----H----108-----------
----i---------------------
----y-----------------------
----o-k-k-o---------------
---------------------------
---------------------------------------------------------------
(美代子)気持ぢが ちゃんと落ち着いで…。
そしたら そんとぎにどうしたいか考えて決めて下さい。
私は 奥茨城で待ってます。自分のうぢに帰ってみたい。そう思ったら 帰ってきて下さい。
(実)はい 分がりました。
(みね子)<お父ちゃんと私の暮らしが始まります>
♪「Pon pon pon…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な 宝物だけは」
♪「ずっと この胸に抱きしめて来たのさ… Ah ah」
♪「夜の酒場で Lonely」
♪「あの娘 今頃どうしてる?」
♪「さなぎは今、 蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い 声合わせて」
♪「希望に燃える 恋の歌」
♪~
こご。
(実)あれ? ここ 来たことあるな。
えっ?えっ? あっ ごめん。
あの…思い出したのではなくて 最近。
あぁ。
えっ? そうなの? こご?うん。
そういえば2人は 擦れ違っていたんですね。
こんにちは みね子です。
(鈴子)は~い。
父です。
(鈴子)ご苦労さまでした。
あっ どうも。
よかった! ねっ みね子。
はい。うん。
(省吾)また会えて うれしいです。
あ…。
ありがとうございます… あの…。大丈夫です。
私が 覚えてます。
♪~
ありがとうございます。(鈴子)よかった。
♪~
優しい人たちだね。
うん。うん。
こごだよ。
(省吾)少し垢抜けてたね谷田部さん。
ねえ 省ちゃん。
私 ちょっとちょっとだけ思ってたの。
あまりにつらくて 苦しいことがあってもう嫌んなっちゃって逃げ出してそうやって自分を捨てるっていうのかそういうことだって…。
なるほど。
それはそれで 責められないよね。
でも 違った。
あの目を見たらね。
うん…。
うん…。
あれ? いないな。
珍しいな。
私の部屋 2階だから 行ごう。うん。
あ…。(祐二)あ…。
えっ?(ドアが閉まる音)
行ごう。うん。
時子!
(時子)お帰り みね子。ただいま。
あの…。助川時子です。同じ 奥茨城です。あぁ。
私と みね子は幼なじみで親友です。
あっお母ちゃん同士も親友なんです。
なので 小さい頃からずっと一緒に育ってきたようなもんなんです。
そうですか。
お帰りなさい 実さん。
♪~
みね子 いがったね。
ありがとう 時子。
♪~
あ… 愛子さん!
(愛子)あら? 見えてた?
もういい? もういいかな?はい。行こう! あっ 実さんも!
お父ちゃんも。
♪~
えっ!?
さっ どうぞ どうぞ。
(愛子)お座りになって下さい。
お父ちゃん。
♪~
愛子さんがね ひょっとしたらみね子とお父ちゃんと お母ちゃんが来っかもしんないから歓迎しようって。それに 一人一人 挨拶すんの大変だからいっぺんに済むようにって。だから 集まって迎えようって。
(富)あのぉ…。
はい 何でしょう?
(富)私 思うんですけどね何て言いますか…助言とでもいうんでしょうか。
はい。
私 年を取っておりますでしょう?
そうは見えないかもしれないけど結構 取ってるんです。
見えないかもしれないけど。(実)はぁ…。
生まれはね 明治22年なんです。
見えないでしょ? ねえ?えぇ…。
で 14の時に花柳界というところに入りましてねあまりの美しさにあっという間に赤坂じゃ知らない人は いないくらい有名になってしまって赤坂一の美人芸者なんていわれてねえ。
へぇ。
富さん 話 それてない?回り道してない?
えっ?
そうね それてるわね 戻る。
(早苗)聞きなさい。(啓輔)はい。
つまり 年をたくさん取ってきますとね忘れてしまうんですいろんなこと。
どんどん 忘れていくんです。
(富)それは悲しいことでもあるけどでも それだけじゃないの。
それでも ちゃんと生きていける。
毎日 新しい出来事は あるから。
♪~
はい ありがとうございます。
(富)ホホホホホホ!
ん?ん?ん?
えっ?ん?
ん? どうかした?ん?
ん?
(早苗)何か 違う気がする…。それだと 忘れたままでいいってことにならないか?それはそれで… ね?うん…。
違う気がする。
そうだね。
私 何て言った?
(早苗)もう忘れたんですか?えっ? うそでしょ それ。
僕らの漫画は 一体どこん向かっとるがやろうか…。
分からんけど人生っちゅうもんはそういうもんやろ。
おぉ~!おぉ~!
今のよかったな!誰かに言わせっか? なっ!
ありがとうございます。実さん 楽しそうな顔してた。
そう? よかった。
見事な仕切りでした。舎監の血が騒いじゃったかな?
ハハハ! ですね。
うん。
♪~
疲れたでしょ お父ちゃん。
ん? いや…。
みんな いい人たちだ。
今 ちょっと なまった。
そう?
フフフ!フフフ!
♪~
謝んないといけないね。
私が いなくなって苦労させたんだよね。
ううん それはいいの。
だってアパートの人たちも そうだけどすずふり亭の人たちも近所の人たちもそれに 工場のね寮で一緒だった子たちとも一生の親友だし…。
東京に来ながったら出会えなかったでしょ?
だがら 楽しいこどやうれしいこどの方が多いんだ。
ありがとう。
フフフ!
何か てれくさいねこうやって一緒に寝んの。
そうだね。
♪~
でも 夢みたいだ。
うれしい。
おやすみ お父ちゃん。
おやすみ。
<大丈夫って 私は思いました。お父ちゃんはたとえ 記憶を無ぐして何にも覚えでなくてもやっぱし 優しいお父ちゃんに変わりはなくて…>
<大丈夫時間は かがっかもしんないけどきっと 大丈夫>
お母ちゃん! じいちゃん!
来週の「ひよっこ」は…。
(実)こごでもういっぺん やり直してえ。
もう一回好きんなってくれっかなぁ。
ついに 奥茨城へ!
「雨降って 地固まる」。
私が初恋の相手だっつうのも覚えでねえのが?
え~!?
頑張っぺ! みね子!