「このハゲーー!」で一躍時の人となった豊田真由子衆院議員(42)の周辺が何やら騒がしい。豊田本人が雲隠れしているなか、“ハゲ秘書”に代わる新たな政策秘書を密かに正式決定していたのだ。

 6月30日付で政策秘書となったのは青森県板柳町で町議を務める松森俊逸氏(61)。2002年に青森県議会議員補選に自民党から出馬し、無投票当選。03年の統一地方選で落選後、16年2月に町議に。妻も豊田議員の公設第1秘書で、夫婦揃ってパワハラ議員に仕えることになる。

 地方議員が税金で給与を賄う公設秘書を兼務してもいいのか。衆議院広報の答えは「議員秘書の兼職は原則禁止ですが、議員の特別な許可があり、なおかつ、兼務先に罰則規定がなければ認められます」。議員の了承を得れば可能なのだ。

 ただし、公設秘書の給与を定める法律に禁じる条文は見当たらないとはいえ、地方議員の報酬をもらいながら、政策秘書としての報酬も受け取っていれば「税金の二重取り」のそしりは免れない。さらに、“うさんくさい”ウワサも流れているのだ。自民党関係者が打ち明ける。

「豊田議員の新しい政策秘書は、国会事務所にも地元の事務所にも勤務している気配がないのです。そもそも公設第1秘書である奥さんが、町議である旦那さんを勝手に登録した可能性を指摘する声もあります」

 勤務実態がないのに政策秘書の給与を受け取っていれば、公金詐取の「名義貸し」の可能性が生じる。もはやハゲネタで笑っている場合ではなくなってくる。

 豊田議員の国会事務所に事実関係を問い合わせると、「現在豊田と連絡がとれていないので、本人に確認できません。第1秘書は地元事務所に勤務しておりますので、そちらに確認して下さい」という返事。そこで埼玉県新座市にある地元事務所に質問状を送付したが、期日までに回答はなかった。

 豊田氏本人がパワハラ騒動も含めてすべてを説明したらスッキリするのだが……。