中朝外相 1年ぶり会談 中国側「危機の臨界点に」

中朝外相 1年ぶり会談 中国側「危機の臨界点に」
中国の王毅外相は、北朝鮮のリ・ヨンホ外相と訪問先のフィリピンでおよそ1年ぶりに会談し、朝鮮半島情勢について、「危機の臨界点に迫っているが、交渉に戻る決断をする転換点でもある」と述べて、北朝鮮に弾道ミサイルの発射などをやめ、アメリカなど関係各国との対話に臨むよう促しました。
フィリピンの首都マニラで行われているASEAN=東南アジア諸国連合の一連の外相会議に出席している中国の王毅外相は、6日、会議の会場で、北朝鮮のリ・ヨンホ外相と会談しました。

中朝両国の外相会談はおよそ1年ぶりで、中国外務省によりますと、会談で王外相は、朝鮮半島情勢について、「危機の臨界点に迫っているが、交渉に戻る決断をする転換点でもある」と述べました。そのうえで、「国連安全保障理事会の決議に違反する行為を再び取らないよう求める」として、弾道ミサイルの発射などをやめ、アメリカなど関係各国との対話に臨むよう促しました。

一方で北朝鮮側は会談のあと、報道官が記者団の取材に応じましたが、「両外相が地域情勢と両国関係について意見を交わした」と述べるにとどまり、具体的な内容には言及していません。

会談後、中国メディアが伝えた王毅外相との写真では、リ外相は笑みを見せているように見え、会談では、中朝関係を維持する姿勢を示した一方、核・ミサイル開発をめぐる立場に変わりはないことを伝えたものと見られます。
中朝外相 1年ぶり会談 中国側「危機の臨界点に」

中朝外相 1年ぶり会談 中国側「危機の臨界点に」

中国の王毅外相は、北朝鮮のリ・ヨンホ外相と訪問先のフィリピンでおよそ1年ぶりに会談し、朝鮮半島情勢について、「危機の臨界点に迫っているが、交渉に戻る決断をする転換点でもある」と述べて、北朝鮮に弾道ミサイルの発射などをやめ、アメリカなど関係各国との対話に臨むよう促しました。

フィリピンの首都マニラで行われているASEAN=東南アジア諸国連合の一連の外相会議に出席している中国の王毅外相は、6日、会議の会場で、北朝鮮のリ・ヨンホ外相と会談しました。

中朝両国の外相会談はおよそ1年ぶりで、中国外務省によりますと、会談で王外相は、朝鮮半島情勢について、「危機の臨界点に迫っているが、交渉に戻る決断をする転換点でもある」と述べました。そのうえで、「国連安全保障理事会の決議に違反する行為を再び取らないよう求める」として、弾道ミサイルの発射などをやめ、アメリカなど関係各国との対話に臨むよう促しました。

一方で北朝鮮側は会談のあと、報道官が記者団の取材に応じましたが、「両外相が地域情勢と両国関係について意見を交わした」と述べるにとどまり、具体的な内容には言及していません。

会談後、中国メディアが伝えた王毅外相との写真では、リ外相は笑みを見せているように見え、会談では、中朝関係を維持する姿勢を示した一方、核・ミサイル開発をめぐる立場に変わりはないことを伝えたものと見られます。