webmasterは、amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

「ひよっこ一週間」一挙放送 「ひよっこ」ダイジェスト入ります!! 第1夜 2017.08.05

みんな戦争なんかやめて野球やりゃあいいのにな。
実話をもとに描く…皆さんこんばんは。
谷田部みね子役の有村架純です。
いつも応援ありがとうございます。
暑い夏いかがお過ごしでしょうか?そんな暑い夏の夜なかなか眠れないというあなた!そんな夜には「ひよっこ」です。
ということで今日と明日2夜連続で「ひよっこ」をダイジェストで放送することになりました。
ありがとうございます。
奥茨城で生まれ育ったみね子。
お父ちゃんが行方不明になったことでみね子の人生は大きく動き出します。
まだ「ひよっこ」をご覧になられてない方もこの機会にいかがでしょうか?それでは「ひよっこダイジェスト」ご覧下さいどうぞ!・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」
(鶏の鳴き声)
ここは茨城県の北部山あいの小さな村奥茨城村。
1964年昭和39年。
とてものどかなこの村に暮らすごく普通の女の子谷田部みね子が物語の主人公です

(美代子)いだだきます。
(一同)いだだきます。
みね子の家は農業を営む5人暮らし
お父ちゃんいづ帰ってくんの?稲刈りにねもうすぐだ。
お父ちゃんは出稼ぎで東京の建設現場で働いています
(みね子)
お父さんお元気でお過ごしでしょうか?私は高校生活最後の夏を迎えています。
大して勉強もできねえし本当ならそんな余裕なんてないのに高校に行かせて頂いてみね子は本当に本当に心から感謝しています
遅い…。
時子〜!おはよう!おはようじゃないよ!「おそよう」だよほんとに!ごめんごめん。
(時子)ほら早く!ちょっと待ってって。
(次郎)こら三男!いい加減にしろこら毎朝毎朝!もう来っからもう来る!これ乗んねえと1時間目終わっちまうんだから!いつもいつもこのごじゃっぺが!早く来お〜!ごめん!
(三男)早く!
みね子の家から時子の家まで自転車で20分。
そこからバス停まで歩いて5分。
高校まではバスで40分かかります
(田神)オリンピックに向げて東京はどんどん変わっでる。
例えばこの新幹線。
これ時速250キロだ。
信じらんねえ。
(美代子)お帰り!ただいま!
学校から帰ると家の仕事を手伝うのがみね子の日課です。
そんなある日…

(ちよ子)針と糸あっちだ。
何やってんだ?あんたら。
あんたこれお父ちゃんが買ってきてくれた靴でしょう。
何でこんなことなんの?
(進)靴の飛ばしっこしてて川さ落っこっちゃって…。
(ちよ子)私が悪いの。
取ろうとしたら引っ掛かって…。
ごめんなさい…。
分がった。
分がったがら。
お姉ちゃん直してやっから。
な?直りそうだね。
あれ?ちょっと引っ張ってみるか。
ダメだ。
あっ!
(進)ああ…。
(鶏の鳴き声)ごめん…。
ごめんねぇ。

(実)そろそろちっさぐなってっがなあ。
お父ちゃんに一緒に謝ろうね。
ね?どうもどうも!お邪魔するよぉ!
(美代子)君子!どうしたの?手伝いに来たんだ。
うちは男手あっかんね。
(美代子)時子ちゃん。
(君子)ん?仕事決まったのけ?まだ。
どうだかね?決まんのかね。
反対なの?あんたは。
う〜ん分がんねえ。
まあ気持ちは分かっけどさ。
東京さ行って女優になりてえっていう?ほら私も女学生の頃はこの辺りじゃ一二を争う美人だったわげだしね。
いや一二だよ。
何言ってんの?一二。
一二だ。
一二。
でもよ子どもが東京に行ぐのがいいのが亭主が東京に行ぐのがいいのが。
何で東京に行かなくちゃいげねえんだか。
だね。
(田神)「労働条件通知書」。
高校3年生は就職相談の真っ最中。
将来を決める大事な季節です
(時子)失礼します。
ありがとうございました。
おう頑張れよ時子。
はい。
お待たせ。
どうだった?時子。
うん決まったよ。
何かトランジスタラジオをつくってる工場だって。
へえいがったねえ。

お父さん東京はどんな所ですか?私は少し東京が嫌いです…。
私の好きな人はみんな東京に行ってしまう…。
何でみんなずっと奥茨城にいてはいけないのでしょうか?
フォ〜!フォ〜!みね子〜!
このちょっと変わった男の人はみね子のお父ちゃんの弟宗男さん。
そう叔父さんです。
次男なので少し離れた村に養子に行きました
(美代子)宗男さんどうしたの?
(宗男)どうしたのって?どうもしねえよ。
兄貴が留守なんだから弟が時々様子見に来んの当たり前だっぺ。
なっみね子!
(美代子)ありがとううれしいよ。
いやいやハハハハ!
お父さん。
宗男おじさんが来てくれました。
ちょっと沈みがちだった我が家がパッと明るくなりました
ガオ〜!
(美代子)投げない。
(かむ音)
そしていよいよ実お父ちゃんが帰ってくる日が来ました
・「ドドンパドドンパドドンパが」・「あたしの胸に」おはよう。
おはよう!早いね。
何か起きてしまった。
フフフ…。
あ…。
えっ?どした?ううん何でもねえ。
そっけ?
お父さん。
お母さんは一番お気に入りで大切にしてるきれいなブラウスを着ています。
そしてほんのりお化粧などほどこしているようであります
(美代子)何?エヘヘ!フフフ!
(自転車のベル)すいません。
実お父ちゃんは茨城に帰る前に東京の中心赤坂に立ち寄りました。
そこで見たものとは…
(実)へえ〜。
マカロニグラタン…?ニグラタン?いらっしゃいませ。
もう大丈夫ですよ。
よろしかったらどうぞ。
あっいやでも…。
あっいい匂いだぁ。
でしょう?さっどうぞ。
食べてみっかな。
(省吾)いらっしゃいませ!
(元治)いらっしゃいませ!
洋食は東京では庶民的な食べ物でしたが奥茨城村から来た実には未知の食べ物でした
すごいですねぇ。
洋食屋さんなんて初めてだからどうしたらいいか分がんなくって。
あらそれは光栄です。
どれでもおいしいですよ。
(実)あっそうですかぁ。
あっこのハヤシライスっていうのにします。
いいんですか?それでも。
もちろんです。
ハヤシお願い!
(省吾)はいよハッシュワン!
(元治)ハッシュワン!出稼ぎで東京来てたんですけどこれから稲刈りで帰るとごで。
そうでしたのご苦労さまです。
いやいや…。
どちらですか?はいあの茨城です。
茨城の北の奥の方に奥茨城村って本当に名前のとおり奥の方にあるんですけど。
フフフフ!
ここすずふり亭はおいしい洋食を気取らずに安い値段で食べられるお店です
(高子)失礼します。
あっタマネギも…。
ん〜!うん!何ですかこれは!うまいもんですねえ!でしょう?はい!うん!うん!うん!あ〜いや〜うまがったぁ!ごちそうさまでした。
いえ。
うちのみんなにも食わしてやりてぇなぁ。
あんなの食ったら驚くだろうな。
ありがとうございます。
(実)いえこちらこそ。
あっこれ!どうぞ。
(実)ありがとうございます。
ああ!これポークカツサンドです。
ご家族で召し上がって下さい。
店からの気持ちです。
いや…参ったな。
東京。
東京嫌いにならないで下さいね。
はい!ありがとうございます。
遅いな…。
遅いな…。
(クラクション)あっ!見える?
(ちよ子)見える。
お父ちゃん乗ってるかね?
(ちよ子)お父ちゃんだ!あ〜ただいま!
(ちよ子)お帰り!お父ちゃん!お父ちゃん!ありがとな〜迎えに来てくれだのが。
ありがとな!これプレゼントだ。
ああありがとう。
お帰りなさい。
ただいま。
ほれ着いた〜!
(子どもたち)ただいま〜!
(茂)おぉ帰ったか。
ただいま戻りました。
(茂)うん。
(美代子)お帰りなさい。
ただいま。
お風呂たげでますから!ああちょっとごめん。
えっ?
(ちよ子)お父ちゃん?
(進)お父ちゃん?
(実)あぁ〜!
(実)茨城の土だ。
はあ〜いい匂いだ。
う〜ん…。
おっ?どうだ?ん?んんん?ハハハハハ!分がらねえか。
(ちよ子)土は土のにおいだ。
ハハハ!だな。
さあうちさ入っぺ。
(実)だな!行こう行こう。
よし!風呂さ入っぺ!いだだきます!
(一同)いだだきます!
今夜の献立はいつもよりちょっとだけごちそうです
うめえ!いがった〜!じゃあ頂こうかね。
(美代子)んだね。
(ちよ子)私も!それ手で食べていいんだ。
えっ!?手で?いだだきます。
(一同)いだだきます。
家族みんなが初めて味わうポークカツサンド
ん〜!うまいねぇ!
(実)だっぺ?東京の人はいつもこんなの食べてんの?そんなこどはねえだろ。
お店で注文する料理だかんな。
あ〜そうか。
いや〜びっくりした。
いい店だったんだ。
優しい人たちで。
ほれ。
すずふり亭?それは宝物だ。
いつかみんなで行げだらいいな。
みんなで行ぐの?東京さ行ぐの?
(進)東京さ行くの?「いつか」だよいつか。
何だ〜。
何だ〜。

(美代子)寝ました。

(実)いぐらになっかね今年は。
(茂)10万ってとこか。

(実)厳しいな。

(茂)ああ厳しいのは厳しい。
(襖を閉める音)みね子眠いか?ううん。
うん。
じゃあお前もこっち来お。
えっ?みね子はもう大人だがんな一緒に入れ。
いいの?
(実)うん。
食えよ大人の味だ。
(笑い声)
(実)いいがみね子。
このうちの収入はまず米だ。
それが恐らぐ10万ほどだ。
それだけでは家族が生きてぐには足んねえ。
でじいちゃんは山仕事したり炭焼いたりしてくれて3万円ほどか?んだな。
で母ちゃんも内職で洋裁やって…。
月1,000円くらいかな。
うん。
で父ちゃんが東京さ行って頑張っても月に2万円。
こんで全部だ。
なんとかギリギリだな。
みね子はうちの仕事好きが?うん好きだよ。
お母ちゃんみてえになりてえって思ってるし野良仕事も好きだ。
私もっと頑張っていろんなものつくりたいって思う。
お前は高校出たらうちを手伝え。
外に稼ぎに行ぐのは父ちゃんの仕事だ。
お母ちゃんやじいちゃん助けでやってくれや。
うん…。
うん。
頑張ります!私頑張ります!よし頼もしいな!頼りにしてっからね。
(笑い声)
(鶏の鳴き声)
いよいよ稲刈りの朝です。
谷田部家の稲刈りは全て手作業。
家族だけでは手が足りないのでみんなに手伝ってもらいます
どうですか?正二さんとこは。
(正二)おかげさんでなんとか。
(宗男)ほれ三男。
はい。
ほれ三男もういっちょ!ちょっと!俺ばっかしじゃねえの!あっバレだが!
(女たち)・「星よりひそかに」・「雨よりやさしく」・「あの娘はいつも歌ってる」
お父さん楽しい時間というのはどうしてあっという間に過ぎてしまうんでしょう。
私は「この時間が終わらなければいいのに」と思いました。
この作業が終わってしまったら明日にはお父さんはまた東京へ行ってしまうんだなと思ったら手を早く動かすのが嫌でした

