【2006.5.1MON~7SUN】自炊三昧、下北沢「膳」吉祥寺「わ」「スパ吉」高円寺「ラスメニナス」押上「まるい」「大黒屋」五反田「ろく宮」「海喜館」
さー、今週はGWですね!
仕事のスケジュールは辛くなるが、休みの間は遊ぶぜいー!
1日(月)
昼間は、今週後半の暴飲暴食(いつもだけど)を予期して、
神保町の自然食品レストラン「富士のやさい塾」へ。
ビュッフェ形式で1260円。いまのうちに健康生活。

玄米ごはん、長ネギの味噌汁、きゅうりの胡麻和え、大根の煮物、ひじき煮、
ごぼうのヌタ、せいろ蒸しレンコン、サツマイモ素揚げ、あったかいほうじ茶。
食後にオーガニックコーヒー。
夜も早めに帰って久々自炊。
ニラと豚肉のナンプラー炒め、沖縄モズクのすり胡麻かけ、
みょうがとくずし豆腐の味噌汁、玄米ごはん。
しかも休肝日。えらい!

2日(火)
お弁当。
レンコンと青豆のキンピラ、豚肉とみょうがの味噌マヨネーズ焼き、
インゲンの梅&胡麻和え、ゆで卵、ごはん。
ごはんは、小さな土鍋で炊いたのでピカピカ&オコゲあり。

夜から下北沢「膳」でNっちょ、Kちゃんという美女ふたりと呑む。
またこのふたりが、ちっちゃいのに呑みっぷりイイんだわ…
私の女友達の中ではダントツ。
この前の「スナックハナコ」イベントでも、長時間&大量のお酒を消費し、
「あの呑みっぷりのいい美人ふたり」と呼ばれておりました。
9時に待ち合わせのはずが、さっさと仕事を終えたので、
神保町の早開店バーにてビールを一杯。
その後、下北沢の良心のようなおでん屋「宮鍵」で時間をつぶそうと思ったら、
5日までお休みでガックリ。
仕方ないので8時に膳につき、
川上弘美の新刊『夜の公園』(読み終わったので、帰りにむりやりどちらかに貸した)やら、
コマツさん(店長)が貸してくれた『料理王国』の鶏特集やら読みつつビール。
 
つまみは「豆腐のピータンソース おぼろ海老添え」をフライングで注文。
ここのピータンソース、いったい何入ってるのか!ってくらい、いつも激美味。
9時に、Nっちょに続いてKちゃんも登場。
やっとカンパーイ(すでに3杯目)。いえーい。
つまみは、「レバ刺し」「アボカドとグレープフルーツのサラダ」。
「新たまねぎ、新じゃが、空豆の春のリヨネーゼ」。
 

みんなでビールをガンガン消費したあと、ワインは白と赤一本ずつ。
ほかにも「桜エビと新たまねぎの温かいタルト」とか食べたかったけど断念。
シメに「あさりと春キャベツのパスタ」。
うーん、大好物。そうか、この組みあわせはパスタにも合うのね。

結局、終電を逃してタクシーで帰宅。
戻って呑もうかな~(ふたりはまだ飲んでた)とも思ったが、
酔っ払ってたのでおとなしく帰宅。
3日(水)
昼ごろ起きて部屋の掃除など。
冷蔵庫にあったもので昼ごはんをつくる。

くずし豆腐丼(木綿豆腐をスプーンでがーっとかき混ぜてトロトロにし、
すりおろし生姜とナンプラーとごま油を加えてあったかい玄米ごはんに乗せる。
それと、しらす、春キャベツ漬物添え)、かつおのたたき(みょうが、たまねぎスライス、
香菜たっぷりのっけ。ゆず醤油で)、舞茸の味噌汁。
ちなみにくずし豆腐丼は、高山さんレシピです。胃にやさしいー。
昼間は吉祥寺を散歩。
スッピンなので深い帽子とサングラスでうろうろと。日差しが強くなったな~。
本屋で大量に仕事資料と個人本を購入。
さらにTSUTAYAでも引きこもり用DVDを数本。
『のんきな姉さん』(大森南朋が出ていたので。山本直樹原作なのに、あんまりやらしくなくて残念。笑)、
『メゾン・ド・ヒミコ』(『ジョゼ~』があまりに良かったから。こちらも負けず劣らずスバラシイ)
『スイミングプール』(フランソワ・オゾン監督。仏監督で奇跡的に好き。まだ見てない)
 
