【ファブリーズ】&【リセッシュ】使うならどっち!?成分を比較してみた
テーマ:生活コラム
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日本を代表する『除菌消臭剤』のニ大巨頭として有名を馳せる
【ファブリーズ】 と 【リセッシュ】
という商品がありますね!
こちら、さっきコンビニで見かけたので買ってきました(^o^)ゞ
最近はあまりちゃんとした記事を書けていなかったのでちょっとこちらをテーマにひとつお話をしたいと思います。
これらの製品が一体どういうものなのかその成分から色々考察をさせていただきますね。
最終的には「かずのすけだったらどっちを選ぶか?」という話で締めくくりたいと思います(^^)ゞ
◎まずファブリーズとリセッシュってどんな商品なの?
まぁ皆さん大体知っていると思いますが
これらの商品は布とか服にシュシュッと吹きかけてですね
いやな臭いとかをズバッと消してくれる魔法のようなアイテムです(^_^)笑
正式に言うと
「衣類・布製品用消臭剤」
という類の製品になります。
一応探すと市場には他にも色んな種類があるのですが
一般にはほとんどこれしか知られてないんじゃないか?と思うほど世間的にはファブリーズとリセッシュが有名ですね。
というかむしろ6:4…いや7:3でファブリーズが優勢なのかなと思います(^^;)
ファブリーズの販売元であるP&G(プロクター・アンド・ギャンブル)はとってもCMを打つのが上手なメーカーなので、
松岡修造さんのファブリーズのCMは誰もが一度は見たことがあると思います。
いや僕もこのCMシリーズは結構好きですね。
面白いと思います。
対してリセッシュのCMってあんまり見たことないですね(^^;)
これは花王さんのCM力がちょっと弱いからかもしれません。
わ~不思議…。。笑
なので一般にはファブリーズをご利用のご家庭が多いんじゃないかと思います。
実際ファブリーズが1999年3月に発売してその後追いで99年10月にリセッシュの前進であるWiLLクリアミストという製品が発売されていて、
その後WiLLは発売終了して2005年からリセッシュとなったので、
本家本元はファブリーズということになりそうですね。
悪い言い方ですがリセッシュはファブリーズの模倣的商品とも言えるのかもしれません(苦笑)
まぁ世界的な超大企業のP&Gに対して日本企業の花王が必死に食って掛かっている図がなんとなく読み取れます。。
◎ファブリーズとリセッシュの成分はどうなっているの?
以上から「リセッシュはファブリーズのパクリ商品」と言われることが多々あるのですが、
じゃあ成分も同じような感じなのか?気になる方も多いと思います…。(いや僕だけかな;)
というわけで見てみましょう!
こちらがファブリーズの成分です(^o^)/
下のところに【成分】というところがあるのですが。。。
- トウモロコシ由来消臭成分
- 除菌成分(有機系)
- 香料
これでは成分全然わかんないですよね。。
対してリセッシュの成分を見てみると、
- 両性界面活性剤
- 緑茶エキス
- 除菌剤
- 香料
- エタノール
僕らのイメージだと両性界面活性剤(両性イオン界面活性剤)といえば低刺激のシャンプーに利用される成分です。
ベビーソープなどの主成分として使用されることもあります。
これは両性界面活性剤が低刺激であり、さらにもし経口摂取しても毒性を持たず安全な成分であるためです。
※ただし両性界面活性剤全てが低毒性というわけではないので注意。ものによっては毒性や刺激があるものもあります。とても稀ですが!
