、公式の「デジタルモンスター」ロゴと同じような角の削れ方を再現してはいますが、同人誌のタイトルは他の公式商標に引っかかっているわけではありませんし、独自のデザインなので既存フォントと被っていることもありません。トレースではないので公式のどのロゴと被せても違法な類似は見つからないでしょう。
その上、ロゴには英語で「ファンアート」だと明記されていました。説明責任も果たされています。ぶっちゃけ、これを公式と勘違いしてしまったのは、その人の責任なのではないかと思いますが…。
実際のロゴから問題を見つけることが出来なかった私ですが、企画者様には厳しいご意見が届いていたようで、ロゴは変更されました。
結局のところデジモンとついていれば全ての物に誤認の可能性があるわけですし、今回の過剰な修正要求を見ても、こうした「ファンアートの文字も読めない人たち」は一定数いるので、解決したのかはなんとも言えないところです。
あと、この記事を書いている2017年8月現在、著作権違反は権利者による親告罪でしか裁けません。節度が大事なのは勿論ですが、権利者側が無罪と言えば無罪、有罪と言えば有罪なので、今回のような実際にアウトかの線引きが不明な案件で第三者が修正を強要するような行為はただの迷惑行為なので止めましょうね。
P.S.
ところで、デジモンヘッドラインっていうサイトがあるんですけど。
このロゴ、私がポチポチとドットを打って作ったんですけど、結構公式に似てません?これってギルティなんですかね?
私のサイトは一応公式スタッフの方にも何人か認知していただいているみたいですが、未だに止めてくれと言われたことはないです。
これも「UN OFFICIAL SITE」だと「非公式」だと読めない方がいる気がしてなりませんね…。
何が問題だったのでしょうか。
今回はロゴを訂正するということでシールでの対応となりましたが、何処からが誤認で迷惑になるのかを明確にしないと、今度は「本の中身を訂正要求」なんて事になっては堪ったものじゃないですよ。
まず考えなくてはならないのですが、二次創作というのは基本的に「他人の著作権利に抵触しているもの」です。
その中で節度を守って、権利者が黙認している中で展開していこうというのが大前提のルールとなります。
特に同人誌に関しては、そんな二次創作物で金銭のやりとりを行うわけですから、いっそう気をつけなければなりません。
此処までは、訂正を要求していた方々の言い分通りであると思います。
ですが、その「権利者が黙認している中」というのは何処までなのでしょうか。
この線引きは作品によって異なると思います。有名なところだと「ディズニー」さんは二次創作を全面的に禁じていますし、逆に二次創作を許可している物だと「艦隊これくしょん」は「作品商売に直接影響が出るゲーム創作物」に関してのみ禁止しています。
例によく挙げられるのが「ポケモン同人誌訴訟問題」なのですが、これは各自調べてみて下さい。
どちらにしても、他の作品による線引きの話をしても仕方ないと思いますので、今回は本題のデジモンにのみ絞って考えてみましょう。
デジモンの場合、これまでの歴史からして二次創作に関しては極めて緩い作品です。
今は閉鎖されてしまいましたが、元々総合サイトである「デジモンウェブ」には、デジモンキャラクターの二次創作を投稿するためのオフィシャル掲示板「オリジナルデジモンストーリー掲示板」が存在しており、公式から二次創作を推奨する向きがありました。
近年では公式キャラクターを描いた人が主催した合同誌もありますし、同人誌の表紙に公式イラストレーターが参加した物もあったりと、何処からが二次創作とするのかは難しいところです。(こうした二次創作から、結果としてオフィシャルのデジモンである「ベルスターモン」等が誕生したのも、知る人は知っているお話でしょう)
勿論掲示板があったからといって、商売となる同人誌出版を許可しているかは別ですし、後者の公式絵師参加本は特例中の特例でしょう。ですが、この20年間はそうした展開の中で禁止事項も殆どありませんでした。
そんな中で、どうして今回だけ「ロゴの類似性」から訂正の話が出てきたのか。