今日はひとりで家でのんびり過ごそうと思っていたが、
近所に住むHくんから久々に連絡がくる。
「おー、ひさびさ!」ということで家に遊びにいくことに。
すばらしきかなご近所づきあい。
30代前半で部屋にでかいワインセラーがある変な人なので、
ワインに合いそうなおつまみをつくった。
まずはキリッと冷えた白ワイン用に「ホットチーズじゃがいも」。

生クリーム、チーズ、おろしにんにく、バターをフライパンで溶かして、
そこにゆでたじゃがいもを投入。最後に黒胡椒とナツメグをふるだけ。
グツグツ煮えた状態で食べるのが最高に合う!
溶かすチーズはブルーチーズとかにすると、よりワイン向きかも。
ワインを赤に変えて(濃くてうまい!…って、ワインにそんな表現でいいのか)、
「ベトナム風トマトの肉詰め」をつくる。

まず、トマトを縦半分に切って中身をくりぬく(中身は後で使う)。
豚薄切り肉(適当な豚こまでもOK)を包丁で細かくたたいて、
そこに香菜と長ネギとにんにくを刻んだもの、酒、
(あればシーズニングソースも)を加えてまた叩く。
それをくりぬいたトマトに詰めてフライパンで肉の面からこんがり焼き、
トマトの中身を鍋に加えて塩、胡椒、ナンプラーで味をつけ、
ふたをして肉に火が通るまで煮込めばできあがり~。
人の家の台所で呑みながら料理をし、勝手に撮影する私。笑
半年くらい会ってなかったので、つもる話をいろいろとエンドレス。
あー、楽しかった!
美しい三日月の下を、てくてく歩いて帰る。
4日(木)
お昼はハモニカ横丁の生パスタ屋「スパ吉」へ。
できた頃から気になってはいたのですが、なんとなく縁がなかった店。
吉祥寺在住のCさんが日記で「ミートソースがおいしい」とオススメしていたし、
ちょうど前を通りかかったから良い機会かなと入店してみた。
オープンキッチンになっているので、
パスタをつくっている若者たち(って年齢同じくらい?)をぼんやり眺める。
活気のある店内で、リズムに乗って一生懸命つくっている姿が美しいなー。
こちらはスッピン+帽子で、昼間から生ビール(エビス!)呑んでるので恐縮なんですが。
あ~、休みって感じ!わはは!

頼んだのは、ミートソースの温玉のせ。
ひらぺったいリングイネのような生麺で、なかなか美味しいです。
ミートソースも甘すぎなくて、生ビールに合う!
っていうか、「ミートソース」って食べたの何年ぶりだろ。
夜は、Sくんと毎度おなじみ吉祥寺「わ」へ。
ほほ刺し、しろ菜キムチ、岩のり、ハラミ、アスパラ、心臓べん、プチトマト。
ここは野菜焼きも、素材が良いのでかなり美味しい。
ひとりだと頼まないから良かったなー。
前回で味をしめた「宝山」という焼酎、やたら旨い。
写真は、もういい加減いっかということで割愛。
その後、吉祥寺のビールバーへ行って、1本1000円の瓶ビールを飲む。
5日(金)
ああ、ゴールデンウイークってすばらしい!
呑んでも呑んでも翌日が休み…。
夜からAさんと高円寺のスペイン料理「ラス・メニナス」へ。
雑居ビルの奥にあって看板も地味。絶対「通りがかり」には見つけられない店です。
安くて美味しく、シェフはなぜか陽気なイギリス人。
黒板の日替わりメニューがあまりに美味しそうなので、
そちらにも目移りしつつ注文。
とりあえずビールを飲み、田舎風パテ。スパイス効いてて美味。
削りたて生ハム、チーズ、サルシッチャ(サラミ)の盛り合わせ。これで600円って!
 
