こちらも全部公開していきます!
ソーシャルレンディングは面白い。
2010年代に登場した新しい資産運用の選択肢、ソーシャルレンディング。
ざっくりいえば「小口のお金を、ネット経由で企業へ貸し出し、収入を得ることができる」サービスです。
インターネットで小口のお金を集めて、必要な人に貸し出す。仕組みとしては「クラウドファンディング」と同様ですね。なので「貸付型クラウドファンディング」と呼ばれることもあります。
(「maneo」より)
資金提供先はさまざまですが、現状は「不動産」を扱う会社が多いですね。不動産は担保になるので人気があるようです。
あとは「新エネルギー(太陽光、風力)」関係、面白いところでは「病院経営」「新興国の企業」「リースビジネス」なんてものもあります。ここ1〜2年で業者も増え、融資先のジャンルが増えている感じがします。
ソーシャルレンディングの税引き後の年利は概ね「5.0%」程度。
ざっくりいえば、100万円を1年貸すと、105万円になって返ってきます。短期的に大儲けはできませんが、長期で運用すればじわじわ増えていくイメージです。
たとえばこちらは「maneo」にある「不動産担保付きローンファンド472号」のシミュレーション。借入期間は13ヶ月で、最終的に64,802円の収益が得られる予測になっています。
ちなみにmaneoは、2011年のサービス開始依頼「元本毀損はゼロ」とのこと。ぼくも80万円投資しています。
リスクが高めの商品になると、10%を超えるものもあります。ぼくはチキンなので概ね「5.0〜6.0%」程度の案件に投資しています。
注意点としては、資金を貸し出している期間は、その資金を引き出すことができません。
たとえば上でシミュレーションを引用した案件なら「13ヶ月」経たないと元本は戻ってきません。事業用の資金を貸しているので、当たり前といえば当たり前ですね。
参考までに、maneoの運用予定表を貼り付けておきます。こういう感じで、毎月利息が分配され、最後にどかっと元本が戻ってきます。
というわけで、ソーシャルレンディングに投下するのは「しばらく使う予定のないお金」にするべきです。これは投資全般にいえますが「銀行に眠っている余剰資金」でやりましょう。
ただし、ソーシャルレンディングへの投資自体は1万円からスタートできるので、「お金がない人はできない」というわけでもありません。ちなみに「クラウドバンク」は1万円、「maneo」は3万円からのスタートとなっています。
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リスクについて。
ソーシャルレンディングは年利5〜10%が期待できる「ミドルリスク・ミドルリターン」の商品です。当たり前ですが、ゼロリスクではありません。
実際ですね!ぼくが10万円投資した「みんなのクレジット」は、事前説明と異なる融資先に資金を貸し出していたとして、問題になりました(2017年3月24日)。
資金の運用自体はされているようですが、ぼくの元本はどうなるのやら……。新規での開設はおすすめしません。
仕組み上、こういう不正は投資家側には避けようがないだけに、不安になりますよね。
ぼくもがっつり投資している「クラウドバンク」も、2015年7月に行政処分を受けています。
この件は説明を読むかぎり、投資家を騙す悪意はなく、単に「ニーズに対してシステムが追いついていなかった」という感じです。今は健全化されていると思うので、ぼくは投資しております。
クラウドバンクは2017年6月にも行政処分(業務改善命令)を受けています。クラウドバンクによる説明を見ると、広告と実態に差があったことを指摘されたかたちですね。まぁ、こちらも大きな問題ではないかな……と判断します。
また、新興国への投資が中心の「クラウドクレジット」でも、一部ファンドで延滞が発生していたりします(2017年3月15日)。こちらは構造的な不正ではなく、案件自体のリスクですね。
最大手の「maneo」でも、2017年3月29日に延滞が発生しています。元本毀損になるかはまだわかりませんが、こういうリスクもあるわけですね。
過去の実績を見るに、特に新興の業者、リターン(リスク)の高い商品については、注意が必要といえるでしょう。
