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雲隠れ中の豊田真由子衆院議員 「疲れてます」と 支援者に詫びる

西岡千史週刊朝日#安倍政権

ピンクのスーツをよく着ていたことから「ピンクモンスター」と恐れられた豊田真由子議員(C)朝日新聞社

ピンクのスーツをよく着ていたことから「ピンクモンスター」と恐れられた豊田真由子議員(C)朝日新聞社

 自民党関係者は、「党議員の不祥事や失言はたくさん出たが、豊田氏の暴言が一番影響があったんじゃないか。あの怒鳴り声がテレビで流れるたびに、票が減るのを感じた」

 地元での評判は悪くなかったようだ。支援者の一人は言う。

「週末には地元で支援者と会合を開き、国政の報告をしていました。東大卒で厚労省の官僚もしていましたから、とても仕事のできる方だという印象でした」

 7月には本人からおわびの電話もあったという。

「体調が心配だったのでたずねたら、『疲れてます』と話していました」

 豊田氏は最近になって新しく政策秘書を雇った。政治活動を再開するとの見方もあるが、豊田氏の事務所にたずねると、
「迷惑をかけた支援者に秘書がおわびに回っているのは事実ですが、それが政治活動の再開といえるのかどうか……。本人からの指示はなく、記者会見を開くかどうかも決まっていない」

 豊田氏は、仕事の資料は細かいところまで目を通すタイプで「他人に仕事を任せられない人」(関係者)だったという。

 だが、不祥事の後始末は秘書任せ。公の場で説明する時は来るのだろうか。(本誌・西岡千史)

週刊朝日2017年8月18日ー25日号


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