こりゃもう赤ワインでしょー、ということで飲み物変更。
クスクスとミートボールのヨーグルトサラダ。
ミートボールは注文が入ってから作るのであったかい。
うーん、うまい!

それと最後に、魚介のパエリヤ。
これでもか!と魚介が入っていてダシがたっぷり。

大きなパエリヤ鍋なので、もちろんふたりでは食べきれず断念。
残したぶんはアルミホイルで持ち帰りました。
あー、それにしてもよくしゃべったわ!楽しかった~。
6日(土)
昼過ぎからお出かけ。
今夜はGW一番のビッグイベントなのですよ!ぐふふ!
まずはYちゃんと呑むことになっていたので、3時半に押上へ。
待ち合わせは4時半ですが、このエリアは散策しがいがあるので、
早めに来てひとりで散歩。いい天気~。
すると4時頃「もう着いてて散策中」とかまったく同じ行動をしているYちゃんからメールが。笑
ちなみにこのとき撮っていたシビレ看板はコチラ。皮膚科と美容院!
 
予定を早めて4時待ちあわせ。
目当てはモツの名店「まるい」です。ここは、本当にすごい!
かなりモツ好きの私ですが、それにしてもこの店はマイベスト1位2位を争う横綱店。
押上なんて駅のハズレにあるのに、5時開店と同時に行列ができるすごい店。
来るのはかれこれ数年ぶりですけどね。

まずは生ビールを飲みつつ、もちろん目当てのレバ刺し。
なんとここは「親」と「仔」の2種があるのですよ。
歯ごたえや甘みなど、微妙に違うので絶対食べ比べるべき!
ちなみに写真手前が親で、奥が仔。もちろん塩とごま油で食す。

ピカピカ光る美しいレバーは、厚切りでもまったく臭みがない。
歯ごたえは「ザクザク」、とろんとした密度の濃い甘みにシビれまくり…
ふたりとも陶酔した表情でもくもくととりかかる。
おそらく年間数キロのレバ刺しを食べている私ですが、その中でも一番美味しい。
ここを食べずにレバ刺しを語るなかれ!(熱い)
そして、お次はこちらの名物・軟骨のホイル焼き。
超ピンクの軟骨を細かく細かく刻んでホイルで包み蒸し焼きにし、
生の刻みたまねぎを最後に投入しもう一蒸し。
ぐわっと混ぜてレモンを絞っていただきます。
 
こーれーがー、もう!悶絶!夢に見る美味しさ!
くにゅくにゅコリコリした歯ごたえでコクのある軟骨、甘いたまねぎ。
あー、もうチューハイください!
続いて焼き物。仔牛カルビ焼き、シロねぎ焼き。
シロねぎ焼きは、ものすごく肉厚なシロだけど臭み一切なし。
 
すごいな~。そしてタレに入ったニンニクの量もすごいけどね。
「あたしたち、相当臭いね…」といいつつ、ガムを食べつつ次の店へ移動。
お次は、生ホッピーが呑める大黒屋へ。
撮影禁止なので店内は撮りませんでしたが、
かなり完璧な正コの字カウンター!
 
おじちゃんがやさしくてオバちゃんがこわい。
生ホッピーを飲みつつ、なぜか湯豆腐、ししゃも。
そこからブラブラ歩きつつ、私の用事があるので五反田へ移動。
「日南」も「呑ん気」も「はじめ(私は未訪)」も休みなので悩むが、
結局私がまだ行っていない「ろく宮」へ。

この店のつくりは、キンミヤを全面的に押しだしたもの。
梅割り(梅シロップ入り)も本直し(みりん割り)もあって、
ディスプレイもキンミヤ。マークも「宮マーク」!
正規に宮崎本店(キンミヤの会社)と契約しているわけではないらしいが、
それにしてもキンミヤファンとしては「???」といろいろ気になるところ。
「1回行ったから行きたくない(しかもオープン日)」とゴネるYちゃんを説得し、
無理やり初めて行ってみました。
 
