夏のオリンピック 24年はパリ 28年はロサンゼルスで開催

夏のオリンピック 24年はパリ 28年はロサンゼルスで開催
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IOC=国際オリンピック委員会は、東京大会の次となる2024年の夏のオリンピックの招致をフランスのパリと争っていたアメリカのロサンゼルスと28年の開催で合意しました。これによって24年大会はパリ、28年大会はロサンゼルスで開かれることが確実になりました。
オリンピックをめぐっては、開催に立候補した都市が巨額の費用などを理由に撤退するケースが相次いでいます。

IOCは先月スイスで開かれた臨時総会で、24年の開催都市に立候補しているパリとロサンゼルスと調整がまとまれば、9月の総会で24年と28年の2大会の開催都市を同時に決定する異例の提案を全会一致で決めました。

31日、IOCは、協議の結果、ロサンゼルスと28年の開催で合意したことを明らかにしました。

IOCのバッハ会長は、「ロサンゼルス招致委員会の決断を歓迎する。8月には、パリを含めていずれもが利益を得られる正式な三者合意を結ぶことができるだろう」とコメントしています。

さらにIOCは11年後のオリンピック開催に向けた準備資金としてロサンゼルス招致委員会に18億ドル、(およそ2000億円)の資金提供を行う契約も結びました。

これによって東京大会の次の24年大会はパリ、28年大会はロサンゼルスで開かれることが確実になりました。

2つの大会の開催都市は、来月、ペルーのリマで開かれるIOCの総会で正式に決まる見通しです。

パリ市長「前向きに受け止めている」

IOC=国際オリンピック委員会が、アメリカのロサンゼルスと2028年の夏のオリンピックの開催で合意に至ったと発表したことについて、24年大会の開催が確実になったパリ市のイダルゴ市長は31日、ツイッターで声明を発表しました。

この中で、イダルゴ市長は「とても前向きに受け止めている。われわれは9月に行われるIOC総会での投票が、歴史的な瞬間となるよう最善を尽くすつもりだ」と述べ歓迎しました。

パリは1900年、1924年に続く3回目のオリンピックを目指していて、これまで一貫して、前回からちょうど100年ぶりとなる2024年大会の招致を目指す姿勢を示してきました。

トランプ大統領「全米が誇りに」

アメリカのトランプ大統領は31日、声明を出し「アメリカにオリンピックが戻ってくる。全米の国民が誇りに思っているし、私も支援できて光栄だ」として歓迎しました。そのうえで「アメリカは常にオリンピックで輝く。ロサンゼルスの大会も例外ではないだろう」と指摘しました。

そして「われわれはアメリカの選手団を応援して結束する。私はロサンゼルスの大会がオリンピックの理想とアメリカの精神を体現するものとなると確信している」と強調しました。

ロサンゼルス市長「歴史的な日になった」

IOC=国際オリンピック委員会が、アメリカのロサンゼルスと2028年の夏のオリンピックの開催で合意に至ったと発表したことについて、ロサンゼルスのガルセッティ市長は「ロサンゼルス、アメリカ、そして世界中のオリンピックに関わる人々にとって歴史的な日になった。きょうは、われわれの世代としては初めてのオリンピックを、ロサンゼルスで開催するための大きな一歩であり、ロサンゼルスのオリンピックの歴史において新たな章の幕開けとなった」とコメントしています。

28年大会の開催が正式に決まれば、ロサンゼルスでオリンピックが開かれるのは1932年、1984年についで3回目となります。

異例の合意 背景に3者の利害一致

IOC=国際オリンピック委員会と2024年の招致を目指してきたロサンゼルスが28年での開催で合意した背景にはそれぞれの利害が一致したことがあげられます。

IOCは、巨額の費用がかかることを理由に立候補した都市が招致から撤退するケースが相次ぐなか、大会の安定した開催を目指したいと考えていました。

2024年に立候補しているパリとロサンゼルスの開催計画はともに、ほとんどで既存や仮設の施設を使うことなどで高く評価されていて、バッハ会長は「どちらも失いたくない」という考えを示していました。

24年と28年の開催都市を同時に決めるという異例の措置をとったのもこの2つの都市が対象になっていたからこそ決まったと言えます。

24年はパリ、28年はロサンゼルスでの開催が確実になったことでIOCは、11年先まで開催都市選びに悩むことはなくなりました。

一方、ロサンゼルスにとっては3回目の開催を目指すなかで招致にかける費用をむだにしたくないという考えがありました。

パリが24年の開催にこだわるなかで、ロサンゼルスは柔軟に対応する姿勢を示し、IOCから早い段階で18億ドル(2000億円)の準備資金の支援を引き出しました。

3者での正式な合意はこれからですが、調整が進めば、2つの大会の開催都市の同時に決定することを決めた先月の臨時総会から20日間という短期間で合意に至った背景にはそれぞれの利害が一致したことがあげられます。