(宗男)兄貴。
(実)ん?東京行っても体気ぃ付けろよ。
またね!バ〜イ!
(実)気ぃ付けんだぞ!きれいだ。
(美代子)お父さん大丈夫ですか?腰に来たが。
谷田部家の皆様!今年も稲刈りお疲れさまでございました!お疲れさまでございました!ございました!アハハ!
(笑い声)・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」
一年に一度の稲刈りのために出稼ぎ先の東京から実お父ちゃんが帰ってきました
(宗男)はいチーズ!
(シャッター音)
しかし楽しい時間はあっという間に過ぎお父ちゃんは今日東京に戻ります
(みね子)いいがい?明日お父ちゃんと別れっ時あんましピーピー泣くんじゃねえよ。
お父ちゃんだって悲しくなっちゃうんだから。
ほらあんたらの好きな「ひょっこりひょうたん島」の歌でも言ってんでしょ?
人形劇「ひょっこりひょうたん島」はこの年に放送開始しました
・「苦しいこともあるだろさ」・「悲しいこともあるだろさ」・「だけど僕らはくじけない」・「泣くのはいやだ笑っちゃおう」・「進めー」
(ちよ子)分がった。
(進)分がった。
お父ちゃん。
(実)ああ。
頑張って下さい。
うん。
行ってきます!うん。
(実)みね子。
ん?うりゃ〜!何よ!別にいがっぺよ!やめてよ〜!気ぃ付けてな。
はい。
行ってきます!行ってらっしゃい!
(実)おう。
よし…。
東京に戻ったお父ちゃん。
向かった先は洋食店すずふり亭です
(高子)いらっしゃいませ。
お一人様相席でよろしいですか?
(実)あの…。
ああ茨城…奥茨城の。
(実)はい!今日はですねこれを食べてもらおうと思って寄っただけなんで。
家内が作ったまんじゅう。
あら!まぁそんなわざわざ。
いえいえよかったら皆さんで…。
あの先日頂いたポオクカツサンド家族で食べました。
家内も子どもたちももう本当大喜びで「おいしいねおいしいね」って。
本当にありがとうございました。
全然お返しにもならねぇんですけど。
ありがとうございます。
(鈴子)みんな!ほらこないだいらして頂いた奥茨城の…。
あっ谷田部です。
(鈴子)谷田部さんからお土産!ほら頂いたよ!
(高子)ごちそうさまです!
(秀俊)ごちそうさまです!
(元治)あざ〜っす。
わざわざありがとうございます。
いえいえすいません忙しい時間に。
じゃあ私はこれで。
あっちょっとお待ちになって。
これお重お返ししますから。
いやいや忙しいんだから!また寄せてもらいますからそん時で大丈夫ですから。
そうですか?分かりました。
今度はゆっくりいらして下さいね。
はい。
本当にありがとうございました。
一方みね子は三男からある相談を持ちかけられます
聖火リレーやんねえが?
(時子)ん?ん?
(三男)東京オリンピックの聖火リレーが今まさに日本全国で行われようとしてんのは知ってっぺ?茨城も走る。
とごろが茨城っつっても下館から水戸を通って土浦までだ。
そこじゃ高校生も走んだぞ。
んで俺は思ったわけだ。
ここ奥茨城村でもやったらどうなんだろうか聖火リレーを。
村中の人たちが応援する中村の人が走んだ!どうだ?うん何か面白そうだ。
だっぺ?何で?村のため?何か俺残してえんだ。
残す?俺が…。
この村にいたんだってこどをさ…。
やろう!ね?やろうよ!ほら私もさ3人で一緒に走りたいよ。
ね?時子!うん!うん!やっぺか!本当が?うん!…で何どうすればいいの?いや分がんねここまでだ。
はあ!?というわげでここはやっぱしみね子のじいちゃんに相談してみようというこどになりまして。
んだんだ。
(茂)この村で祭りをやる時には青年団が動く。
村を仕切ってるし金を集める青年団が引き受けてくれりゃもう実現したも同然だ。
へぇ…青年団か。
(茂)話持ってぐ前にしっかり計画立てるこどだな。
みね子たちは聖火リレーについて調べ始めました
はぁはぁ先生…。
お願いします!
(木脇)聖火リレーねぇ。
何で三男そんなこどが知りたいのけ?ですからですね…ニュースを見て興味を持ちましてあのトーチを持ちながら走るというのはなかなか難しいのではながろうかと。
なるほどねそごに興味持ったんだ。
(三男)はい。
よ〜し分がった!走りながら話そう!え〜!?
そんなある日のこと
谷田部さんこれごめんなさいね。
あれ?失礼します。
ご苦労さまです。
「転居先不明」…。
(茂)何だ?東京がら。
郵便戻ってきでしまって…。
送り先にいねえって…。
みね子の手紙も…。
不安に思ったお母ちゃんは東京の宿舎に電話をかけてみますが…
谷田部です谷田部実。
はい…え…?
(管理人)ですから突然いなくなってしまってこっちも困ってるんですよ。
ちょっと心配はしてたんですよ。
東京にいるお父ちゃんの行方が分からなくなりました
(美代子)東京さ戻ってきて3日目に仕事が終わっても帰ってこなくて…。
(茂)家族からの手紙なんかもあんだと。
そんな大切なもの置きっ放しにはしねえよな兄貴は。
義姉さん。
ん?東京行きなよ。
えっ?ただいま!
(美代子)お帰り。
さっき宗男さんにそこで会ったよ。
(美代子)あっそう?うん。
あのねみね子…。
はい。
お母ちゃん明日福島まで行かなくちゃなんないんだ。
朝出かけっから。
福島?ほら宗男さんとごの奥さんの滋子さんのうちの方の親戚でご不幸があってね。
そうなんだ?大変だね。
そして翌日
じゃ行ってくんね。
気ぃ付けてねお母ちゃん。
行ってらっしゃい。
行ってらっしゃい。
お姉ちゃんの言うことよく聞くんだよ。
(次郎)みね子。
母ちゃん何かあったのが?ん?何で?
(次郎)いや今日バスに乗って朝早ぐに。
親戚のご不幸で福島行ったんだよ。
違あど。
ん?違うって?6時39分の列車に乗るっつってたど。
6時39分っつったら上りだっぺ。
え…だって…。
(アナウンス)「上野〜上野〜。
上野入線でございます」。
お父さん…。
何でお母さんは私にうそをつくんですか?私の知らないところで嫌なことが起きてる気がして…怖いです
お母ちゃんが向かったのは出稼ぎ労働者が暮らす建設会社の宿舎です
(美代子)主人から連絡は?ないわねえ。
あ…何か変わった様子とか…。
悪いわねどんな人だったかもよく覚えてないのよ。
ここ人が多いから。
大変なのよ出稼ぎの人たち。
朝から晩まで体使って働いてさ何の楽しいこともせずに金はみ〜んなクニに送って。
もう嫌になってねどっか行っちゃう人たくさんいるの。
(社員)この日が最後だったみたいだねえ。
必死に捜すお母ちゃんでしたがお父ちゃんの行方は分かりません
(社員)多いんだよね奥さんみたいな人。
ん?どうした?うんもうすぐごはんになるよ。
そうが。
じいちゃん…。
何だ?どうがした?何でだ?何か元気ねえじいちゃん。
フッ…年寄りだかんなこんでも。
ひょっとして東京行ったの?お母ちゃん。
そうなんでしょ?お父ちゃんのこど?何かあったの?何で私にうそつくの?お母ちゃん。
何でうそつくの?こっちさ来お。
座れ。
親が子どもにうそなんかつきてえわげなかっぺ。
じゃ何で?いいが?親が子どもにうそをつくとぎにはわげがあんだ。
子どものこどを思ってうそついでんだ。
分がっか?ならうそと分がっても母ちゃんから話すまで待ってやれ。
分がったか?分がった…。
心配すんな。
心配すんな。
(担当官)茨城県え〜奥茨城村か。
茨城も多いね出稼ぎは。
でもね奥さん。
見つかると思わない方がいいよ。
出稼ぎで東京来てしんどくてどっか消えてしまう失踪者がね腐るほどいるんだよね。
茨城から来てご苦労なんだけど。
「いばらき」です。
「いばらぎ」じゃなくて「いばらき」です。
(担当官)はぁ?谷田部実といいます。
私は…私は出稼ぎ労働者を一人捜してくれと頼んでるんではありません。
ちゃんと名前があります!茨城の奥茨城村で生まれで育った谷田部実という人間を捜して下さいとお願いしてます!ちゃんと…ちゃんと名前があります!お願いします!あの人は絶対に自分でいなぐなったりするような人ではありません!お願いします!
(茂)確かにちょっとな。
(笑い声)あ〜父ちゃん似だなみね子は。
そう?あぁ。
お母ちゃんはお父ちゃんの残したマッチ箱を手がかりにすずふり亭を訪ねることに
(ドアベル)
(美代子)あの〜。
(鈴子)はい。
お忙しい時間はもう終わりましたでしょうか?あ…。
(省吾)何でしょう?突然すみません。
あの私谷田部と申します。
茨城の奥茨城の谷田部さん?はい…あの分がりますか?主人のこど。
ええもちろんですとも。
奥様でいらっしゃいますか?あ…はい。
あぁ…。
いつぞやはおいしいおまんじゅう頂きましてうまかったです。
ありがとうございました。
(鈴子)ありがとうございました。
いえそんな…。
こちらこそあの…。
どうされました?
(美代子)いえ…すみません。
失踪なんかじゃないですよ。
絶対。
えっ?いやだって最初にここにいらした時ご家族の話うれしそうにされてて…。
ねえ母さん?そうね。
ご家族の話される時幸せそうなお顔されてました。
ありがとうございます。
あっそうそう…。
お預かりしてました。
今度また寄るからそん時までって。
そうでしたか…。
ありがとうございました。
お重…。
まだお預かりしててもよろしいですか?え…?ご主人いつか取りにいらっしゃるって。
だからそん時までお預かりしててもよろしいですか?はい。
お願い致します。
承知致しました。
ありがとうございます。
・「だけど僕らはくじけない」・「泣くのはいやだ笑っちゃおう」・「進めー」
(自転車のベル)
翌日お母ちゃんが帰ってきました
お母ちゃん!お帰り。
ただいま…。
お帰り…。
ただいま。
・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」
お母ちゃんは東京で行方知れずになったお父ちゃんに会うことはできませんでした
東京さ行ってきた。
お父ちゃんには会えなかった。
どこさ行っちゃったのがも分がんね。
東京の警察にもお願いした。
(みね子)警察…。
うん。
お父ちゃんは…?分がんね。
さっぱり分かんね。
どこさ行ってしまったのかどうしていんのか全然分がんね。
生きているのかどうかも分がんね。
あ…!ごめんみね子…ごめんね。
お母ちゃんひどい言い方したね。
ごめんね。
お母ちゃんねお父ちゃんのこと信じて待ってようと思う。
分がったよ。
お母ちゃん。
ん?話してくれてありがとう。
うん。
よろしくね!一緒に頑張っぺ!うん!正月には帰ってくるってお父ちゃん言ってたもんね。
んだよ。
そん時までの辛抱だね。
うん。
うん。
その話を聞いた三男と時子は…
(三男)やめっか?みね子。
やめるって?何を?
(三男)聖火リレーだよ。
は?何で?お前それどころじゃあんめえ。
なのにできねえよ。
意味ねえしお前がいなきゃよ。
(時子)そうだね。
ちょっと何言ってんの!やだよそんなの絶対やだよ。
いづもと変わんなくしてなきゃいけねえんだよ。
「やめる」なんつったらお母ちゃん悲しい顔するよ。
うん。
ありがとう。
でも…。
いや「でも」じゃないな。
だからこそ私はやりたいよ。
谷田部家も明るくなるしさ楽しいこどあった方が。
そっか?やっか!やるよ!うん!私考えたんだけどさ。
何何?なかなか面白いことなんじゃないかと思ってさ小さな村でも聖火リレーをなんて。
だから新聞社だったりテレビ局だったりに手紙書いてさ宣伝したらどうかと思って。
ほらテレビとかでさニュースの時にあんでしょ?町の小さな話題みたいなの。
あっひょっとしたら東京のテレビでやっかもよ。
かもね。
そっか。
じゃあお父ちゃんも見っかもね。
うん…。
みね子たちは思い出を残そうと聖火リレー大会を計画
青年団を説得するため集会場に乗り込みますが…
(太郎)何だおめえら。
ちょっとだけ俺たちに時間を下さい。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
聖火リレーって何のまねだ?あ!?
(三男)東京オリンピックの聖火リレーが水戸を通る日にここ奥茨城村でも自分たちの手で聖火リレーを行おうという提案です。
村の行事として。
くっだらね。
(豊作)こんなことに使う金があったらほかに使った方がいがっぺ。
だっぺ?
(青年団員たち)んだな。
却下ってこどだ。
三男ご苦労さん。
どうせもうすぐ村出ていくんだっぺ。
余計なお世話だ。
(青年団員たちの笑い声)みんなギリギリで生きてんだがらよこんなこどに誰も寄付しねえど。
確かに!俺はもうすぐ村を出ていくよ。
(太郎)あ?でも俺はこの村が奥茨城村が大好きだ!でも出ていく。
農家の三男坊だがらね。
俺の居場所はこの村にはねえ。
生まれた時から決まってんだ。
そんな俺でもこの村が好きだ。
俺みでえに大好きなのにここにいらんねえやつもたくさんいる。
みね子の父ちゃんみてえにこの村のこど思いながら東京で暮らしてる人もいる。
(三男)もうちっとだけ考えてくれよ…。
お願いします!お願いします…。
