朝ご飯を自宅で済ませ、お昼は品川駅高輪口界隈の飲食店巡り。
「強い物が生き残るのでは無い、変化に対応できる物が生き残るのだ」の説に従うと、飲食店は美味しければ生き残れるのでは無く、その店にしかないものがあるから生き残れるのでしょう。
今日は炭火焼肉いぶりや、前回、店の近くを通り過ぎて店先に待ち行列があったので気になっていました。
グルメサイトでどんなに高得点でも、グルメブログでどんなに高評価でも、店先の待ち行列が一番信用できますね。
焼肉ランチは、和牛カルビセットか和牛ロースセットか、牛ハラミセットの三択、全品ライス、スープ、キムチ、サラダ付きです。
サイドメニューはありませんが、ちょい足し豚ホルモンが気になります。
ガラッと店内に入ると右手に小上がりとして2卓、左手にテーブルが3卓、カウンターが6席、空いているカウンターめがけて足を進めようとすると「少々お待ち下さい」と止められました。
テーブルを片付けてお客さんを迎えられる支度ができないとお客さんを座らせない、期待が高まりますねぇ。
座ってオーダーするとすぐに七輪が運ばれてきて、続けてサラダ、キムチ、タレ皿が運ばれてきます。
濡れお手拭きを袋から出して手を拭いていると、すぐにご飯、スープ、肉皿が運ばれてきます。
和牛カルビセット1,200円、肉量はちょうど良くて、これ以上多いとどんなに安くてもちょっと引いてしまいます。
焼き網に複数枚を一度に乗せると、同時に複数枚が焼き上がってしまうので、一枚乗せて、その一枚の半分が焼けたら次の一枚を乗せて焼きます。
卓上に用意されていた醤油ベースのタレにコチュジャンを混ぜてタレを作りましたが、コチュジャンが甘くて、かといって一味唐辛子は見当たりません。
それでも肉が値段の割りには美味しい、柔らかくて食べやすい。
この値段でこの美味しさなら、並んでも食べたい気持ちはとてもよく分かります。
もちろん、お肉の美味しさは値段に正比例しますが、稀に「何か計算、間違ってませんか」な店があって、この店がそう。
焼肉店全体からしたら平均的な美味しさですけど、お店は焼肉店全体で一番を狙っていないし、お客さんも焼肉店全体で一番で無くて構わないし。
美味しい焼肉をご馳走様でした。
夜はたまには新店にいくかと、下北沢下車。
まだまだ小田急線の工事が終わらないので、降りる度に通路のアプローチが変わっています。
南口に出て、マクドナルドを左手に見ながら緩やかに下っていくと、ちょっと左手に入る路地があります。
その路地の突き当たり二階にあるスパイスラーメン点と線@下北沢(世田谷区北沢)(ホームページ)。
スープカレーの路地裏カリィ侍.を展開する(株)ソウルフラワーのラーメン業界への出店です。
2017/07/18オープン、なぜ「カレーラーメン」ではなく「スパイスラーメン」なのか、「点と線」に込められた想い(あさかぜ、とか、4分間、は無関係)については説明がありませんが、聞けば丁寧に教えて下さいます。
店内は雑貨屋や古着屋の雰囲気をそのまま持ち込んでいて、下北沢という町に合っていて、路地の突き当たり二階と言う立地を忘れさせます。
厨房を向いたカウンター5席、壁向きカウンターが3席と2席、2人掛けテーブルが2卓。
照明が飲食店向きでは無いと感じましたが、私がわざわざ言うほどのことでは無いと思います。
メニューはスパイスラーメンのみ、温麺とまぜそばがあります。
サイドメニューはライスのみ、簡単なバケットとか、サラダかあるとゆっくりできるとは思うけど、この辺りはドリンクと共に改善されていくと思います。
先ずはハートランド650円で、今夜は一人開店祝い♪
で、そのビールを半分も飲まないうちにスパイスラーメン950円、辛さ増し3倍100円。
ラーメンとして見ると激しくインスタ映えする麺相ですが、スープカレーとしてみると野菜が小ぶりで落ち着いた雰囲気です。
辛さ増ししましたが汗一滴かかない辛さのスープ、ターメリックは使われていないので薄茶色、スパイスの配合が絶妙で、ベースの豚骨や鶏ガラ出汁の美味しさを全く異なる味わいに変えていて、後味スッキリの美味しさ。
これがスパイス屋が作ったラーメンスープか、ラーメン屋がカレーラーメンを作るとこうはいかないんだよな。
合わせる細麺は麻生製麺のストレート麺、麺量は150gで、この手のラーメンにしては少し多く感じます。
しかしして、110g+半ライスとせずに中華麺だけで完結させる、その意気込みを応援します。
トッピングは半身のゆで卵、ゴボウの素揚げ。ニラ、キクラゲ、白ネギ、紫タマネギ、カイワレ、パプリカ、糸唐辛子、角煮(チャーシュー)、エディブルフラワー(食用菊)。
特に案内はありませんでしたが、半分ほど食べたところでレモンを搾って美味しくいただきました。
スルッと食べてご馳走様でした。
いつの日か、点が線に、線が線と繋がりますように。