「年利12%」みたいな案件も市場に出回っていますが、ぼくはちょっと怖いので手を出していません。5%でも十分すぎるほどハイリターンですからねぇ。
いずれにせよ、リスクのある金融商品ですので!各々、判断した上で購入しましょう。すべてデータは公開していきますが、ぼくが騙されている可能性もありますからね……。
主要業者まとめ。
参考までに、主要な事業者もまとめておきます。ランキングは2017年5月時点、指標は「累計応募金額」です。
- maneo(業界1位、2008年スタート)
- SBIソーシャルレンディング(業界2位、2011年スタート)
- クラウドバンク(業界3位、2013年スタート)
- クラウドクレジット(新興国特化、2013年スタート)
- OwnersBook(不動産特化、2014年スタート)
- ラッキーバンク(不動産特化、2014年スタート)
- LCレンディング(商業施設中心・不動産特化、2015年スタート)
- トラストレンディング(2015年スタート)
- グリーンインフラレンディング(新エネルギー特化、2016年スタート)
- ガイアファンディング(海外不動産特化、2015年スタート)
- クラウドリース(店舗リース特化、2016年スタート)
- さくらソーシャルレンディング(地方特化、2016年スタート)
ソーシャルレンディング事業者は増加中で、2016年だけでも8社が参入しています。2017年も新しいプレーヤーが参入しているので、最新情報をウォッチしておきましょう。
が、若い会社への投資はリスクも高い可能性があるので、その点はご注意ください。
以下のリストの通り、ぼくは業界大手を中心に投資しています。ビビリなので。
実績まとめ。
先に、現在の数字をざっとまとめておきます。
こちらのリストに、元本・利息を追記していきます!どうぞお楽しみに〜。
[投資開始日 2017年1月、最終更新日 2017年7月29日]
- maneo:元本170万円、利息15,690円
- クラウドバンク:元本730万円、利息93,200円
- SBIソーシャルレンディング:元本30万円、利息1,256円
- クラウドクレジット:元本40万円、利息0円
- OwnersBook:元本60万円、利息1,372円
- みんなのクレジット:元本10万円、利息3,759円
- 元本1,040万円、累計利息115,276円
実績公開:maneoの場合。
さてさて、ここからは具体的な実績を毎月記録していきます。
成績は、以下の箇条書きスペースに赤裸々に追記していきます。
- 2017年2月:元本35万円で運用開始
- 2017年3月:45万円を追加投資
- 2017年4月:分配金3,365円支払い
- 2017年5月:60万円を追加投資、分配金1,717円支払い
- 2017年6月:30万円を追加投資、分配金4,399円支払い
- 2017年7月:分配金6,209円支払い
ソーシャルレンディング業者は複数ありますが、これまでの実績と案件の幅、使い勝手を考えると「maneo」はもっともおすすめです。
まずはmaneoでスタートして、他のサービスを触ってみるのがベターな始め方だと思います。
実績公開:クラウドバンクの場合。
続いて、ソーシャルレンディングでは歴史がある「クラウドバンク」にもお金を投資しています。
- 2017年1月:元本80万円で運用開始
- 2017年2月:元本を150万円追加
- 2017年3月:元本を500万円追加、分配金1,786円支払
- 2017年4月:分配金7,944円支払い
- 2017年5月:分配金21,454円支払い
- 2017年6月:分配金30,185円支払い
- 2017年7月:分配金31,831円支払い
こちらも貸倒率は「0.0%(2017年1月現在)」となっています。募集案件数は少ないのですが、借入期間が短期の案件が多いので安心感がありますね。
クラウドバンクは他サービスに比べると、使い勝手、デザインがだいぶ優れているのも好印象。新エネルギー関係の案件があるのも嬉しいですね。
実績公開:SBIソーシャルレンディングの場合。
大手ブランド「SBI」の名を関する、古参のプレーヤー。