つまりリセッシュも主成分がこの成分であるならば人体への有害性は低そうかな?と僕は思います。
ちなみに両性界面活性剤がなぜ消臭成分として働くのかというと、
両性界面活性剤は分子中にプラスとマイナスどちらにも帯電する部分を同時に持っており、
空気中の臭い成分の多くはマイナスかプラスかのどちらかに帯電した物質であることが多いことから
この成分を溶かした液体を噴霧することで臭い成分を吸着し電気的に中和して消臭することができます。
かなり理にかなった消臭メカニズムだと思います。
ちなみにCMの実験はイオン濃度に従って発色する指示薬を加えた液体が両性界面活性剤でイオン交換されて色を失っているのですね。
ただし注意なのは両性イオン界面活性剤を噴霧しても
除菌したり雑菌の繁殖を抑えることは出来ません。
なぜなら両性イオン界面活性剤は低毒性で生き物に優しいから(^^;)
なのでパッケージの表に『99.9%除菌!!』と大々的に書いているならば
それなりに除菌(殺菌)作用のある成分も配合されている必要があります。
※ちなみに両性界面活性剤でも酸性にすれば陽イオン性を持つので殺菌剤として使用することもできますがリセッシュは中性なので両性界面活性剤の殺菌力はあまりあてにならないと考えています。
それが『緑茶エキス』と『除菌剤』ですね。
緑茶エキスは花王さんが制汗スプレーなどに配合している成分で、
緑茶カテキンを抽出したエキスだそうです。
これはお茶の渋味の成分で『タンニン』の一種ですね。
タンニンは化粧品では収れん剤として広く利用されていて、
つまりタンパク質を変性させる性質を持った物質です。
まぁ渋みというのは舌に微弱な刺激を与えているから感じるものなので、
これを配合することで同じタンパク質で出来ている微小な菌類には大ダメージになるわけです。
それこそ生きていられないくらいのダメージですね。
だから抗菌剤とか除菌剤としても効果を発揮できます。
元は緑茶の成分なので食べてもそれなりに安心です。
これは嬉しい。
ただ普通にこれだけで額面通り99.9%除菌するのはぶっちゃけ厳しいと思います。
あくまで緑茶エキスですしね…。苦笑
だからここにさらに『除菌剤』を配合しています。
しかし…なんだ…「除菌剤」って…。苦笑
ぼやっとしすぎです;
ネットをさらっても今だ謎に包まれているみたいなのですが、
恐らくは次項で説明する第4級アンモニウムカチオン系の成分か
もしくは花王お得意のイソプロピルメチルフェノールではないかなと思います。
少なくとも除菌作用をこれ1つに頼っているわけではないので
全体的に見て比較的安全性は高そうだなと僕は思います。
まとめると、
【リセッシュの成分について考察】
- 両性界面活性剤のイオン交換作用で消臭するスプレー
- 除菌作用は緑茶エキス(タンニン)+除菌剤
- エタノールは揮発促進のため配合
- 成分が不明の除菌剤が不安点ではあるが全体的に安全性は高そう
以上ですね。
◎【ファブリーズ】の成分について
ファブリーズの成分は本当に謎が多いのですが、
ファブリーズさんのホームページの「ファブリーズの安全性について」というところを見ると色々ヒントが載っています。
上記HPを一部引用して作った表なのですが、
まず【トウモロコシ由来消臭成分】については
- トウモロコシ生まれの有効成分で、ニオイのもとの分子をとり込み、消臭します。
とあります。
う~んやっぱりわかんないんですが(苦笑)
色々調べると恐らく『シクロデキストリン』という成分を使っているのではないか?
と予想している人が多いです。
ちょっとググってみるとウィキペディア含め沢山のHPでそのように言われていますね。
(本当かどうかは正直謎です。)
環状構造を持つ糖類で、『環状オリゴ糖』と呼ばれています。
↓こんな形してます。(気持ち悪いとか言わない!笑)
この輪っかの中心に臭い分子を取り込んで失活させるとかなんとか。
両性イオン界面活性剤のイオン交換作用と比較すると、
両性界面活性剤が「化学的消臭作用」であるとすれば
シクロデキストリンは「物理化学的消臭作用」と言えそうですね。
僕的には両性系の方が理には適っている気がするんですよね…(^^;)
次に、むしろこっちが公式に公表されている方が不思議だと思ったのが
【除菌成分(有機系)】=Quat
です。
これ、どうやら特定の「第四級アンモニウムカチオン界面活性剤」の総称だそうなのです。
まぁ除菌剤といえば四級アンモニウム塩かなぁというのは界面活性剤専攻してれば大体思うことですけどね;
多分成分名は「塩化ベンザルコニウム」辺りではないかなと説明を読む感じ思います。
化粧品や薬用石鹸の成分として使われているということなので、
医薬部外品の殺菌剤として有効成分登録されている陽イオン界面活性剤はほぼこれのみですからね。