甘ったれてやがんな〜。
んだから三男坊はやだわ。
腹立づわ。
んだな。
何で?じゃあ聞くが生まれた時からこご出ていぐこどなんかできねえ運命の人間のことは考えねえのか?あ?いいか俺たちはちゃんと現実を見て生きてんだ。
それがどういうこどなのが教えてやる!この表の見積もりは甘すぎる。
桁が違う。
会場設営費は1万5,000円。
チラシつくんのに2,000円はかかる。
それにトーチはどうする?これには一体いくらかかっか分がんねえぞ。
それにこれは警察巻き込まねえとダメだっぺ。
駐在さんに酒でも持ってぐしかあんめえ!新聞社やテレビに手紙?そんなんじゃどうしようもなかっぺ!おい秀樹!おめんとごの親戚にNHK入った人いたんでねえが?おういるいる!俺に任せろ!あいづの弱みは握ってんだ。
え…それって…。
もしかして…。
兄ちゃん?兄ちゃんでねえ。
団長だ。
団長?やってやろうじゃねえか。
奥茨城村こごにありってな!な〜?
(青年団員たち)おう!やったぞ!やった!やった!
村中の人が力を合わせて聖火リレー大会の準備が始まりました
これでよし!よし次行くよ!うん急げ〜!ちょっと待てよ。
いいですか?トーチはまっすぐこう持つ!いいですね!いいね!これでよしと。
晴れますように。
晴れますように。
晴れますように!
そして本物の聖火リレーが茨城県内を通る日奥茨城村でも聖火リレー大会が始まろうとしていました
(太郎)皆様本日はお忙しい中お集まり頂きまことにありがとうございます!
(拍手)
(豊作)では出発致します!
(拍手と歓声)
(豊作)よ〜い!
(号砲)心の声
(三男)ありがとう奥茨城村…。
俺を忘れねえでくれ。
俺を忘れねえでくれ!奥茨城村!ありがとう!ありがとう!大好きだ奥茨城村!
(声援)
(時子)みね子!時子!奥茨城村を…うちの父ちゃんや母ちゃんをよろしくね!うん分がった!
(時子)みね子頑張れ!頑張れ!
(声援)
お父さん…。
みね子は走ってます。
お父さんのこと…お父ちゃんのこと考えながら走ってます。
気持ちは届きますか?お父ちゃん…。
みね子はここにいます
みね子!みね子頑張れ!みね子〜!みね子!
(一同)わぁ〜!
(ちよ子)お姉ちゃんかっこいい!
(宗男)みね子〜!
みんなの思いが込められた大会の様子がテレビでも放送されました
(テレビ)「さあ間もなくスタートです」。
走った!
(三男)あっ母ちゃん!
(きよ)「三男!三男頑張れ〜!」。
(征雄)「三男〜!」。
「三男〜!」。
(テレビ)「孫を応援するおばあちゃん。
おばあちゃんは孫の雄姿に感動の涙が止まりません」。
ばあちゃんつったが今?
(征雄)言ったな。
どう見ても母ちゃんだっぺよ。
ばあちゃんには見えねえよ。
んだっぺ?あ?
(美代子君子)フフフフ!
(きよ)何でみんな黙ってんだ?
(笑い声)
(きよ)何がおかしいんだ〜!
(テレビ)「こちらのスラリとしたお嬢さんは助川時子さん。
奥茨城小町ミス奥茨城と村中が認めている村一番の美人さんであります」。
べっぴんさんだよな〜。
(テレビ)「夢は東京へ行って女優さんになることだそうで春には東京へ夢を追って旅立つことを決めているそうであります。
全国から同じ夢を持っておらが村の美人が集結する東京で夢の翼が折れないことを祈ろうではありませんか」。
ん…?何か嫌な感じ。
んだな。
(テレビ)「いよいよ最終走者は谷田部みね子さん。
みね子さん涙で顔がグシャグシャになってしまっています」。
(テレビ)「みね子さんは東京に出稼ぎに行っているお父さんの実さんのことを思って走っているのです。
東京にいるお父ちゃん見てますか?みね子は元気です。
お仕事頑張って下さい。
お正月には帰ってきて下さい。
待っています。
お父ちゃんに自分の元気な姿を見てもらおうと頑張って走っています。
お父さんへの思いが届くのを祈るばかりです」。
(きよ)おめえには影がねえんだよ。
死人だ死人!
(ちよ子)ねえ!ん?東京でお父ちゃん見でたの?お父ちゃん見でたの?ああ見てたっぺきっと。
(ちよ子)そっかぁ。
(進)そっかぁ。
(茂)おう。
んだな!見てだな!うん。
うん。
見てだ!
東京ではお母ちゃんが知り合った茨城出身の警察官綿引さんがお父ちゃんの行方を捜してくれていました
(綿引)ご苦労さまです。
この方ご存じないですか?あ〜知らねえなあ。
現場で一緒だったとかないですかね?知らねえ。
すいません!この方ご存じないですか?えっ?あ〜知らねえな。
行方不明のやつなんか見つかんねえぞどうせ。
お出かけですか?あっちょっとね。
はい。
ご苦労さまです。
失礼します。
ご苦労さまです。
(茂)どした?あ…あの…ほれ高萩出身の警察の人。
実さんのこと捜してくれるって言ってくれた。
おっおう。
(美代子)まだ見っかんないって。
(茂)そっか…。
ありがてえ人だな。
はい本当に…。
本当にありがたいです。
ある日のこと…
本当にもう…。
お父ちゃんか?ちよ子!あれ?進!ちよ子は?知んね。
ん?どこ行ったんだ?ちよ子。
あっ!やっぱしない…。
え…?あの子まさか…!お母ちゃん?お母ちゃんちょっと待って!ちよ子…何?あの子お父ちゃんに会いに行ごうとしてんだと思う!えっ?東京?うん。
あ…誰か来る。
(次郎)ハハハハハ!次郎さんだっぺ。
ほれ。
ちよ子!ちよ子!ちよ子ちよ子!ちよ子!はぁ…いや驚いたよ。
バス停にちよ子が一人でポツンと立っててよ。
でな「どごさ行ぐんだ?」って聞いたら「東京さ行ぐお父ちゃんのとごさ行くんだ」って言うわけだ。
出稼ぎに行ってるうぢの子にはなそういうこどはある…。
てなわけでよ。
ちよ子あんまし怒んな。
うん…分がったよ。
ありがとう。
そしてみね子は…
もしお正月にお父ちゃん帰ってこなかったら…。
私東京に働きに行こうと思う。
そうしたい。
そうするべきだと思うんだ。
それにさ東京行ったらお父ちゃん見つかっかもしんないし。
決めたんだ。
決めたんだ。
決めたんだ私。
でもさ…。
でもさ…。
お父ちゃん帰ってくるよね?ね?うん…。
うん。
・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」
奥茨城村にも年の瀬が迫り冬の支度が進んでいます。
お父さんが帰ってくると約束したお正月はもうすぐです
(みね子ちよ子進)よいしょ!よいしょ!
(みね子)
お父さん…。
年の瀬が近づいていますがいかがお過ごしでしょうか?東京の冬は奥茨城より少し暖かいと聞いていますが本当ですか?今年の冬は何だか少しいつもより寒く感じます。
みんなお正月をお父さんと過ごせることを楽しみにしていますよ。
帰ってきて下さいね…。
みね子は信じてお待ちしています
そして大みそかの夜になりました
(クラクション)向こうで待とう!みね子悪いな。
今年最後のバスだ。
次郎さん謝るこどないよ。
よいお年を!よいお年を!帰ろっか。
(ちよ子)うん。
(進)お父ちゃん帰ってこねえの?うん…仕事が忙しいんだねきっと。
うん。
(ちよ子)1番〜!はぁ〜疲れた。
(美代子)お帰り。
(ちよ子)ただいま!寒かったね。
(美代子)お風呂沸いてっから入ってね。
(ちよ子)あ〜待て進!あ〜いい感じだね。
うまいよ〜。
新しい年の始まりです
みんな聞いて下さい。
私は今年の春に高校卒業したら東京に行くこどに決めました。
え…?お姉ちゃんが?うん。
そしてそしてお父ちゃんも見つけてきたいと思ってます。
(進)お父ちゃん?お父ちゃんね東京で迷子になっちまったみたいなんだ。
だからお姉ちゃん見つけてくるしかなかっぺ。
ちよ子。
しっかり手伝うんだよ。
うん…。
進もしっかりすんだよ。
うん…。
じいちゃんお母ちゃん。
谷田部家をよろしくお願い致します。
(茂)何言ってんだ。
(笑い声)というわげで!これ姉ちゃんからのお年玉だ!はいちよ子。
ありがとう。
はい進。
ありがとう。
(美代子)いがったねぇ。
(美代子)お母ちゃんあんたに謝んないと。
何で?
(美代子)お母ちゃんから言うべきだった。
お母ちゃんからみね子にお願いすべきだった。
お父ちゃんがいなぐなってこのうち守っていくためにはみね子に。
やめて。
やだよ…。
お母ちゃんに言わせたくねえよ。
だから自分から言ったんだよ。
だから言わないで。
お願い。
分かったよ。
冬休みも終わり今日から3学期です
(三男)今からそんなこど言っても難しいんじゃねえのか?なっ時子。
えっ?何で?いやだってよみね子。
就職の季節はとっくに終わってっと。
え…?
(三男)もう募集してるとこなんかなかっぺよ。
あ〜そうかぁ…。
無理でしょうか?先生。
みね子。
基本的には全部募集は終了してる。
つまりみんな決まっちまってるわげだ。
あどは追加募集があればなんだが今年は聞いでねえしなぁ…。
う〜ん…。
お願いします。
私…私何でもすっから!何でもいいがら行がなくちゃなんないんです!どんな仕事でもすっからどんな仕事でも頑張っから!何でもいいがら!先生!みね子。
ふざけんな!え…?そんなわげにいくか。
おめえは先生の大切な教え子だ。
何でもいいとがどんな仕事でもいいとが…。
そんな仕事をおめえに紹介するわげにはいかねえんだよ。
何でもいいとが言うんでねえ。
はい…すみません…。
分がればいい。
事情はよぐ分がった。
ちょっと先生いろいろ動いでみっから。
しばらく待て。
な?・実はですねあの…東京へ就職希望の生徒が一人増えましてそちらの方で欠員は出てないかと思いまして。
え〜?もう一人ですか?う〜ん…ごめんなさい。
それでは失礼致します。
(受話器を置く音)
みね子の就職先はなかなか見つからない様子です
(藤井)まだいらしたんですか?ええ。
どうしました?谷田部みね子東京で就職したいって。
今がら?はい…。
事情がありましてね家庭の。
なるほど…でも今がらじゃ…。
なかなかね。
・あ…。
はいもしもし常陸高校でございます。
もしもし?常陸高校の田神先生でいらっしゃいますか?あの…すいません!
(藤井)気を付けて!・こんばんは!こんばんは!
(戸をたたく音)
(美代子)あっ!先生!先生!いづもお世話になってます。
どうされましたか?あの実はですね…はぁ…。
あっちょっと待って。
みね子!はい。
おめえ運がいいぞ!ちょうどちょうどな今日…今日の夕方欠員が出たそうだ!そごへ行がせてもらえるこどになった!本当ですか?しかもだどごの会社だと思う?え…?時子ぉ!
(時子)どうしたの?みね子。
仕事決まったよ私。
(時子)えっ?本当に?うん。
時子と一緒の工場だよ!え…?
(すすり泣き)いがった〜!
(すすり泣き)うれしいよぉみね子ぉ!時子…。
(すすり泣き)
(牛の鳴き声)
奥茨城にも春が来ました。
今日は卒業式です
お父さん覚えていますか?お父さんが東京で買ってきてくれた新しい靴。
今日はその靴を履いて卒業式に出席します
どう?似合うけ?うんかわいいね。
本当?うん。
お父ちゃんがみね子のこど考えながら買ってくれたんだねきっと。
うん。
じゃお母ちゃん行ってくる。
うん行ってらっしゃい。
気ぃ付けてな。
うん。
今日で最後なんだねえ。
学生生活もねえ…。
お母ちゃん遅刻しちまうべ。
早く行げ時子。
はいすみません。
じゃ行ってきます!さっさと帰って手伝え。
今日は忙しいど。
うん。
(三男)今日までありがとうございました!行ってきます!あ…ああっ!んぎゃ!
(征雄)おい大丈夫か!
(太郎)母ちゃん何やってんだ!
(征雄)大丈夫かおい!
(太郎)母ちゃん!母ちゃん!あ〜あ奥茨城名物の三バガ高校生乗せんのも今日で最後がぁ。
ちょっと〜三バカって何よ次郎さん!そうだよ一バカでしょ。
誰だ一って。
あっみね子か?あ?何で私なのよ!
(美代子)でも私うれしいよ。
時子ちゃんと三男君と一緒で…安心だ。
それはうぢも一緒だよ。
本当にいがったよ。
んだな。
あのバカが一人でやってげっかどうが分がんながったからありがてえよ一緒にいでくれて。
うん…。
あいつは生まれたとぎから体弱くてよ。
でも三男坊だしいつかうち出ていがなくちゃなんねえがら…。
甘ったれだとそんなこどできなくなっからよ。
だから…突き放してよ。
あ〜こんなうち出てって清々したってそう思うぐれえの方がいいんだって。
だから私文句ばっかし言って…。
優しくしてやんながった…。
優しく…。
だからあいつは母ちゃんのこど嫌えなんだ。
(美代子)そんなことあるわけねえよきよさん。
(君子)うんねえよ!そうけ?そうけ?うん。
母ちゃんに母ちゃんに会いたいと思ってくれんだっぺか?
お父さん…まさかお母さんたちが集まって大泣きしているとは思いませんでした。
私?私ですか?もちろん最後まで笑顔で泣いたりしませんでしたよ
(時子)何泣いてんの?
すみませんうそでした…。
やっぱり無理でした
みね子奥茨城最後の夜です
(美代子)これマッチあんたが持っていぎなさい。
えっ?でもこれは…。
いいから持っていぎなさい。
幸運のお守りになってくれるよきっと。
うん。

