3年前の夏は、花火大会に行きまくったことがあった。

 動機は、変態行為をするためだが、

 屋台で飲食し、花火を鑑賞し、一応、「正規の楽しみ方も」した。

 当時のブログには、こんな感情が書き記されている。

 牛丼並とウーロン茶で花火鑑賞。これは、ふつうのおっさんにとって、ビールとつまみで花火鑑賞に相当する。ほんの一瞬だけど、「いい気分」「夏っていいな」「春夏秋冬、四季の楽しみがあって、日本はいい国だ」と感じる瞬間があった。

   
  合格してしばらくは、

 「同期の女の子や、社会人飲み会サークル、街コン、結婚相談所等で知り合った女の子と一緒に花火」「それが無理でも、就職できて、お金稼げるようになったら、レンタル彼女を使って、かわいい女の子と、『花火デート』の練習」、という夢を見れるほど、前向きなときもあった。

  しかし、結果は・・・

  おととしは、「1回だけ花火大会に行ったが(もちろんひとりで!)、変態行為だけして、どうしても花火に興味が湧かず見ずに帰る」に後退。
   
  去年は、花火大会に行く気力さえもなくした。

 
  今年も、いくつかの花火大会に行くことを検討したのだが、結局、「やっぱ、しんどい。やめとこ」という結論になっていった。


 けど、最近は、「仕事→帰ったら即布団にもぐる→休みの日も、ドラえもんなど子どもの頃、繰り返し見たアニメ動画をかけながら布団ですごす。たまに読む本は実務本だけ。テレビもつけてない」という日々が、半年以上続いてる状態で、さすがに「ちょっと気分転換で、たまにはいつも違う休みの過ごし方してみるか」という気持ちが久しぶりに湧いて、花火大会に行ってみることにしたのだ。

 それでも、服を来て玄関まで行くものの、「やっぱりやめた」と服を脱ぎ布団にもぐる・・・というサイクルを2~3回繰り返したが、最終的に、「行く」という気持ちが勝って、ついに家を出たのだった。

  
 で、変態行為はしたが(その内容もすごく書きたいのだが自己規制する)、

 今年は、ちゃんと花火も見た。


 けど・・・、数年前のように、夏の風情を感じ、「あ~、夏っていいな・・・」といった感情が湧くことはいっさいなかった。

 「あ~、なんか眠いな・・・早く帰りたい・・・」

 浮かんだのはただこの感情だけだった。

 そして、帰りの、ただでさえ暑いのに人混みでぎゅうぎゅうでさらに暑くなった空間から一刻も早く脱出したいのに、何十分もノロノロ進まないしんどさで発狂しそうになり、「来年からもう行くのやめよう」と強く思ったのだった。

 こうしてまた、以前は辛うじて興味をもっていたことに興味をなくしていく。

 どんどん心が閉じていく。


 ちなみに、屋台では、からあげ、ホルモン、焼きそば、焼き鳥、フランクフルトを食った。数年前は、屋台でフランクフルト食っても「夏の風情」を感じたものだが、今年はそっちにもな~んもそういう感情は湧かなかった。
 


 仏先生の友人の菩薩先生が、事務所にふらっとやって来た。

 仏先生と茶飲みながら雑談。

 やることない俺も、座らされた。


 菩薩先生: 雑魚君は、将来、どんな業務メインにしようと考えてるの?

 俺: 一応、こ、こうけんをメインにと考えてます。


 菩薩先生: ま、最初からあまりこれって決めないで、いろんな業務をやってみることだと思うよ。やっていくうちに、案外、しょうぎょうとおきの方が向いてたとか、あるかも分れへんしね。


 仏先生: いやね、僕は、雑魚君にコウケンは無理じゃないかと思ってるんだけどね。コウケンがやりたいっていうから、S施設の理事長(以前書いた「女理事」のこと)にお願いして、仕事任せたりもしたんだけどね、『彼にはもう2度と頼まん』『あんな人来ささんといてください』って、理事長からも施設長からも、みんなからえらい怒り買ってもうてね・・・。期待して任せても期待外れなことばかりしてくれるもんだからね・・・」
  
 「まず、社会常識がないでしょ。20代だったらまだ許せるけど、40にもなってこれじゃ、もう無理でしょ。」

 
 菩薩先生:「・・・・」 



 でも、こんなこと言ったら、2ちゃん連中は吹き出すと思うけど、
正直なところ、印鑑なくした件を仏先生に黙ってることを除いて、

 「社会常識がない」と言われる理由が分からないんだけど。


 合格後、ビジネスマナー本読んだし、車乗るときの席の位置とか、気つけてるんだけどなぁ。

 いったい、何を指して言ってるんだか。

  
 


 
 (パソコンをやりながら)仏先生:「あっ、しまった・・・(消してはいけない元データに)上書き保存してしまった・・・) 


 その後の仏先生が自嘲して言った一言。

 
 「来るお客さん、お客さんみんな、『雑魚君が一番ひどいね』っていうけど、これじゃ、誰が一番ひどいのか分からないね」


 あ~あ、俺、来るお客さんお客さんから、そんなふうに言われてたんだ・・・。

 
 ちょっと前には、俺が外出して帰ると、


 「さっきまで、○○さんがみえててね、『あの頼りなさそうな人は今日はいないんですか?』って言ってたよ。君、頼りないと思われてるんやで。しっかりしてくれんと困るで」と言われた。



 

↑このページのトップヘ