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「韓国もできないことを…」米国で慰安婦の碑建立

「韓国もできないことを…」米国で慰安婦の碑建立

Posted December. 17, 2011 07:52,   

Updated January. 01, 1970 09:00

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15日午前、米ニュージャージー州パリセイズパーク市の市立図書館前。寒い中、支えられながら到着した李ヨンスさん(83)が「慰安婦キリム碑」の前に近付いた。ひざをついてキリム碑に彫られた英文を一つ一つ撫で、涙を流した。そのそばには李オクソンさん(85)が微動だにせず泣いていた。過ぎた歳月を振り返っているようだった。12日に米国に到着し、明るい様子だった2人は、遠い異国の地に建てられたキリム碑の前でついに号泣した。

今月初旬に工事を終えたキリム碑を日本軍慰安婦被害者が訪れたのは初めて。2人は水曜集会1000回を迎え、ニューヨークのニュージャージー韓国人有権者センターとクーパーバーグ・ホロコーストセンターの招待で米国に来た。

キリム碑には「日本軍に拉致され、慰安婦(comfort women)として、人々が絶対に目をそらしてはならない人権侵害に受けた20万人の女性を追悼する。人権を踏みにじった恐ろしい犯罪を忘れてはならない」という言葉が英文で刻まれている。

2人は「寒いから中に入ろう」という周囲の誘いを振り払い、キリム碑のそばを離れようとしなかった。李オクソンさんは、「感謝の気持ちをどうやって表現できよう。韓国もできないことを米国でしてくれるとは夢にも思わなかった」と話した。李ヨンスさんも、「すでに逝った人々にこの光景を見せてあげたい。今でも彼女たちが幸せであってほしい」と話した。

韓国人有権者センターの主導で09年から始まったキリム碑建立運動には、在米韓国人が参加し、建設費用1万ドルを集めた。しかし、キリム碑の建立は慰安婦の存在を知らなかった米国人にとっては寝耳に水だった。碑石は昨年10月に完成したが、住民が特定民族の追悼碑を建てることに強く反発し、照明工事が延期され、今月初めに正式に竣工行事が行われた。在米韓国人らの説得で、バーゲン・カウンティとパリセイズパーク市が勇断を下したのだ。

ジェームズ・ロタンド市長は、「2年前に日本軍慰安婦の存在を知って衝撃を受けた。学校と図書館があるここをキリム碑建立の場所に決めたのは、ここを通る学生が悲しい歴史を忘れないことを願うためだ」と話した。韓国人有権者センターの金ヨンチャン代表は、「海外に建てられる初の慰安婦被害者キリム碑」とし、「別の都市にもキリム碑を建て、米国社会にさらに伝えていく」と語った。

李オクソンさんと李ヨンスさんは、ソウル鍾路区(チョンノク)の日本大使館の前に建てられた「日本軍慰安婦平和の碑」をまだ見ていないが、日本が韓国政府に撤去を求めていることを知っていた。李ヨンスさんは、「顔も違い言語も違う遠くの米国人が関心を持っているのに、韓国政府が日本の撤去要求を受け入れるなら、歴史に拭えない罪を犯すことになる」と話した。



witness@donga.com