いよいよ旅立ちの時がやって来ました

(きよ)三男腹壊すなよ。
(征雄)真面目に働くんだぞ。
うん。
時子体気ぃ付けてな。
うん。

(次郎)発車オーライ!
(クラクション)
(きよ)三男〜!
(三男)行ってきます。
(時子)行ってきます!ちよ子頑張ろうね頑張ろうね!ちよ子頑張ろうね!
(進)お姉ちゃん…。
この列車は集団就職の子どもたちのための専用列車です
(3人)いただきます。
この年集団就職列車は100本運行され1万5,000人の子どもたちが東京に向かいました
(3人)う〜ん!うめえ…。
こっちさ来ねえか?
(澄子)え…?おいで。
おいで。
はい…。
どっから?福島のいわきです。
小名浜中学。
えっ?トランジスタ工場!?はい…向島電機っていう会社だそうです…。
あれま!へ?一緒だよ私たちと。
えぇ〜!?本当かよぉ?うんよろしくね。
よろしく。
はい…。
(アナウンス)「上野〜上野〜」。
上野駅に着くと子どもたちは迎えに来た人と一緒にそれぞれの職場へと向かいます
え〜っと角谷三男君どこかなぁ?角谷三男君!え〜…。
あ…はっはい!おぉ!あ〜君か!ハハハハハハハ!
(田神)三男しっかりな!はい。
三男!頑張ろうね!おう!三男負けんな!負けたら嫌いになっかんね!おう分がった!あの常陸高校の田神ですが向島電機さん?はい永井です。
いがった。
助川時子さん。
はい。
はい。
青天目澄子さん。
はい…。
はい。
ん?ん?あっ書類だと2名になってますけど…。
えっ!?いやいやいや向島電機さん!追加で一人お願いしてるはずですよ。
谷田部みね子。
そうでしたよね!えっ?どうなってんだろ?会社大丈夫なのかな?ここに書いてないけど。
ちょっとちょっと!しっかり調べて下さいよ!どうしましょう?どうしましょうって…。
ちょっと…。
ちょっと電話借りて会社に確認してきます。
ちょっと待ってて下さいね。
(田神)あ〜一緒に行ぎます!ちょっとここで待ってろ!動ぐな!いいな!はい。
ごめんなさいごめんなさいね。
どうしよう…。
どうなるんだろう私。
え…帰んの?このまま?帰れないよ…。
帰るわげにいがないよ…。
うう…いがないよ…。
ごめんなさいねえ。
確認できました。
ありました谷田部みね子さん。
はぁ〜。
いがったぁ…。
いがった…。
いがったぁ。
お父さん…。
最初から何だかトホホなことになってしまいましたがみね子は元気です
あれ?こっちだ。
アハハ!
舎監さんの愛子さんは正直ちょっと頼りねえけど…
大丈夫ですか?みね子さん。
うん。
みね子。
負けないでいこう東京に。
うん。
・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」
(アナウンス)「上野〜上野〜」。
みね子は行方不明になった実お父ちゃんの代わりに東京で働くことにしました
(みね子)
お父さん。
みね子は東京に着きました
みね子が働くことになったトランジスタラジオ工場があるのは…
当時この辺りは集団就職者の多い工場の町でした。
みね子たちの後ろにもう一人女の子が。
実は上野駅で…
(愛子)ごめんなさいね。
もう一人違う列車で到着するのつい忘れてて…ハハハ…。
アハハ…。
(愛子)あら?えっと…。
青森市立第二中学の兼平豊子なら私ですけんど。
えっ?あっ!えっ?あれ?一人?工藤先生…。
探しに行ぎました。
誰を?向島電機の永井愛子さんを。
あっ私?あらどうしましょう!ちょっと待っててね!ごめんなさい。
お二人は高校ですか?うん。
(時子)そうだよ。
中学の3年の成績はいぐつでしたか?ん?体育と実技科目は得意なんだけどそれ以外はアヒルの行列2ばっかしだった。
フフフ!私は体育以外は5でした。
えっ!?なのに高校には行かずにここさいます。
あぁ…。
こうして新入社員4人勢ぞろいです
(愛子)あれがあなたたちが働く工場。
そしてその隣に今日からあなたたちが暮らす乙女寮があります。
私も一緒に住んでるのよ。
フフフ!
お父さん何か見られています
愛子さんも乙女ですもんねえ。
ヘヘ…。
そう?じゃ大丈夫かしら。
はい!エヘヘ!
(愛子)さっ行きましょう。
・「ぼくらはみんな生きている」
先輩たちのコーラスで温かく迎えられたみね子たち
(愛子)じゃ一人ずつ名前言おうか。
茨城県の奥茨城村から来ました谷田部みね子です。
あの…不器用で私ちゃんとできっか心配なんですけど頑張ります!みね子と同じ奥茨城から来ました助川時子です。
福島のいわきから来た青天目澄子です。
青森から来ました兼平豊子です。
私は仕事の成績1番を目指します。
(どよめき)
(豊子)よろしくお願いします。
今日は歓迎会だからね乙女寮で一番の人気メニューカレーライス。
和夫さんお願いしま〜す!はいよ。
うめえぞ今日のは特別。
肉盛りだくさんだ!
(歓声)寮長であなただちの指導係もやる秋葉幸子です。
よろしぐね部屋も一緒だよ。
(2人)よろしくお願いします。
でもう一人一緒なのが…。
夏井優子です。
よろしくお願いします。
仲よくしましょうね。
(2人)よろしくお願いします。
さっ並ぶべ並ぶべ。
(和夫)はい。
いただきます。
お代わりは早い者勝ちの売り切れ御免だからな。
はい。
(和夫)はい。
はいどうぞ。
う〜ん!おいしい!う〜ん。
お父さん…。
カレーライスおいしいです。
うちで作っていたカレーライスとは全然違っていておいしいけど何だか急にうちが恋しくなってちよ子と進にも食べさしてやりてえなって思いました
おいしいね。
うん…。

ここ向島電機の乙女寮で暮らす女の子は45名。
一部屋当たり5人から6人が一緒に生活しています
(幸子)荷物整理でぎだらここにそれぞれしまって。
はぁ?ん?
(君子)時子!アハハ!アハハ…。
制服を渡すの忘れてて…。
じゃ一人ずつ渡すわね。
時子さん。
はい。
(愛子)豊子さん。
はい。
ありがとうございます。
みね子さん。
はいありがとうございます。
どうぞ。
(愛子)それを着ている時はあなたたちは向島電機の人間だということを忘れないようにして下さい。
大切に扱って。
ね?
(4人)はい。
明日から頑張って。
分からないことは幸子さんに聞いて!ね?
(幸子)おやすみなさい。
(一同)おやすみなさい。
(幸子)フフフ…面白い人だよね愛子さん。
社会人1日目の朝が来ました