夏のオリンピック 24年はパリ 28年はロサンゼルスで開催

IOC=国際オリンピック委員会は、東京大会の次となる2024年の夏のオリンピックの招致をフランスのパリと争っていたアメリカのロサンゼルスと28年の開催で合意しました。これによって24年大会はパリ、28年大会はロサンゼルスで開かれることが確実になりました。

オリンピックをめぐっては、開催に立候補した都市が巨額の費用などを理由に撤退するケースが相次いでいます。

IOCは先月スイスで開かれた臨時総会で、24年の開催都市に立候補しているパリとロサンゼルスと調整がまとまれば、9月の総会で24年と28年の2大会の開催都市を同時に決定する異例の提案を全会一致で決めました。

31日、IOCは、協議の結果、ロサンゼルスと28年の開催で合意したことを明らかにしました。

IOCのバッハ会長は、「ロサンゼルス招致委員会の決断を歓迎する。8月には、パリを含めていずれもが利益を得られる正式な三者合意を結ぶことができるだろう」とコメントしています。

さらにIOCは11年後のオリンピック開催に向けた準備資金としてロサンゼルス招致委員会に18億ドル、(およそ2000億円)の資金提供を行う契約も結びました。

これによって東京大会の次の24年大会はパリ、28年大会はロサンゼルスで開かれることが確実になりました。

2つの大会の開催都市は、来月、ペルーのリマで開かれるIOCの総会で正式に決まる見通しです。

パリ市長「前向きに受け止めている」

IOC=国際オリンピック委員会が、アメリカのロサンゼルスと2028年の夏のオリンピックの開催で合意に至ったと発表したことについて、24年大会の開催が確実になったパリ市のイダルゴ市長は31日、ツイッターで声明を発表しました。

この中で、イダルゴ市長は「とても前向きに受け止めている。われわれは9月に行われるIOC総会での投票が、歴史的な瞬間となるよう最善を尽くすつもりだ」と述べ歓迎しました。

パリは1900年、1924年に続く3回目のオリンピックを目指していて、これまで一貫して、前回からちょうど100年ぶりとなる2024年大会の招致を目指す姿勢を示してきました。

トランプ大統領「全米が誇りに」

アメリカのトランプ大統領は31日、声明を出し「アメリカにオリンピックが戻ってくる。全米の国民が誇りに思っているし、私も支援できて光栄だ」として歓迎しました。そのうえで「アメリカは常にオリンピックで輝く。ロサンゼルスの大会も例外ではないだろう」と指摘しました。

そして「われわれはアメリカの選手団を応援して結束する。私はロサンゼルスの大会がオリンピックの理想とアメリカの精神を体現するものとなると確信している」と強調しました。

ロサンゼルス市長「歴史的な日になった」

IOC=国際オリンピック委員会が、アメリカのロサンゼルスと2028年の夏のオリンピックの開催で合意に至ったと発表したことについて、ロサンゼルスのガルセッティ市長は「ロサンゼルス、アメリカ、そして世界中のオリンピックに関わる人々にとって歴史的な日になった。きょうは、われわれの世代としては初めてのオリンピックを、ロサンゼルスで開催するための大きな一歩であり、ロサンゼルスのオリンピックの歴史において新たな章の幕開けとなった」とコメントしています。

28年大会の開催が正式に決まれば、ロサンゼルスでオリンピックが開かれるのは1932年、1984年についで3回目となります。

異例の合意 背景に3者の利害一致

IOC=国際オリンピック委員会と2024年の招致を目指してきたロサンゼルスが28年での開催で合意した背景にはそれぞれの利害が一致したことがあげられます。

IOCは、巨額の費用がかかることを理由に立候補した都市が招致から撤退するケースが相次ぐなか、大会の安定した開催を目指したいと考えていました。

2024年に立候補しているパリとロサンゼルスの開催計画はともに、ほとんどで既存や仮設の施設を使うことなどで高く評価されていて、バッハ会長は「どちらも失いたくない」という考えを示していました。

24年と28年の開催都市を同時に決めるという異例の措置をとったのもこの2つの都市が対象になっていたからこそ決まったと言えます。

24年はパリ、28年はロサンゼルスでの開催が確実になったことでIOCは、11年先まで開催都市選びに悩むことはなくなりました。

一方、ロサンゼルスにとっては3回目の開催を目指すなかで招致にかける費用をむだにしたくないという考えがありました。

パリが24年の開催にこだわるなかで、ロサンゼルスは柔軟に対応する姿勢を示し、IOCから早い段階で18億ドル(2000億円)の準備資金の支援を引き出しました。

3者での正式な合意はこれからですが、調整が進めば、2つの大会の開催都市の同時に決定することを決めた先月の臨時総会から20日間という短期間で合意に至った背景にはそれぞれの利害が一致したことがあげられます。