中国の民主化運動の象徴的な存在で、先月、末期の肝臓がんを患って亡くなった劉暁波氏の妻の劉霞さんは、劉氏が２０１０年にノーベル平和賞を受賞した直後から当局の監視下に置かれ、現在も所在がわからず、体調の悪化も懸念されています。

香港では２日、市民団体の呼びかけで劉霞さんの速やかな解放を求めるデモ行進が行われ、およそ５０人が集まりました。

参加者たちは、劉霞さんの写真やプラカードを持ちながら中国政府の出先機関まで行進し、「劉霞さんを自由にしろ」などとシュプレヒコールをあげました。

主催した市民団体の幹部の蔡耀昌さんは、「劉霞さんがみずから選んだ場所で自由な生活ができるよう中国政府に強く求める」と話していました。