(チャイム)
起床は朝6時。
音楽で目覚めるとみんな一斉に身支度を始めます
お父さん…。
いよいよ私の東京での仕事のスタートです
怖いです…私できっかな
そのころ奥茨城村では…
(ちよ子)今日からお仕事なのがねお姉ちゃん。
(美代子)そうだね…緊張してっかもね。
頑張っぺね私たちも。
うん。
(茂)頑張れや…みね子…。
(松下)トランジスタラジオは今や我が国にとって外貨を稼ぐ一大輸出品になりました。
すぐに壊れてしまったりするようだとそれは日本はダメだということになってしまいます。
お父さん…。
どうやら私日本を背負っているようで
来年の春にはアポロンのヨーロッパ市場を開拓するためにアイルランドに工場が出来ます。
本家が負けるわけにはいきません。
ですよね。
(一同)はい。
お父さん…。
アイルランドに日本が負けたとしたらそれは私のせいかもしれません…。
アイルランドってどこですか?
あなたたちにつくってもらうのはトランジスタラジオの基板です。
これね。
(幸子)簡単に言うと細かい部品を一つ一つ基板に差し固定して完成させていく作業。
順番も決まっていて一人が一つの作業を行うのに平均3.5秒。
3秒って言われるだけでも短いなと思うのに
テン5…。
じゃあちょっとこの見本でやってみましょう。
見本よく見てね。
澄子大丈夫?うん。
いいものですね。
はい?いいものです。
若い子たちの真剣な表情で働く姿っていうのは。
失敗は連帯責任。
でも同じ仲間だから責めたりなんかしない。
(ブザー)
(松下)どうした?トランジスタの向きが逆になっとるがね!誰これ!誰!ええ加減にしやあよ!ごめん私や。
あんたのせいで周りがどえりゃあ迷惑受けるんだて。
もういかべスイッチ入れます!
(一同)はい…。
午後から実際にラインに入ってもらいます。
時子ちゃんは冷静で器用だから6番に。
はい。
豊子ちゃんも動きが正確で早いね。
だから5番に。
みね子ちゃんはちょっと慌ててしまうね。
4番から始めてみよう。
はい。
澄子ちゃんはもうちょっと早く手を動かそうね。
だから3番から。
(幸子)新人さん差し工程3から6に入ります!
(一同)はい。
(4人)よろしくお願いします。
(ブザー)
(ブザー)どうした?4番工程しゆうの誰が?トランジスタの向き逆やき無理やりねじ込まんちょって。
すみません。
お父さんごめんなさい。
みね子ダメかもしれません
(幸子)スイッチ入れま〜す!
(一同)はい。
(ブザー)
(ブザー)4番!トランジスタの足が曲がってるんだけっじょも。
すみません…。
お父さん…助けて下さい…
(ブザー)4番!すみません。
(ブザー)すみません。
(ブザー)もう…すみません。
大丈夫そのうちできるようになるから!フフッ!あっ!
(松下)ストップ!すみません!
(松下)このトランジスタ1石いくらすると思ってんだ。
はい…。
しっかり頼むよ!あっみんなごめんなさい。
おなかすいたね。
(優子)ね!あ〜おいしそう。
(幸子)いただきます。
大丈夫。
そのうちできるようになるから。
なんないよ…。
お父さんそのうちできるようになんてなりませんきっと…
(ブザー)あぁまたか…。
6番!ケミコン抜けちゅうき。
ちゃんとやりや。
すみませ〜んすみません。
お父さん…時子がわざと失敗したのは明らかで…
おいしい?はい!そう…。
お父さん…私はだんだん心がねじ曲がっていくようで今も心の中では「あんたよくそんなに食べれんね」と思っていたりして…
ちゃんと食べよう。
冷めちゃうよ。

(時子)みね子。
何よ?何ウジウジしてるわげ?今に始まったことじゃないでしょあんたの不器用は!そんたの?どんなとぎも何ができなくてもみね子は笑ってたでしょう?あんなふうにウジウジしてなかったでしょうよ!だってあのころはさ何ができなくても愛嬌で済んだんだよ。
だから笑ってたんだよ!今は違うんだよ。
子どもじゃないんだ。
仕事なんだからさ!「あぁできねえ苦手だヘヘヘ」じゃ済まねえんだよ!仕事失うわげにはいがねえんだからさ。
だから悩んでしまうんだよ。
そうでしょ?ごめん私が悪かった。
え…?
(時子)確かにそうだ。
ごめん。
いやそんなあっさり謝られだらどうしたらいいのよ?でも私のそういうとごが好きなんでしょ?そうだよ!好きだよ!私もみね子のそういうとご好き。
ありがとう!フフフ!・
(物音とはしゃぐ声)まっいいか。
青春だねぇ。
・「二度と…」
(幸子)いい?みね子。
時間かがっでもいい。
遅れて構わない。
その遅れは仲間たちが取り戻す。
だがら仲間ば信じて。
分がった?はい!
お父さん…。
なんとなんとこの日は…

(サイレン)
(幸子)スイッチ止めま〜す。
(一同)はい。
(ブザー)え…?
一度も止まんなかったんです。
ベルトコンベヤーが
(拍手)本当にありがとうございます!これで日本のトランジスタラジオはアイルランドに負けません!
(笑い声)何だそりゃ。
お父さん…。
みね子はやっとちゃんと東京で働く労働者諸君の一員になれた気がしています
そのころ日本橋のお米屋さんに就職した三男は…
三男君!
(三男)あっはい。
ごはん。
あっはいありがとうございます。
(さおり)どっち?米?パン?
(善三)どっちだ?いやあの…どっちも…あのいや…。
はっきりしろ!どっちの味方だおめえは!どっち?どっちを支持するわけ!?いやいや…。
心の声誰か助けて!
みね子たちが働き始めて初めての休日
(愛子)みね子さんは出かけないの?あ…えっと私は全然手紙書けでないがらまずはみんなに手紙書いてそれがら赤坂ってとごに行ってみようと思ってんだ。
赤坂?うん。
(優子)何があるの?洋食屋さんなんだけどね…。
そっか!まだ話してながったんだ私。
うん。
私のお父ちゃん東京に出稼ぎに来てたんだけどさ去年の秋に何つうか連絡が取れなぐなって…。
行方不明っつうの?なんだよね。
ここの洋食屋さんはお父ちゃんが何度か行ったことのあるお店ですんごく親切で優しい人たぢなんだ。
お母ちゃんが東京にお父ちゃん捜しに来たとぎも優しくしてくれた人たぢなの。
だがら東京さ来たら「娘です東京にいます」って挨拶に行がなくちゃと思って。
そう…。
はい。
(愛子)ん?何だろ?どうしたの?みね子お客さんだよ!私?男の人よ!何かすてきな人!あの谷田部みね子は私ですが…。
君がみね子ちゃん?あ…そうですけど。
赤坂五丁目派出所の綿引といいます。
よろしく。
・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」
東京で働き始めたばかりのみね子を訪ねてきたのは…
赤坂五丁目派出所の綿引といいます。
よろしく。
(みね子)
お父さんを捜してくれている綿引さんが来ました
お父ちゃんに何かあったんですか?えっ?あ〜違います違います!お母さんからお手紙もらって。
東京にみね子さんが来られたこと。
いつか訪ねておいでになるだろうからその時はよろしくと書かれていて。
あっでも慣れない東京で私のいる所に来るのは大変だと思って…。
はぁ…。
どこかでちょっと話せませんか?はい。
あっ!あ…ちょ…ちょっとちょっと待ってで下さい!
(時子)ちょっと大丈夫?みね子。
だっていぎなりお客さんが来るなんてこどに驚いてさわっハンサムだなとか思って。
でもえっとあと何だっけ?
(時子)これからこの人とどっかで話すのかと思ったら急に恥ずかしくなったんでしょ?そう!うん行こう!すいませんお待たせしました!あっいえ。
よろしくお願い致します!あっいや…。
よろしくお願いします。
(愛子)よろしくお願いね。
じゃ行きましょっか?行きましょう!こちらへどうぞ。
とりあえず喫茶店に入ったもののみね子はどこか落ち着かない様子です
何にする?あ…どうしよう…。
初めてだがらこういうとごろ。
あ〜。
女の子はクリームソーダとか好きなんじゃない?そうなんですか?あっ多分…。
クリームソーダでございます。
何だこれ!おいしい!んだろ?アハハハハ!でも何でそんなに優しくして下さるんですか?だって同じ茨城でしょ?助け合わなくてどうすんの。
はぁ…なるほど。
だからみね子ちゃんのお母さん何かほっとけなかったんだよな。
ありがとうございます。
あっいやお互い頑張ろう。
東京で。
あの…。
父が働いてだ場所とが暮らしてるとごろとが見たいんです。
君みたいな女の子が行く所じゃない。
いや連れていきたくない。
ダメですか?泊まってた場所に行ってみようか。
いいんですか?お父さんここに2年いたらしい。
お父さん…。
みね子来ましたよ。
みね子東京にいるんですよ
どこにいるんですか?お父さん。
会いたいです

そのころ女優を目指す時子はテレビ局や映画会社を見て回っていました
(時子)あの!ん?どうしました?私女優になりたいんですけど!
(幸子)えっ?で?女優さんにしてくれるって?そんな簡単にいかないよ。
でも来月ドラマのオーディションあるから申し込んでごらんって。
これくれた!いよいよだねぇ時子。
うん。
(豊子)怪しい人ではねえですよね?その人。
名刺とかもらわねかったですか?え…?あ…。
もらうようにしねと。
悪い人もいますから。
あっなるほど。
はい気を付けます…。
うん。
(綿引)その後見ませんでしたか?
綿引さんは引き続きみね子のお父ちゃんを捜していました
あっすいません。
この方見ませんでしたか?あ〜。
こないだ見たよこの人。
えっ?
この日は向島電機コーラス部の週に一度の練習日。
みね子たちは初参加です
ドギドギすんねえ何か。
どっち?えっ?コーラス?幸子さんの彼?どっちも。
こんばんは。
すてぎな人だね。
うん。
(雄大)えっと今日からの人が4名いるんですよね。
よろしくお願いします。
高島雄大といいます。
(4人)よろしくお願いします。
今日は気楽に参加してみて下さい。
できたら声に出して歌ってみて。
うまいとか下手とかは気にせずに思い切り声を出すことが一番大事です。
うまく歌おうなんて思わなくていい。
分かります?
(3人)はい!
(アコーディオン)
(雄大)すばらしい!
(拍手)楽しいねこれ!ね〜?
(戸が開く音)
(一同)キャ〜!いやあの…。
(豊子)何だ警察の人か。
あの…。
はい。
何かあったんですか?突然。
お父ちゃんのことですか?谷田部実さんと同じ現場で話したことのある人が見つかってね。
その人がね実さんを見たんだって。
それもつい先月に見かけたんだって。
あれは確かにそうだって。
お父さん…。
お父さん?お父ちゃん?近くにいるんですね?そこはどこですか?
(愛子)よかったわねみね子さん。
はいありがとうございます。
あれじゃない?ご家族には?あっそうですよね…。
でもうち電話ないし…。
うちにしよう電話。
えっ?うちの親に伝えでもらおう。
ね?はいありがとうございます!はい。
(君子)どうしたのよ?突然電話なんか。
(時子)今みね子に代わっから。
もしもし君子さん?突然すみません。
実はですね…。
(時計の時報)
(自転車のブレーキの音)・わ〜!
(ぶつかる音)
(美代子)お父さん…。
(戸をたたく音)・美代子〜!君子だよ〜!
(美代子)えっ?君子?ちょっと待って。
こんばんは。
あぁいでででで…ブレーキが…。
あのねうぢに電話があったのよさっきみね子から。
あんたが前に話してた茨城出身の東京の綿引さんとかいう警察の人。
うん。
実さんを見がげたって人がいんだって。
それも今から1か月前に東京で。
え…?そう…生きてるんだ実さん。

