【南城】中国で高齢者福祉の向上に取り組む中国老齢事業発展基金会(李宝庫理事長)が、南城市玉城前川の約4300平方メートルの土地に「沖縄国際介護先端技術訓練センター」の建設を検討していることが13日、分かった。

 介護技術指導者の養成、福祉器具を展示する施設を設置。中国約300都市に設ける訓練センターを通して技術の普及や高齢者の介護環境の向上を進める。

 福祉器具の輸出、現地生産につなげる日本側の利点もある。

 同事業に協力する日本国際貿易促進協会(国貿促、会長・河野洋平元衆院議長)などによると、施設の基本構想を6月までにまとめる。

 土地は今年3月、基金会の関係団体が購入したという。

 担当者は、建設地に沖縄が選ばれた理由として中国における認知度の高さ、日本有数のリゾート地で中国側投資者である富裕層の関心が得やすい点などを挙げている。

 同構想は12日、北京で開かれた基金会と国貿促との会合で発表された。