シクロデキストリンそのものには殺菌や除菌効果はないので、
除菌をするなら全ての効能をこの成分で賄わなければなりません。
Quat=塩化ベンザルコニウムと仮定すると、
実はこの成分ってかなり毒性は強いです。
実際に毒物としても登録されている成分ですからね;
先日この成分を注射されて人が亡くなる事件も起こっていました。
だからそりゃあ除菌力は非常に高いでしょうね。
臭いの元になる雑菌も根こそぎ滅菌してくれますし、
ウイルスなんかもバンバンやっつけてくれます。
これは非常に強力です;;
ちなみにちょっと偏った資料なのですが一応こういうデータもあるので紹介だけしておきますね。
▶4級アンモニウム化合物QUATのin vitro曝露によるマウス胚仔への影響
まぁ陽イオン界面活性剤なんて元々毒性が高いなんてよく知られていることですからね。
結果は当然といえば当然なんですけどマウスの胎児にかなり悪影響を与えてしまっています。
もちろんマウスの結果を人間も同じと考えることは出来ないですから、
日々毎日使用している日用品ということで
普通に使用する上では基本的に安全な濃度とかで配合されていると考えるのが普通かと思います。
(とは言っても濃度も公表してくれてないので実際のところはわかんないんですけどね;)
ただ僕が考えるにはQuatのみを除菌剤として配合しているファブリーズは
除菌力は非常に高いと予想できる一方で、
吸入や皮膚に付着したときの刺激はそれなりに高めと考えられます。
小さいお子さんは何でも舐めてしまいますし、ペットがいるご家庭もあまりふさわしくないと思います。
アトピーなどの皮膚が弱い方も衣類に多量に吹きかけると炎症や痒みの原因になる場合も想定できます。
ファブリーズの特徴は以上になりますね。
まとめると
【ファブリーズの成分について考察】
- (恐らく)シクロデキストリンの吸着作用で消臭するスプレー
- 除菌作用は陽イオン界面活性剤(Quat)に頼っている
- Quatによる除菌・消臭効果は非常に強力
- しかし吸入や皮膚曝露による安全性の問題点がやや懸念される
となります!
◎【ファブリーズ=除菌&消臭力重視】、【リセッシュ=比較的安全性重視】
というわけで成分的に考察してみると、
ファブリーズはリセッシュに比べて除菌消臭効果がより高いと考えられます。
これは強力な殺菌剤である陽イオン界面活性剤を主体に除菌作用を持たせているからですね。
対して
リセッシュはファブリーズに比べ除菌力は劣るものの比較的安全性が高いと考えられます。
毒性の低い両性界面活性剤や緑茶エキスでメインの作用を持たせており、
内訳の謎の除菌剤が気にはなりますが補助的な配合と考えられるので比較的安心感は高いです。
なのでより臭いがきつかったり除菌を優先したい場合はファブリーズ、
アトピーなどで皮膚が弱い方や小さいお子さんをお持ちだったりペットなどを飼育しているご家庭ではリセッシュを選ぶ方が良いのではないかと僕は思います。
というわけで結論としては
ご存知の通りかずのすけはアトピー体質なので、
この成分だったらリセッシュを使用したいと思います。
ちなみに僕が昔からずっと使っているのは匂いが残らないこの黒いタイプです(;^-^)ゞ
青いのは結構香料がキツくてあまり使いたくないのです;
ただ香料的にはファブリーズの方がさらに強い気がして、、今回のオレンジのやつも僕はちょっと苦手でしたね(x_x;)
ちなみにネットで情報を見てると「リセッシュは主成分が界面活性剤だから絶対NG!」みたいなことも言われているんですけどね。
両性とか陽イオンとか陰イオンとか界面活性剤の性質をちゃんと勉強すればこの意見はおかしいと分かると思います。
あとよく物議を醸すファブリーズの「丸洗い」という表現…
さすがにこれは誇大広告ではないのかなぁといつもCM見てて思います(^^;;)
こういう消臭剤は確かに一時的に臭いは消えますが、
それって化学薬品の効果で抑えているだけで「洗った」ことには絶対になりません。
吸着しているだけでそこにあるものが消えているわけでもありません。
陽イオン界面活性剤も両性界面活性剤も揮発性成分ではないので
吹きかけ続ければ当然蓄積していきます。
そうなると濃度が上がっていって、通常使用では出てこなかったリスクが出て来るなんてことも考えられますよね。
ですからリセッシュやファブリーズで臭いが消えたからと洗った気には決してならないように、
衣類などは定期的にクリーニングに出すことをぜひお勧めいたしますm(_ _)m
以上、
長くなりましたがお付き合い頂きありがとうございました!
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