それから1週間が過ぎました
どう?元気?みね子さん。
はい!ありがとうございます。
綿引さん捜してくれでるみたいなんですけど見っかんないみたいなんですよねお父ちゃん。
…で私一生懸命捜してくれてる綿引さんには悪いけどちょっとどっかでほっとしてで。
このまま見つかんない方がいいなって心のどっかで思ってで…。
だってお父ちゃんがその人だったとしたらちゃんと元気なわげで…。
何で連絡してこないんだろうってこどんなっちまって。
やんなってしまったのがな私たち家族のこど…。
だからいなぐなっちまったのかなって。
考えるとそういうことになってしまって。
(時子)絶対そんな人じゃないよみね子の父ちゃんは。
うんありがとう。
うん…。
お父さん…。
私頑張ります
(松下)ご苦労さまでした。
ありがとうございます!
そしてみね子たちにとって初めての給料日がやって来ました
(松下)谷田部みね子さん。
はい。
ご苦労さま!はい!ありがとうございます!
お父さんずっしり重く…は残念ながらないけど私が東京に来て1か月頑張った証しなんだと思うと私給料袋も大切に取っておこうって思いました

必要な生活費を除いた給料の多くをふるさとの家族に送ります

そして給料日には業者がやって来てさまざまなものが販売されます
やだ〜すてぎだなぁ!
(優子)どれ?あっほんとだかわいいね。
(幸子)わ〜ぴったり!
(優子)かわいいね。
いいね。
(澄子)めんげねぇみね子さん。
お似合いだと思います。
そうけ?無理だ…ハハハ…。
ちょっと戻してくっかな。
給料日から1週間がたち…
(幸子)銭湯行ごうが?
(澄子)はい!
(豊子)好きですね本当に。
(優子)みね子。
荷物届いてあったよ。
ありがとう。
はい。
お母ちゃんだ。
え…?お母ちゃん…。
(美代子)「みね子様仕送り本当にありがとう。
無理してませんか?みね子が働いて送ってくれたお金は大切に大切に使わせて頂きます。
本当にありがとう。
このブラウスはお母ちゃんがつくりました。
いがったら着て下さい」。
(すすり泣き)お母ちゃん…。

そして次の日曜日。
お母ちゃんのブラウスを着たみね子はお父ちゃんたちが世話になった洋食屋すずふり亭を訪ねました
(秀俊)鈴子さんお客さんです。
谷田部さん茨城の。
(鈴子)あっ!まぁまぁ!省ちゃんほら早く!初めまして谷田部みね子と申します。
ようこそ!お母さんからお手紙頂いてたのよ。
どう?東京慣れた?仕事はどう?東京はまだ分がんないんですけど仕事は楽しいです。
そう。
いつ来てくれるのかなって楽しみにしてたんだよね。
本当ですか?うんそうだよ。
え〜っと…。
父はまだ見っかんないです。
そう…。
父と母がお世話になりました。
本当にありがとうございました。
あ…。
えっ?あの今お店って休み時間ですよね。
うん。
あっ何がいい?何でも作ってやるよ。
うん何でも言ってごらん。
いえあの違うんです。
あの初めてもらったお給料でこちらに来て自分のお給料で食べんだって決めてで…。
楽しみにしてたんです。
そっか。
特別にみね子ちゃんのために店開けよう。
えっ!
真剣にメニューを見つめるみね子ですが…
(小声で)予算いくら?
(小声で)50円くらいしか使えなくて…。
分かった。
じゃ…。
いいと思う。
あっじゃこれにします!3番さんビーコロワンです!はいよ!ビーコロワン!はいどうぞ。
わ〜!何だこれ!うんめえな!
(笑い声)そっか。
おいしいよね。
自分で働いて稼いだお金で食べるもんはさ。
はい!私決めました!お給料のたんびに一つずつ注文しに来ます!そして最後はこの店で一番高いビーフシチューいつか頼みます!おう!お待ちしております。
頑張れみね子!はい!
(笑い声)・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」
みね子は休日僅かな目撃情報を頼りに行方が分からないお父ちゃんを捜しに行きます
(みね子)すいませんこの人見かけませんでしたでしょうか?すいません。
ありがとうございます。
しかし広い東京でお父ちゃんはなかなか見つかりません。
工場の生活にもすっかり慣れ充実した日々を送るみね子。
今日はコーラス部の練習日です
(雄大)15ページ「椰子の実」という曲です。
海辺を歩いていると椰子の実が一つ流れ着いているのを見つけます。
これはどこから来たんだろう。
海を漂っている間どんな気持ちだったんだろう。
ふるさとを離れるのは寂しかったろうな…。
そんな気持ちを想像してみて下さい。

(アコーディオン)
お父さん…。
私たちはふるさとを離れて漂っている椰子の実みたいなもんなんでしょうか?どこにたどりつくのでしょう?
(和夫)最後しんみりしちまったなみんな。
(愛子)そういう時期でもありますしね。
(和夫)ん?特に新しく入った子はちょうど仕事にも慣れてきた頃で東京での暮らしに緊張も取れてきてそうするとやっぱり田舎が恋しくなるんでしょうね。
でも皮肉な話っていうかほらクニのものを親御さんが送ってくれるじゃないですか。
いろいろ届く子と全然葉書すら届かない子といて。
それも何だか残酷で。
(優子)食べない?ハタハタの佃煮。
(幸子)ありがどまだあっだの?うんちょっとずつ食べてたけんどちょうど6つ残ってたから。
いただきます。
どうした?澄子。
(澄子)おれもらうばっかりで…。
うぢがらは何も送ってこねえがら。
何か恥ずがしくて…。
ごめんね寂しい気持ちにさせちゃったね。
(澄子)いやそうでねぇんです。
皆さんのどごにはお手紙来っけんじょおれには葉書一枚届がねぇ。
それは分がってたんでいいんだげんど…。
そんなに寂しくないですよおれは。
こご好きだし…。
楽しいし…。
でも…ばあちゃんには会いでえなぁ…。
(幸子)ばあちゃん好きなんだ?はい!優しいんですとっても…。
おれが中学入ったばっかりの頃なんですけど学校でケガしちまってで医務室で寝でて帰りが遅れでしまったことがあって。
そしたら向こうの方からおれのばあちゃんがやって来んのが見えて。
なんとばあちゃん腰がピ〜ンとまっすぐになってで!回想澄子〜大丈夫があ!澄子!大丈夫が?澄子!大丈夫だけどばあちゃん腰…。
あ?あれま。
ばあちゃん…。
澄子〜!ばあちゃんありがど。
そんなばあちゃんでした。
はい。
その夜澄子はなかなか寝つけませんでした
ばあちゃん…。
(すすり泣き)
そして翌日…
澄子!しっかり!澄子!あんたねほら!
(幸子)スイッチ止めます!
(ブザー)
(松下)今日何回止めたんだ澄子。
働く気ないならクビにするぞ。
田舎帰れ!すいませんでした。
(幸子)忙しがっだねえ。
でも松下さんもあの言い方はないよね。
(豊子)全ぐです。
あれ?澄子は?
(時子)えっ?
(豊子)いねえな。
どうしちゃったんだろう澄子…。
あの子まさが!ばあちゃん?ありえるがもしれない。
行ごう!ちょっと!どうしたの?あんたたち!ねえ!澄子〜!澄子〜!
心配したみね子たちは必死に澄子を捜しますが…
澄子〜!澄子…。
豊子大丈夫け?・はい向島電機乙女寮です。
向島中央病院?はい!どこさ行ってたの?あんたたち。
澄子帰ってませんか?澄子病院やと。
向島中央病院から電話あって今愛子さん行っとんが。
(幸子)こごがな?
(優子)うん。
(愛子)あらあら。
どうしたのよ澄子。
(時子)そうだよ。
銭湯の湯船で眠ってのぼせて気を失って救急車で運ばれたのよね。
何で銭湯なんて一人で何も言わないで行ぐのよ?いやぁ何かゆんべ寝れねぐて。
で今日仕事で失敗して怒られて。
このままじゃダメだど思って元気出さねどなんねと思って銭湯行ってさっぱりして挑もうと思いまして。
挑もうと思ったって何?仕事?違いますよぉ。
だって今日カレーの日じゃないですか。
ねえ?無念です。
何が無念だ。
冗談でね。
ん?何でそんなに怒ってんの?あんたたちどこ行ってたの?澄子さん捜してたの?え…?上野駅ですよ。
(愛子)あらぁ。
何で上野駅?あんたがばあちゃんに会いたいばあちゃんに会いたいって言ってたからでしょうよ!心配してぐれで…。
おれの…。
当たり前でしょうよ。
だって…。
だってぇ…。

(澄子)うめえ…うめえ…。
(豊子)バナナが泣ぐかどっちかにしろ。
すいません。
(笑い声)
一方女優を目指し東京に就職した時子。
オーディションに向けて練習に余念がありません。
本番前夜みんなの前で予行演習です
(幸子)自己紹介をお願いします。
(時子)はい。
助川時子19歳茨城県出身です。
あ〜では早口言葉をお願いします。
「赤巻紙青巻紙黄巻紙。
赤巻紙青巻紙黄巻紙。
赤巻紙青巻紙黄巻紙」。
(時子)どうだった?豊子。
いいんでないでしょうか?なまりもほぼながったですよ。
本当に?時子大丈夫だよ!あぁ…。
でもさ私こういう場だと大丈夫なんだけどいざとなっと結構ダメなんだよねえ。
だからさみね子。
はいはい。
一緒に来て。
分がった分がった。
あ〜!えっ!?いがったぁ。
えっ?行くの?うん。
私も?
(時子)うん。
NHK?うん。
一緒に受げんの?えっ?あら!どうしよう!そういう意味ではないと思います。
そしていよいよオーディションの日
ではせ〜の!
(一同)向島電機のスター!助川時子さん頑張れ!
(拍手)頑張ってこい!時子!はい!あっキョウ様よ!
(一同)キャ〜!時子はこごにいづも来るようになんだよ。
うん…。
有名になっても友達でいてよ。
バカ。
12番助川時子さん。
はい!どうぞ。
時子ぉ…。
頑張ってぇ…。
そろそろかなぁ。
どうなってるかなぁ時子。
いい?帰っできたがらどいっていぎなり「どうだっだ?受かっだ?」どが聞いちゃダメだよ。
自分がら言いだすのを待どう。
ね!
(優子)そうだね。
(ドアが開く音)え〜次13番ニシモトショウコさん。
時子?ヘヘヘ!帰ろっか。
うん。

