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岩瀬伝説 米田超え

2017年8月7日 紙面から

 ついに前人未到の頂に到達した。中日の岩瀬仁紀投手(42)が6日の巨人戦(東京ドーム)で通算登板試合を950とし、阪急(現オリックス)などで通算350勝を挙げた米田哲也さんのプロ野球記録949を上回って歴代単独最多となった。5-4の9回を無失点に抑えて今季2セーブ目を挙げ、自身が持つセーブ最多記録も404に更新。中日は8カードぶりに勝ち越した。

 アピールプレーの仰天決着もまた、歴代単独最多登板の金字塔に色を添えた。リードはわずかに1点。9回を託された岩瀬がゼロに抑えた。

 「本当に自分がやったのかな、と。信じられない。自分が1番でいいのかな」

 敵も味方もない。球場全体から拍手が頭上に降り注ぐ。記念ボードを掲げた鉄腕は照れ笑いを浮かべた。「久しぶりで1点差の9回。記録もかかっている。緊張した」というメモリアル登板は、最後の打者を仕留め…ずに終わった。

 1死から四球と安打で一、二塁。坂本への4球目は外角135キロ。センター後方への飛球は大島が好捕し、あとアウト1つ。続く阿部が打席に入ると、岩瀬はプレートを外して二塁に送球した。堂上がベースを踏む。飛球に飛び出した一塁走者の重信が二塁ベースを踏み直さずに帰塁した「空過」のアピールプレーが成立し、ゲームセットとなった。

 「初めて(の経験)ですね。二遊間の2人があれだけ呼んでいたので何かあったのだろうとは思いましたが…。僕自身、あっけにとられました。まさか、あんな形で終わるとは思わなかった」

 あれほど難しかった1つのアウト。思い出すのはプロ1年目の開幕戦。1999年4月2日の広島戦(ナゴヤドーム)だ。初登板は3安打を浴び、1死も取れずに降板。救援としての責任の重さを胸に刻んだ。

 

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