というよりも、何故唐突に「問題の可能性」を問われたのか。
知り合いに指摘していた方々の「これはまずいんじゃないか」という危惧のツイートをいくつか確認して、私は一つの可能性にたどり着きました。
それは単純な話で、こうした「これまでの公式と二次創作の歩み」を知らない人の目に触れたからです。
先ほど「デジモン公式は二次創作に寛容だ」という事例を書きましたが、ボーイズトイ公式のデジモンウェブに掲示板があったこと、原作のイラストレーターが参加した同人誌のこと…こうした事例は原作ゲームに近しいところで起きた出来事でした。
かねてより「デジモンファンは原作ゲーム層とアニメ層で別枠」だと言われてきましたが(4Gamer.netのデジタルモンスターver.20th開発者インタビューに年齢層や商品による反応の違いなどが記載。参考リンク)、アニメ層のファンはこうした「二次創作に寛容な文化」に触れてきていないのです。
アニメにも、実際に使用された原画をまとめた関係者同人本などの存在はあるのですが、それも公になってきたわけではなく、一例として認識はされ辛い物だと思います。
そんな中で今回槍玉に挙げられた同人誌は、私の知る限りでは最も規模の大きい、多くのファンが参加した合同誌であったために、普段こうした同人誌の存在を知らない層へと宣伝が届いてしまった事から起きた出来事なのだと感じました。
さて、こうして事件の起こりを考えましたが、次に「話題のロゴ」が本当に公式と酷似していたのか、その場合どのように回避すれば良かったのかを考えたいのですが…この記事は個人的雑感のため、個人名も誌名も明かしておりませんので、知っている人だけ何処かで画像を見てください。
とにかく、ロゴについてなのですが…申し訳ないのです。私にはロゴから問題点を見つけることは出来ませんでした。
これは知り合いだからというエコヒイキではなく、本当に指摘した方々が何を言っているのか分からなかったんです。
確かに、デジモンの文字が角ばっていて、公式の「デジタルモンスター」ロゴと同じような角の削れ方を再現してはいますが、同人誌のタイトルは他の公式商標に引っかかっているわけではありませんし、独自のデザインなので既存フォントと被っていることもありません。トレースではないので公式のどのロゴと被せても違法な類似は見つからないでしょう。
その上、ロゴには英語で「ファンアート」だと明記されていました。説明責任も果たされています。ぶっちゃけ、これを公式と勘違いしてしまったのは、その人の責任なのではないかと思いますが…。
実際のロゴから問題を見つけることが出来なかった私ですが、企画者様には厳しいご意見が届いていたようで、ロゴは変更されました。
結局のところデジモンとついていれば全ての物に誤認の可能性があるわけですし、今回の過剰な修正要求を見ても、こうした「ファンアートの文字も読めない人たち」は一定数いるので、解決したのかはなんとも言えないところです。
あと、この記事を書いている2017年8月現在、著作権違反は権利者による親告罪でしか裁けません。節度が大事なのは勿論ですが、権利者側が無罪と言えば無罪、有罪と言えば有罪なので、今回のような実際にアウトかの線引きが不明な案件で第三者が修正を強要するような行為はただの迷惑行為なので止めましょうね。
P.S.
ところで、デジモンヘッドラインっていうサイトがあるんですけど。
このロゴ、私がポチポチとドットを打って作ったんですけど、結構公式に似てません?これってギルティなんですかね?
私のサイトは一応公式スタッフの方にも何人か認知していただいているみたいですが、未だに止めてくれと言われたことはないです。
これも「UN OFFICIAL SITE」だと「非公式」だと読めない方がいる気がしてなりませんね…。
私は個人的にラバストなどの最近主流なアニメグッズの方が危ういと思っています
基本デフォルメなので様々な絵柄が出てますしし、同人誌などと違いCマークの有無くらいしか判別が付かないので…
二次流通に乗ってしまえば判別付かないものも多いと思いますし、公式が同様の商品を展開していますからね