お父さん…。
時子は全然オーディションの話をしませんでした。
そして私も聞きませんでした
(戸が開く音)あっ帰ってきた!ただいまぁ!アハハハ!ただいまぁ!お帰りぃ。
(優子)お疲れさまぁ。
(幸子)疲れだでしょ。
あぁ疲れた疲れた。
遠かった〜!ね!遠がったね。
うん。
どっち?分からない。
ん?何がどっち?あっううん。
おなかすいたでしょう?でもみね子と帰りにあんみつ食べてきた。
ね!おいしかったね!ね〜!いいなぁ!ね〜?羨ましい。
お帰り時子さん!どうだった?受かった?落ちた?
お父さん…。
こういう時の愛子さんは…
その話してたんじゃないの?
まさに無敵です
落ちましたぁ…。
そんなぁ!悔しい…。
時子…。
私とにかく緊張してしまって。
で何でだか緊張すればするほどなまってしまって…。
回想じゃ2の台詞を泣きわめきながら言って下さい。
(時子)はい。
「あなだはもう私のことがきらいだっていうのげ!?」。
(2人)げ?あ…。
というわけで全然ダメだった…。
なるほどね。
ならよかった。
えっ?つまり時子さんは緊張して本来の自分を発揮できなかった。
そうなんでしょ?はぁ…はい。
これが今日自分は完璧にできたって思っててそれで落ちたんなら「難しいねやっぱり」って言うしかないかもしれないけど全然ダメだったんでしょ?はい。
じゃ次頑張って実力出しなさい。
次は初めてじゃないんだから今日ほど緊張しないでしょ?そっかぁそうだよね!次頑張ればいいんだよね!んだね!んだねそういうこどだね。
頑張れ時子!はい!アハハ!
(時子)ああ〜。
「水馬赤いな。
アイウエオ」。
立ち直ったかに見えた時子でしたがやはりオーディションに落ちたショックは大きいようでした。
見かねたみね子は…
「というわけで時子を元気にしたいのです。
どうかよろしくお願いします」。
(三男)任しとげ!俺の出番だっぺよ!
そして日曜日
よう!ちょっと〜。
上野駅で別れて以来初めて幼なじみ3人が顔を合わせました
どうしたの?その服。
どうしたっておめえ買ったに決まってっぺ。
かっこいがっぺ?ほら三田明みたいだっぺ?惚れ直したが?時子。
は?惚れ直すもなにももともと惚れてないわ!あれ?
すごいなって思いました。
一瞬で茨城にいた頃に戻ってしまうんだなぁって…
(3人)はぁ〜!
再会した3人は思い切り休日を楽しみました
あ〜。
あ〜疲れだなぁ。
ありがとう…。
私のために三男に頼んだんでしょ今日のこど。
三男もさ無理してくれてありがとう。
何だかね東京来てさ放送局とが行ったらさ「君を待っていたんだ!」なんて言われんの想像してたんだよねどっかで。
星の数ほど私みだいな女の子はいてその中の一人なんだなって…。
そう思ったら急に怖ぐなった。
よし決めだ!時子!女優諦めろ。
で俺の嫁さんになれ。
はぁ?ちょっと三男。
うっせ俺はもう決めだ!女優ダメなら俺は絶対おめえを嫁さんにすっかんな!絶対だ!絶対そうしてみせる!何だそれ!ダメって決まったわけじゃないよ最初だから緊張しただけだ。
ダメダメもう諦めろ!な?冗談じゃないわ。
絶対やだねあんたの嫁さんなんて!だったらなってみろよ。
泣ぎ言言ってねえでよ!めそめそしてっと嫁さんにすっと。
分がったか?死んでも諦めないわ!うだうだしてっともらいに行くぞぉ!やめて!もう!神様!どうか私を女優にして下さい!お願いします!神様〜。
どうか女優を諦めますように!ふざけんな!危ねえ危ねえ危ねえ!神様女優にして下さい!バカじゃねえのあんたら!
お父さん。
三男はいいやつです。
そして切ない恋心です。
私はまだ恋をしていないのかなと思ったりしましたよ
上京して3か月。
みね子は夢中で過ごしてきました
お父さん…。
東京の夏は暑いですね
お父さんごめんなさい…。
私お父さんのこと考える時間が減ってきている気がします
(クラクション)
もう私はお父さんと会えることはないのでしょうか?
・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」
みね子たちが東京に就職してもうすぐ4か月。
時子はお芝居に
(時子)「奥方様いかがなされましたか?」。
豊子は勉強に。
みんな仕事だけでなくそれぞれに目標を持って頑張っていました
(澄子)お代わり!
みね子はというと失踪した実お父ちゃんが目撃された場所を度々訪れていました
(みね子)
お父さん。
都心に出るとまだ怖くておどおどしてしまいます。
東京に住んでいるのに東京の人でもないし茨城からは遠く離れてしまっているし私は何なんだろうと思うことがあります
そして8月もうすぐお盆休みです
(幸子)ねえみんなお盆休みどうすんの?帰んの?おれは帰らねえ。
(豊子)私も。
私もそうしようかな。
お金かがるし。
お正月まで我慢かな帰りたいけど。
そっか。
(幸子)ねえねえ!一日だけどっかみんなで出がげない?一日だけ。
え〜!?え〜何?どごさ?どごさ?やっぱり夏だし海水浴でないがな?あ〜!水着かぁ!楽しそうなこど。
何買ってきたのよ?別に。
別に。
じゃ〜ん!どうしよう!私人生で一番高い買い物だったかもしんねえよ。
あ〜。
確かに…。
(澄子)おれもだよ。
ちょっとあんた何?あぁいわきの父ちゃん許してくれな。
(一同)ごめんなさい!
海に行くのが楽しみなはずなのに後ろめたさを感じてしまうみね子
そんなみね子からの手紙が奥茨城村に届きました
(ちよ子)帰ってこねえのがぁお姉ちゃん。
(進)つまんねぇな。
正月まで我慢だな。
あどねお友達と海水浴行ぐって書いであった。
俺のにはねえど。
いいね海水浴。
(美代子)そうだねえ。
でもさ海水浴行ぐって書いたあどに「ごめんね」って書いてある。
何で?
(美代子)それはあんたらを連れでってやりたいけど自分だけごめんねって意味じゃねえかな。
そんなの謝んなくていいのに。
・「夏がくれば思い出す」
茨城出身の警察官綿引さんは非番の日に実お父ちゃんを捜してくれていました。
しかし手がかりは見つからず。
みね子に会いづらくなっていました

(ブザー)9番。
明日から盆休みだからってたるんでんじゃないのか。
(笑い声)何か私はちょっとみね子が心配だよ。
何が?後ろめたいんでしょ?帰らないで海水浴とか行くのが。
みね子ずっとそれじゃ楽しくないでしょ。
このままお父ちゃん見つからなかったらあんたずっとそうなの?分がんねえよそんなこど言われたって。
みね子それじゃ恋もできないでしょ。
自分だってしてないでしょうよ。
とにかぐさちょっと心配なの。
お姉さんとしては。
誰がお姉さんだ。
ありがと。
(優子)みんな手紙届いてたよ。
(幸子)ありがとう。
(優子)はいみね子。
ありがとう。
時子はい。
ありがとう。
ちよ子と進からだ。

(4人)わぁ〜!
お父さん…。
みね子海水浴に行こうと思います
(一同)明日晴れにして下さい。
おでんと様よろしぐお願いします!
(雨の音)
(一同)え〜。
お父さん雨です。
しかもどしゃ降りです…。
私の心もどしゃ降りです…
よし!さっ起ぎよう!とりあえずおいしい朝ごはん食べでお弁当作るよ。
晴れるがもしれないし雨なら雨で休みば楽しもう!
(愛子)あいにくのお天気だったわねえ。
雨やんで晴れっかもしんないしねこうしてる間に。
あっ天気予報では一日中雨だって。
え…?・
(雷の音)あっごめん…。

(雄大)おはようございます!来た!
(幸子)えっ?綿引さん。
(綿引)おはよう。
僕が誘ったんだ。
いいかな?もちろんです!ねえ!ねえ!
(雄大)どうしようか?今日。
んだなこの雨じゃな。
へば映画とか?あっ!ん?あのね「ウエストサイド物語」っていう映画がねリバイバル上映してんだ。
みんなで見に行くことにしたのは「ウエストサイド物語」。
軽快なダンスと斬新な音楽で大ヒットしたミュージカル映画です。
みね子たちはすっかり映画のとりこになってしまい寮に帰って大盛り上がりです
(指を鳴らす音)・
(笑い声)
(笑い声)
(拍手)あっ!何時?今。
午後3時40分。
間に合う?えっ?行ごう!海!あの夕日に向かって歌いたまえ!いややだよ!
(一同)お〜!・「いるよと」
(「恋は紅いバラ」)
お父さん…。
昭和40年1965年の夏の海をみね子は一生忘れないと思います
そのころみね子たちと一緒に東京で就職した幼なじみの三男は…
(きよ)何で帰ってくんだおめえだけ。
あ?
(きよ)みね子も時子もいろいろ忙しいし金もかがっから正月まで我慢するっつうじゃねえが。
奥茨城母の会の会長としての立場どうしてくれんだ!せっかぐ帰ってきたのによ…。
(3人)ハハハハハ!
(征雄)元気そうだなや。
えっ?父ちゃん…。
(太郎)顔がちっとは男っぽぐなったんじゃねえのが。
兄ちゃん…そう?そうでもねえが。
(3人)ハハハハハ!何だよもう…。
(美代子)元気そうだね三男君。
(君子)頑張ってんの?はいおがげさんで…。
あっみね子と時子ですけど…。
(2人)うん。
工場は日曜休みで俺が日曜休みじゃねえもんだがらそんなに会ったりはでぎねえんですけど。
元気で頑張ってます2人とも。
うん。
心配してっかもしんねえけど東京さ行って変なふうに変わったりとが浮がれたりとが全ぐしてねえです。
ちゃんと俺たぢ地に足つけで頑張ってます。
よろしくお願いします三男君。
よろしくね三男君。
いやとんでもねえです…。
(美代子)ありがとう会長!何言ってんだ副会長!
(君子)ありがとね会長。
だから何言ってんだ副会長。
(美代子)会長のおかげだよ。
何だそれ!何言ってんだ。
そして季節は秋から冬へ
寒ぐなってきたねえ。
(時子)んだねぇ。
給料日だね明日は。
んだねえ。
そうだった。
(松下)ちょっとすいません皆さん注目。
え〜今月から皆さんのお給料が1割程度減額となりました。
(どよめき)申し訳ありません!原因はアポロン社が生産台数の調整に出たことにあります。
お父さん…。
お給料が今月から少し下がりました

お給料は下がってしまったけどみんな仕送りの額は変えませんでした。
そうなると懐は寂しいです
それでもみね子は…
おながすいたなぁ。
毎月楽しみにしているすずふり亭へとやって来ました
(高子)いらっしゃい!給料日だ?はい!
(鈴子)みね子ちゃんそろそろかねって話してたとこ。
本当ですかぁ?いや〜うれしいな。
(省吾)いらっしゃい!来たなみね子ちゃん!はい。
(元治)来たな月末娘!ちょっと何ですか?それぇ!
(高子)今月は…これくらいかな?いっとく?う〜んそうですね…。
すずふり亭では少しずつ値段の高いメニューを注文してきたみね子。
目標は一番高いビーフシチュー。
しかし下がったお給料ではとてもぜいたくはできず…
今日はビーフコロッケにしようかな。
最初に食べたやつ何かまた食べたくて。
うんかしこまりました。
すみません。
(高子)お待たせしました。
大丈夫?あっすみません。
みね子。
ちょっとおいで。
座って。
手紙でさ…。
お母さんからあんたをよろしく頼むって。
何かつらいことがあったんでしょう?そうでしょう?
(元治)ヒデガロニ!
(秀俊)はい!お願いします。
うん。
(省吾)任しとけば大丈夫だ。
はい。
ソテーお願いします!そうか。
でもお給料日にここに来てちょっとずつ高いの頼んで。
そうやって決めてたのに…。
お客じゃなくたっていいじゃないの。
遊びに来れば。
今日だってお代なんていらないんだし。
ダメです。
絶対嫌です。
嫌です…。
何で?私の東京での目標なんです。
私とぐに東京でこれがしてえとがそういうのないがら…。
でも…。
頑張って働いでちゃんと仕送りして…。
でもそれだけだと自分がないがら…。
すずふり亭に来て…。
うん。
いつかビーフシチュー頼めるようになってって…。
(すすり泣き)だがら自分の力で払わないとダメなんです。
分かるけど…。
分がっけどぉ…。
あら…。
なまりうつっちゃったわ。
アハハハ!アハハ!
(2人)アハハハ!んだなぁ。
んだ。
んだんだ。
お父さん…。
鈴子さんはとってもあったかかったです。
でも何だか私の周りではどんどんいろんなことが起こっていて…
みね子ちゃんのお父さん東京で捜すこどができなくなってしまうんだ。
えっ?高萩で警官やってるオヤジがねケガしちまって…。
俺しかいないんだよね。
だから…。
クニに帰ろうと思ってね…。
だから東京にいなくなってしまうからみね子ちゃんのお父ちゃん…。
そんな心配しなくていいですよ綿引さん。
いや俺も心残りなんだ。
絶対見っかると思うんだけど…。
お仕事は…。
警察官は辞めることになる。
さっき届け出してきた。
警官やってたらオヤジの面倒見れないし。
だがらいいんだ。
帰んのかぁ茨城。
うん…。
寂しいね。
うん…。
(豊子)いい人でしたね。
んだねぇ。
(優子)みね子…綿引さんのこと好きであったんでないの?えっ?好きって?好きって…だがら恋?え〜!?
(澄子)そうだったのがよ?いやいやいやいやいやいや!お似合いだと思ってだげどな私。
いやいやいや。
まぁこの子はねそういうの奥手だから自分でも分かんないんじゃないのかね?・「疑いの霜を」
綿引さんが東京を離れる日が来ました
すいません!この方見ませんでしたか?分からないです。
そうですか…。
実直な綿引さんは最後の最後まで実お父ちゃんを捜してくれました

