ハンナ・アーレント ~政治の嘘には暴力が潜む

テーマ:ブログ

ハンナ・アーレント(Hannah Arendt 1906年 - 1975年)
ドイツ出身のユダヤ人でアメリカ合衆国に亡命した哲学者、思想家。
バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の教授・客員教授などを歴任。
著作:『全体主義の起源』『イエルサレムのアイヒマン-悪の陳腐さについての報告』
『人間の条件』『暴力について』



フランス哲学の鵜飼哲先生に教えてもらった
ハンナ・アーレントの言葉・・・


「現代の政治のは、秘密でないどころか 
 実際には誰の目にも明らかな事柄を効果的に取り扱う。

 このことは、歴史を目撃している人々の目の前で
 現代史の書き換えを行う場合に、はっきりしている。

 しかし、それは、あらゆる種類のイメージづくりにも
 同様に当てはまる。
 イメージづくりの場合、いかなる周知の既成事実であろうと
 それがイメージを傷つける恐れがある時には、
 やはり否定するか無視される。 

 こうした嘘は、
 全て嘘の張本人が気づいているか否かに関りなく、
 暴力の様相を潜ませている。
 組織的な嘘は、否定しようと決断した全ての者の
 破壊へと常に向かう。」



恐ろしいほどハンナ・アーレントの言葉は、
安倍政治に当てはまる。


IOC総会・安倍演説(13/09/08)


IOC総会・質疑応答(13/09/08)


**********



映画『ハンナ・アーレント』マルガレーテ・フォン・トロッタ監督作

誰からも敬愛される高名な哲学者から一転、世界中から激しいバッシングを浴びた女性がいる。彼女の名はハンナ・アーレント、第2次世界大戦中にナチスの強制収容所から脱出し、アメリカへ亡命したドイツ系ユダヤ人。
1960年代初頭、何百万ものユダヤ人を収容所へ移送したナチス戦犯アドルフ・アイヒマンが、逃亡先で逮捕された。アーレントは、イスラエルで行われた歴史的裁判に立ち会い、ザ・ニューヨーカー誌にレポートを発表、その衝撃的な内容に世論は揺れる…。
「考えることで、人間は強くなる」という信念のもと、世間から激しい非難を浴びて思い悩みながらも、アイヒマンの<悪の凡庸さ>を主張し続けたアーレント。歴史にその名を刻み、波乱に満ちた人生を実話に基づいて映画化、半世紀を超えてアーレントが本当に伝えたかった<真実>が、今明かされる─。




full french

Thumbnail
読者になる