利回りはやや見劣りがしますが、「不動産担保ローンファンド」に関しては、2012年から貸倒れは発生していません。分散投資と実験も兼ねて、30万円を投資しました。
- 2017年4月:元本30万円でスタート。
- 2017年6月:分配金927円支払い
- 2017年7月:分配金328円支払い
実績公開:クラウドクレジットの場合。
こちらは新興国への投資ができる、ちょっと異色のソーシャルレンディング。まずは30万円投資してみました。
- 2017年1月:元本30万円で運用開始
- 2017年7月:10万円を追加投資
新興国投資だけあって、利回りがやはり高いですねぇ。運用成績次第では、今後増額していきたいところ。
「クラウドクレジット」はとてもいいサービスなのですが、デザインが致命的といっていいほどわかりにくいのが残念……。さすがにリニューアルがかかると思われるので、始めるならそのタイミングでもいいかも。
2017年7月7日追記:久しぶりに覗いたら、だいぶ以前より使いやすくなっていました!これを機に10万円追加投資しました。ポートフォリオを分散させる意味でも、今後じわじわ追加していこうと思います。
実績公開:OwnersBookの場合。
不動産はあんまり好きじゃないんですが、ポートフォリオを分散させるためにも「OwnersBook」を始めてみました。
この業者ものすごい人気で、6,000万円の案件がわずか4時間で募集終了になっていました……。投資したければ張り付かないとだめですね。
- 2017年4月:元本30万円で運用開始
- 2017年7月:元本30万円を追加投資、分配金1,372円支払い
年利は4.5%程度とマイルド。もう少し投資額を増やしてもいいかな……。ちなみにサイトとしての使い勝手は優れています。このくらいが標準になるといいですね。
実績公開:みんなのクレジットの場合。
2017年3月25日追記:「リスク」の項目でも記述しましたが、みんなのクレジットは「説明と異なる融資先に資金を貸し出していた」として問題になっています。なので、新規の開設はおすすめしません。
「みんなのクレジット」にも10万円を投資中。こちらは不動産とM&A関係のローンが中心ですね。
- 2017年1月:元本10万円で運用開始
- 2017年3月:行政処分が決定。早く資金を引き上げたいのう……。
- 2017年4月:キャンペーン報酬2,000円+分配金894円支払
- 2017年5月:分配金440円支払
- 2017年6月:分配金425円支払
- 2017年7月:分配金425円支払
アフィリエイト目的の比較サイトに注意。
なお……実際に投資していない人が運営している比較サイトは、参考にならないケースが多いのでご注意ください。
実際、とある比較サイトは行政処分を受けた「みんなのクレジット」を1位の業者として紹介しています。
行政処分後も変わらず1位のまま……どう見ても投資していませんよね、この人。みんなのクレジットはアフィリエイト報酬が高かったので、1位に掲載していたのでしょうね。アフィリエイトの闇。
比較サイトを使うなら「クラウドポート」がおすすめです。情報も新鮮で、客観的な事実ベースで比較できるので、ぼくも投資判断に活用しています。
積立投資、仮想通貨投資もやってます。
ぼくは「ソーシャルレンディング」だけではなく、「積立投資(ロボアドバイザー)」「仮想通貨」を使って資産運用をしています。投資の考え方はこちらにまとめているので、合わせてどうぞ。
関連記事:100万円から始めよう。20代〜30代からの、かんたん資産運用。
上の記事でも書いてますが、まず最初に始めるのなら、実は「ロボアドバイザー」のほうがおすすめだったりします。こちらも実績を公開しているので、始める方はぜひご参考に。
関連記事:【実績公開】「ロボアドバイザー投資」のおすすめサービスを比較するよ。
ソーシャルレンディングもロボアドバイザーも、増え方は比較的マイルドです。もっとリスク取りたい方は仮想通貨もどうぞ。こっちはハイリターンですが、それだけハイリスクですので、ご注意ください。
関連記事:仮想通貨への投資を始めよう。ぼくが実践する「低リスク」な始め方を解説。
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