お父さん…。
綿引さんが茨城に帰りました
何だか変な気持ちです。
ひょっとして私は恋…してたのでしょうか?
・「Ponponpon…」・「愛の言葉をリル」・「シャイなハートがドキドキ」・「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」・「瞼閉じれば蘇る」・「幼い頃の大事な宝物だけは」・「ずっとこの胸に抱きしめて来たのさ…Ahah」
オリンピック景気の反動で業績が悪化した向島電機
(松下)今月から皆さんのお給料が1割程度減額となりました。
申し訳ありません!原因はアポロン社が…。
それでもみね子たちは目標に向かって日々精いっぱい生きています
(みね子)
お父さん…。
私はこの時間が一番好きです。
みんな思い思いに自分のことをやっていて穏やかな時間です。
みんなおんなじ時間を一緒に生きてんだなぁという気持ちになります
その翌日のこと
あ…。
(愛子)ご苦労さまです。
悔しいです。
大変つらいお話をしなければならなくなりました。
昨今の業績不振により向島電機は倒産することになりました。
向島工場は12月20日をもって閉鎖致します。
お父さん…。
工場なくなります
突然の知らせにショックを受ける乙女たち
つらいけど下を向くのはやめよう。
あなたたちはねみんなしっかり働ける子だよ!ちゃんと頑張った。
それを誇りに思おう。
私たちは決めました。
今一番つらいのは愛子さんかもしんないのに私たちのためにずっと笑っていてくれる愛子さん
(澄子)うんめぇなぁ。
(豊子)出たヤギ。
んめぇぇぇなぁ。
(笑い声)んめぇぇぇなぁ。
(笑い声)和夫さんに感謝の意味を込めてヤギいくよ!せ〜の!
(一同)んめぇぇぇ!
だから自分たちも笑っていようねって。
その方が私たちらしいよねって決めたんです
そして私たちはそれぞれ動き始めていました。
次の暮らしに向けて。
時子は銀座の大きな喫茶店で住み込みの仕事をすることになりました。
豊子は食品会社の事務の仕事を紹介してもらって合格
残り2枚ですよ。
幸子さんは雄大先生のいる大きな工場で一緒に働くことになりました。
優子さんはまだ決めていません。
私と澄子もまだです。
両国にあるせっけん工場の面接を受けて結果待ちです
工場の社長さん下に見えてる。
2人採用だって。
本当ですか?
採用が決まったみね子と澄子でしたが…
(原田)女の子の手が欲しかったんだ。
いや閉鎖してもらって助かったよアハハハハ!
少し不安が残るみね子と澄子でした。
その夜のことです
(幸子)さっ寝ようか。
(優子)あのね。
私ね…。
田舎さ帰ることにする。
え…?こっちの面接いくつか受けてみたけんどみんな私の勤務評定?休みがちだっていうのが引っ掛かるみてえで…。
みんなのこと大好きだよ私。
大好き…。
離れてしまっても私のこと忘れないでね。
(幸子)バガ!忘れるわげないでしょ!
お父さん。
笑っていようって決めたけどやっぱり泣いてしまうこともありました
優子に母親から一通の手紙が…
お母…。
あのね港の近くに魚の加工工場があってねそこで働けるようになったんだって。
いがったですね。
帰っちまうのがよ?いづ?19日にねお母迎えに来るって。
そっか。
私の夢は幸子の結婚式さ出るってことだったんだけんどな。
えっ!?そんなのあるがどうがも分がらないし結婚したってお金ないがらやらないよ。
(笑い声)何かさぁ悪いごどしたい。
(一同)えっ?悪いこと?不良なごど。
(豊子)不良って何するんですか?ちょっと!どこ行くの?あんたたち。
(幸子)門限までには戻ります!あ〜でも鍵はかげないで下さいね!えっ?ちょっとそれって門限破る気満々じゃないの!こら!あっ!
みね子たちは最後の思い出作りに夜の街に繰り出しました
お父さん…。
笑ってるけど泣きそうです。
泣きそうだけど楽しくてしかたないです
あぁ歌いだいなぁ。
やりましょうよ!優子さんがいるうちに1回歌いましょうよ!あっ歌いたいね!ね!
優子は幸子の恋人雄大先生を呼び出しました
(雄大)あっ優子ちゃん。
お仕事中すみません。
(雄大)あっいやいいけど…。
どうしたの?どうしてもひと言言っておきたいことがあって。
あ…。
そして優子が秋田へ帰る日
どうぞこちらへ。
すいません。
乙女寮コーラス部での最後の合唱です
愛子さんそして和夫さん。
そして乙女寮…。
今日まで本当にお世話になりました。
(一同)私たちはここでの日々を絶対に忘れません。
ありがとうございました!感謝の気持ちを込めてみんなで歌います。

(アコーディオン)回想ご安全に〜。
(一同)ご安全に〜。
(ブザー)4番!すみません!大丈夫大丈夫!さっ頑張ろう!
(幸子)時間かがってもいい。
遅れて構わない。
その遅れは仲間たちが取り戻す。
だがら仲間ば信じて。
(時子)やったね!みね子!・「小さな光が」・「ささやかな幸せを祈ってる」
(拍手)
お父さん…。
私はこの曲をみんなで歌ったこと絶対死ぬまで忘れないだろうなって思いました
(雄大)あの!あの…幸子さん。
はい?いや幸子。
えっ?結婚して下さい!
(雄大)僕は地位もないし学歴もないし金もないし…。
ねぇもんばっかりだ。
でも夢だけは持ってるつもりだ。
でっかい夢を!夢っこはただだからな。
幸子と2人で生きていきたいんだ。
結婚して下さい!はいよろしくお願いします!やった〜!
(笑い声)幸子!優子!おめでとう!おめでとう!
(時子)おめでとう!うん!随分にぎやかな寮なんだねぇ。
ありがとうございました!
(時子)また会おうね!さいなら!また会おうね!
お父さん…。
優子さんはお母さんと秋田に帰っていきました
お父さん…。
この作業も今日で最後です
(ブザー)豊子!?トランジスタの向きが逆だがね。
すみません!
(幸子)あんた初めでじゃないの?豊子。
(時子)んだよね。
すみません。
じゃ続けよう!
(一同)はい。
スイッチ入れます。
(ブザー)
お父さん…。
何だか豊子の様子が少しおかしかったです
そして乙女たちが見守る中この工場でつくられる最後のラジオが完成しました
(拍手)これからこのトランジスタラジオ。
皆さんがつくってくれたAR−64を一人一人にお配りします。
(愛子)ありがとう。
(松下)ありがとう。
ありがとう。
ありがとうございました。
お父さん…。
私が私たちがつくったトランジスタラジオです
外では既に運送会社の人たちが工場の機械を運び出そうとスタンバイしていました。
すると…
やだ。
(幸子)えっ?
(豊子)やだ絶対やだ!やだ…絶対やだ〜!豊子…。
ちょっと待って!お願いします!こっちも仕事でやってんだよ。
分かってます。
ちょっとだけ待って下さい。
豊子どうしたのよ?あんた。
(幸子)こんなごどしたって…。
分がってる。
分がってるよ幸子さん。
(幸子)じゃどうして?嫌だってしゃべりたいんだよ。
おれは今まで一度だって嫌だって言ったことはねえ。
でも嫌だ。
これは嫌だ。
ここはおらが本当の自分でいられる所なんだ。
仲間たちで一緒に笑って一緒に泣いて…。
一緒に悩んでくれて…。
そんなの初めてだったんだ…。
初めてだったのに…。
なして?なして?私だって嫌だよ。
大好きだったからそこが。
でもね豊子なぐなんないよ。
私たちがずっと忘れないでいれば工場はなぐなんない。
それにさ私たち決めたでしょ?最後まで笑っていようってそれが私たちらしいねって。
約束したでしょう?・悪いけどもう勘弁してくれ。
おい!
(もめる声)分かるけど!
(戸が開く音)このバカぁ!このバカがぁ!バカにバカって言われたくねえ!おれがバカならおめえは大バカだ!
(豊子)んだな。
こら!痛え!
(笑い声)今いい音したねぇ。
お父さん…。
豊子の小さな反乱は歴史に残るようなことではないのかもしれないけど私の歴史年表ではとっても大きな出来事になると思います
よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
すみませんでした。
さっ行こう!
(男たち)はい!
こうして工場は閉鎖されました
一人また一人と寮を離れていきます
(豊子)またな。
達者でな。
お店遊びに行ぐがらね。
うん待ってる。
あさって行ぐからね。
うん。
えっ?何だあさって会うのがよ。
(2人)フフフ!
最後まで寮に残ったのはみね子と澄子そして愛子さんの3人でした
ん!やった。

(ドアをたたく音)
(ドアをたたく音)
突然訪ねてきたのは誰なんでしょう?
皆さんいかがでしたか?ちょうど1年前の今の時期に「ひよっこ」の撮影が始まりました。
茨城ロケで始まったんですけどみんなで稲刈りをしたのがとっても心に残っています。
由衣ちゃんはどんな気持ちで撮影に臨んだんですか?すっごい緊張した。
でも走ったから楽しかった。
ちなみに私のお気に入りのシーンはえっと工場で時子と2人でお別れするところのシーン。
私もすごい好き。
「ひよっこ」は今日も元気に撮影しております。
私たちも体調に気を付けて撮影していますので皆さんも暑さに負けず毎日をお過ごし下さい。
それではまた会いましょう。
アハハハ!
(2人)せ〜の!おやすみなさい!許して。
2017/08/05(土) 01:00〜04:02
NHK総合1・神戸
「ひよっこ一週間」一挙放送 「ひよっこ」ダイジェスト入ります!! 第1夜[字]

「ひよっこ」ダイジェストの第1週から第9週までを放送。奥茨城で育ったみね子(有村架純)が集団就職で上京し、ラジオ工場で働きながら奮闘する姿を振り返ります!!

詳細情報
番組内容
連続テレビ小説「ひよっこ」ダイジェスト一挙放送の第1夜。第1週から第9週までをお送りします。1964年秋、奥茨城で生まれ育った谷田部みね子(有村架純)の人生は、東京に出稼ぎに出ていた父・実(沢村一樹)が失踪したことで一変します。2人の幼なじみと共に集団就職で上京したみね子は、下町のラジオ工場で働き始めます。大都会で戸惑いながらも人々と出会い成長していく姿を振り返ります!
出演者
【出演】有村架純,沢村一樹,木村佳乃,古谷一行,宮本信子,佐々木蔵之介,和久井映見,峯田和伸,羽田美智子,柴田理恵,佐久間由衣,泉澤祐希,遠山俊也,渋谷謙人,朝倉伸二,尾上寛之,松尾諭,津田寛治ほか
原作・脚本
【作】岡田惠和

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
情報/ワイドショー – 番組紹介・お知らせ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:4609(0x1201)