パルコは3日、大丸が撤退した浦和パルコ(さいたま市浦和区)の地下1階食品ゾーンに、ヤオコー(川越市)が入ると発表した。JR浦和駅周辺には、競合店が複数あり、競争環境は厳しい。パルコは、県内企業で認知度が高く、食品の品ぞろえに消費者から一定の評価があるヤオコーをテナントに加えることで、「集客力を高め、より充実したサービスを提供したい」としている。
改装規模は約4800平方メートル。改装工事はすでに開始している。新テナントにはヤオコーのほか、スイーツ、カフェ、生活雑貨など14店も出店予定。開店は11月末を予定している。
大丸は、浦和パルコの地下1階で食の専門店を2007年10月から営業してきた。しかし近隣には、伊勢丹やイトーヨーカドーがあるほか、15年11月にはアトレ浦和が進出。それらが影響し16年2月期まで6年連続で営業赤字が続き、今後も黒字化が難しいと判断。7月31日に閉店した。