7/26(水)“『唎酒師』講習会では教わらない!日本酒のアカデミックな世界 第2回”を開催

若手人気蔵元である株式会社せんきん十一代蔵元薄井一樹氏が講師を務める“『唎酒師』講習会では教わらない!日本酒のアカデミックな世界”全4回シリーズの第2回目がFBOアカデミー校で開催されました。

このセミナーの前身である“蔵元が教える!アカデミックな世界”から、さらに内容をマニアックに進化させたものとなっており、今回のテーマは「日本酒の歴史から学ぶ、生もと系酒母・山廃系酒母・速醸系酒母の違いとし、お話しいただきました。

セミナーではまず、生酛の歴史についてお話ししました。
実は『生酛』という名前は大昔から呼ばれていた名前ではなく、江戸時代には『寒酛』、明治期には『普通酛』と呼ばれていたそうです。現在のように『生酛』と呼ばれるようになったのは、明治終盤からで『速醸酒母』が一般的になってからだと薄井氏は語られました。
その生酛の特徴は、味は濃醇でボディになりやすく、個性があるものが多いと言われているそうです。この原因は、すべて上槽後の化学変化が主になりやすいため、このような特徴が出るそうです。

さらに、セミナーでは山廃仕込みの日本酒と生酛仕込みの日本酒をご用意し、酒母造りの違いで日本酒の味がどう変わるのかをテイスティングを通して学んでいただきました。

山廃とは、精米技術が発達してなかった時代に行われていた「山卸し」という作業をあえて行った日本酒の事を指します。現在になって、なぜ山廃が見直されているのかを実際に薄井氏が行った実験を通してお話しいただきました。

最後に、皆様にはご自宅でもお楽しみいただけるよう、お土産としてせんきんの「仙禽クラッシック雄町 2017」をお持ち帰りいただき、セミナーは終了いたしました。

次回のセミナーは8/2(水)にテーマは“上槽後の日本酒について(上槽の違い・濾過の有無・火入れの有無・割水の有無・醸造アルコール等)”と題して開催されます。回の途中からでも参加可能ですので、ご興味のある方はどうぞご参加ください。
なお、こちらのセミナーの詳細やお申込みは下記のホームページからご確認ください。
▶8/2(水)“「唎酒師」講習会では終わらない!日本酒のアカデミックな世界”

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