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- 普天閒飛行場所属のオスプレイがオーストラリア沖合で墜落した
- 3人が行方不明。地元報道では「軍艦に着艦しようとしていた」
- オスプレイは昨年、名護市海岸に墜落。緊急着陸の事故も頻発
オーストラリア東部の沖合で5日午後、米軍普天間飛行場所属のMV22オスプレイ1機が墜落した。在沖米海兵隊によると乗員26人のうち23人が救助されたが、3人が行方不明という。在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官は5日夜、富川盛武副知事に口頭で事故の事実を伝えた。富川氏は「事故は遺憾千万だ」と強く非難し、米軍に詳細な情報の提供を求めたことを明らかにした。
宜野湾市の佐喜真淳市長は、事故詳細が分からないとした上で「また事故が起きてしまったことは残念だ。市民は常に危険にさらされ、騒音などで精神的苦痛に悩まされている。日米両政府は一日も早い普天間の返還を実現してほしい。それに尽きる」と述べた。
在沖米軍によるとオスプレイは普天間飛行場所属の第265ティルトローター飛行中隊で、強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」から飛び立ったという。現在、第31海兵遠征隊(31MEU)が捜索と救助活動を実施している。
オーストラリアの複数の地元メディアによると、オスプレイは東部クイーンズランド州ロックハンプトンに近いショールウオーターベイ沖で墜落。事故は米軍艦に着艦しようとした際に起きたとの見方がある。報道によると、オスプレイは7月下旬まで同州などで行われていた米豪の合同軍事演習「タリスマン・セーバー」に参加していた。
オスプレイは昨年12月13日に名護市安部の海岸で墜落し2人が負傷する事故を起こした。国内配備後初の負傷者が出た重大事故に、県内では不安が広がり、配備撤回の声が高まった。
さらに、今年6月6日には、伊江村の米軍伊江島補助飛行場に緊急着陸。4日後の10日には奄美大島の奄美空港に緊急着陸するなど、事故が相次いでいる。