転職した結果、高年収からフリーターに転落・・・。
製薬会社のMRとして大卒の新卒から7年間勤務いたしました、32歳女性です。
入社7年目で離職しようと思いました。
担当領域としては入社当初は開業医を中心として勤務し、入社2年目からは500床程の地域の基幹病院を担当するようになりました。
入社5年目で主任に昇格していました。
役職が付けば場が広く見える
一般的に厳しいと言われている仕事ではありますが、私にとっては外勤中に出会う医療従事者との面談はやりがいがあり業務内容は魅力的に感じていました。
しかし、主任に昇格した頃「このままでいいのだろうか」と思うことが増えていきました。
以前は、接遇によって築き上げることができてきた人間関係が、医療機関の訪問規制の強化により難しくなっていきました。
また、国政によりジェネリック医薬品が推奨される中、特許切れ医薬品であっても売り上げを落とすなというような難題を上層部から課せられ当初の医薬品情報を提供する立場から、懇願する立場に変わってしまったのもその頃だと思います。
早出残業もあたりまえ
また、「みなし労働制度」を多くの企業が取っている業界であり、私の勤務していた企業もこの制度の勤務体系でした。
ネット上でタイムカードを打つのですが、9:00~17:30と打ちますが実際は8:00からは働いていました。
退勤時間は外勤を終えて会社に戻る頃は19:00でそこから日報を作成し、翌日の説明会の準備や上司への口頭での報告などをすると通常でも20:30頃でしたが育休制度中の方のフォロー等が出てきた離職前の1年の退勤時間は22:00を回っていることが増えたと思います。
上司に育休中の人のサポートは自分には荷が重いことは伝えました。
しかし、お前もいつか使うかもしれないじゃないかととりあってもらえませんでした。
自分が社内でピンチの時に助けてくれていた人でしたのでそれだけにがっかりしてしまいました。
それから半年して会社を離職しました。
辞める際の苦労は、10月に退職の意思を示しましたが、後任が決まらないという理由から退職が3月末日に先送りになりました。
かつ、後任者に合わせた引き継ぎ作業となり、退職日が先に決まっていたので、有給休暇を15日ほど使い切ることができず退職になりました。
また、年収は高いことで有名な業界ですが、みなし労働制度により残業代がつかない為その分賞与や営業手当が多くなっていました。
その為月収で計算される退職金は驚くほど金額が安かったです。(賞与1回分程度)
通常は次の就職先を探してから離職する人が多いのでしょうが、私は全国転勤可のMRとして総合職で勤務していましたので、地元での就職を希望した際に思うように活動は進まず苦労しました。
母の持病が悪化しているのがわかっていたので地元での就職を希望しました。
それに、ギリギリまで引継ぎがかかってしまったため退職翌日から一時期無職になりました。
会社はそのような理由であっても介護認定が降りているレベルにならないと希望勤務にしてはもらえませんでした。
旦那の都合みよる異動は認められるのみおかしな話でした。
年収650万から一気にフリーターです。
今現在は、大学卒業時に取得していた教員免許を利用し、私立高校の教職員をしています。
給与は未経験の仕事ということで年齢給で新卒よりは多少色をつけてはもらってますが、年収自体は下がりました。
しかし、希望していた地元での就職を叶えることができたので結果としてはよかったのではないかと思っています。
異業種への転職は大変ではありますが、一度しかない人生ですので2つの全く違う仕事を経験できたのも良かったかなと考えています。
転職をこれから考える方には、仕事をしながら活動することは本当に大変なのですが、無職期間があると厳しいので計画的に活動することをお勧めいたします。