ビジネスとして継続的に猫の支援活動を
お店では、好きだった猫をキャラクターにしていたので、「猫のベーグル屋さん」としてお客さんには認知してもらっていました。ただ、ビジネスとして猫のために何かができるとは考えていませんでした。
そんな時、東日本大震災が起き、被災地に猫などの動物が取り残されている話を聞きました。そこで、私も何か支援できないかと思い、通販ショップで、動物保護団体に寄付するための特別商品を販売することにしました。すると、多くの反響があり、たくさんの応援メッセージをもらえました。この時、ビジネスと並行して猫のための支援もできることに気づいたんです。
それからは、殺処分されてしまう猫の保護団体のお手伝いをするようになりました。WEBサイトを作ったり、寄付を集めるときの見せ方を工夫して、一般の人にも分かりやすく伝わるようにしていきました。
すると、次第に現状の課題が見えてきました。保護団体の人たちは想いはあるのですが、活動費用がなく無料のボランティアがほとんど。そのため、お金が回らずに疲弊してしまっている人も多くて、これでは継続的な活動にならないと感じてしまったんです。
また、子猫に比べて大人の猫のもらい手は圧倒的に少ないことも分かってきました。実際には、大人の猫のほうが初心者には飼いやすいのですが、触れ合う場所がないので、そのことに気づけない人も多かったんです。
そこで、猫と触れ合う場所として猫カフェを作り、かつそこが自走できる仕組みを作ることにしました。パン屋で商業モール内に実店舗を出した時期もあったので、その経験も活かせると考えたんです。