為替取引の8割、9割は負けている、そんな話を聞いたことはありませんか?アメリカとフランスでは一般的な為替取引の損益状況について調査し、そして調査結果が明らかになりました。まずは、株式を公開している店頭外為取引会社の最大手2社で検証し、為替取引の実態について把握しましょう。

アメリカとフランスの為替投資の勝率

「20ドル札を1000ドルに、レバレッジに引き寄せられる素人投資家」、このような現実を直視した記事をブルームバーグが伝えています。 株式を公開している店頭外為取引会社の最大手2社、FXCM とゲイン・キャピタル・ホールディングスがまとめた顧客向けレポートによると、米国の投資家の68%が過去4四半期のトレーディングで差し引きマイナスの成績に甘んじている。 さらにフランスでもより詳しい数字が出ました。フォレックスマグネイトの記事によると、フランス当局は「89%の投資家が損失、4年間で損失は合計2億ドル超」という調査結果を発表しました。

数字から見えてきた為替取引の厳しい現実

アメリカとフランス当局の数字をさらに詳しくみてみました。
  • 2009年~2012年の4年間、損失を被った顧客数:13,224人。利益を出した顧客数:1,575人
  • 「損失顧客」の損失合計:22,000万ドル「利益顧客」の利益合計:1,751万ドル
  • 同期間の顧客平均損失:13,800ドル
  • 全米先物協会(NFA):店頭外為投資家は平均して、たった4カ月で市場から脱落
損失顧客の損失は利益顧客が拾ったのは実に1割にも足らず、さらに為替トレーダーの心理的なデッドラインは平均的に「半年以内で約-150万円」のところを目安としているようです。

日本の為替取引への警報

日本では同様なオフィシャルの調査数字がまだ発表されていませんが、世界共通である為替取引なら、他国の数字とはいえ為替取引の潜在的なリスクを認識するには、十分参考になるでしょう。特に初心者は為替取引を行う前により適切な教育を受けるべきと警告を発しています。

まとめ

アメリカとフランスでは一般為替トレーダーの損益状況について調査し、調査結果が明らかになりました。 実際のご自身の為替投資と比べてみてはいかがでしょうか?まずは、為替取引の実態について把握することが大切ではないでしょうか? そして、最後に注意してほしいことを記載します。

  1. 為替取引はハイリターン・ハイリスクの商品であるため、レバレッジの設定が高いほど、相場と反する時の損失が多くなる
  2. ハイレバレッジが個人為替投資家の脱落を加速させる要因の一つである
  3. 為替取引は誰でもチャンスがあるように見えますが、実は損している人のほうがはるかに多い。損失のリスクをできる限り抑えるため、適切な学習が必要である
特別な内容ではないですが、案外普通にトレードをしているうちに、スルーされることも多いかもしれませんね。