うーん。
なるほどなるほど。
やはり本気の大衆酒場が好きな人間にとっては、
正直言って鼻白むところはあるかもしれないですなあ。
でも、どんな形にせよ若い人たちがこうやって広めていかないと、
キンミヤ自体も広まっていかないもんね。寂しいながら。
帰りのお会計時、なかなかYちゃんが店から出てこないな~と思っていたら、
ぶりぶり怒りながら出てきた。
「店員に『キンミヤってどこの酒ですか?』って聞いたら『宮崎です』だってさ。
だから『三重じゃないんですか』って突っ込んだら、奥の人に聞いて『三重でした』だと!!」。
またしても宮崎本店(ちなみに「宮崎」は社長の苗字)個人広報部長ぶりを発揮しておりました。
やめなさいってば…。笑 でもかなり爆笑。
ここでYちゃんとは別れ、私のメインイベント!
今夜は、夢にまで見た五反田の旅館「海喜館」へ泊まるのです。ぐふふー。

この宿は、先日前を通って(「4月3週」参照)、そのあまりのすごさに、
「ぜひとも泊まりたいんですが!」と何度も電話でアプローチしていたところ。
しかし「研修でいっぱい」「とにかくいっぱい」「(ふたりなら)ご夫婦ですか」
「どなたかのご紹介ですか」と、とにかくガードが固い。
ネットでもほとんど情報が落ちてないし、「??」と思っていたが、
先日やっと予約がとれ、意気揚々と出かけて参りました。
21時頃に着いて、門を抜けると石畳。そしてその先に引き戸の入り口。
前は、夜中だったので盗み撮り状態で撮ったもんですが、今日は堂々と入りますよ!
(この写真は翌日撮影)
 
うう、たまらん~。
以下、メロメロ具合のわかる写真を延々と。
本当にスバラシイね。
少しでも興味のある方は、なくなるまえに絶対行っておくべき!
 
 
 
 
 
 
部屋は、一番広い12畳の部屋。
うぉー。『散達』で見た(ただし匿名旅館として)のと同じ部屋だ!
ってことは、この部屋が一押しってこと?
夜の風情もいいし、朝の窓の外の緑もすばらしい…もうチビりそうに館内中萌えポイントだらけ。
 
 
 
 
しかし、なぜにこんな良い部屋??と思ったらその謎はすぐ解けました
「予約表」のようなものがあったのですが、なんと書いてある名前は私のみ。
どうりで人の気配がしないと思ったらそういうことか。
それにしても、どこまで商売っ気がない宿なんだ!
 
 
 
「自分しかいない」とわかったとたん、急に強気になってすべての部屋を勝手に拝見する。
不法侵入?鍵かかってないしね。
 
 
 
 
もうこの際、捕まってもいい!すばらしい部屋の数々!涙
小さな部屋は、小さな部屋のよさがあるわけですよ。
幸せすぎて、うなされそうになりつつひとりで就寝。
7日(日)
さわやかに起きて朝ごはん。
1階の、窓から庭が見える部屋に移動していただきます。
これがまた、めまいがしそうなほど完璧。
 
炊き立てのピカピカ白米、あさりの味噌汁、鯵のひらき、玉子焼き、とろろオクラ、
筍の煮物、漬物、梅干。
すべてのものが異常な安定感。梅干は、絶対自家製と思われる甘くてねっとりした実。
これだけでごはん一膳いけますね。
ああー、もう満喫すぎる!

値段は、朝食つきで6300円なり。
もう1回くらい行きたい!
おまけ写真→海喜館、大黒屋、最上(先週日記参照)のマッチ。

大黒屋の配色センスが秀逸ですなー。
てくてくと電車に乗り、新宿で映画を見る。
ジャームッシュの『ブロークン・フラワーズ』。
ちょっと演出過多な気もするけど面白かったですよ。
ビル・マーレイのファンだしね。
日本もアメリカも、女がダメ色男に弱いのはみんな一緒だなー。という感想。
吉祥寺に戻って毎度おなじみ「砂場」で夜ご飯。
ひとりで玉子焼き、ビール、もり蕎麦。
「明日から会社か~」とせつない気持ちになりつつ一杯。
 

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