7/12(水)“『唎酒師』講習会では教わらない!日本酒のアカデミックな世界 第1回”を開催
若手人気蔵元である(株)せんきん十一代蔵元薄井一樹氏が講師を務める“『唎酒師』講習会では教わらない!日本酒のアカデミックな世界”全4回シリーズの第1回目がFBOアカデミー校で開催しました。
このセミナーの前身である“蔵元が教える!アカデミックな世界”から、さらに内容をマニアックに進化させたものとなっております。なお、今回のテーマは「日本酒造りの基本、原料処理、麹、酒母、醪についてとし、お話しいただきました。
まずは、日本酒の原料と日本酒ができる仕組みについてお話しいただきました。日本酒の原料と言えば、お米、水、麹ですが、この原料をただ混ぜただけでは日本酒はできません。
世界一複雑な発酵と言われる並行複発酵で醸造されます。その日本酒ができるまでのメカニズムをお話しいただき、さらに並行複発酵だからこその個性についてもお話しいただきました。
次に、原料についてのお話しを詳しくお話しいただきました。日本酒に使用される酒造好適米は大きく分けて早稲品種と晩稲品種とに分かれます。それぞれの品種の特徴と、原料米の違いによって日本酒のどう影響を及ぼすのかをお話しいただきました。
さらに、酵母が及ぼす日本酒への香味特性についてもレクチャーいただきました。清酒の香味成分は、すべて酵母が出すといっても過言ではないと薄井氏は語られるくらい、酵母は日本酒に及ぼす影響が大きいもの。なぜ酵母が香味成分を生成するのか、酵母が甘味や酸味を出す原理など、さらに酵母の違いによる香りの成分の違いなどを詳しくお話しいただきました。
セミナーでは、薄井氏のお話しを伺いながら、原料米が違うものや酵母が違うものをテイスティングしていただき、影響の違いなどを学んでいただきました。
最後に、皆様にはご自宅でもお楽しみいただけるよう、お土産としてせんきんの「仙禽 クラッシック 無垢」をお持ち帰りいただき、セミナーは終了いたしました。
次回は7/26(水)にテーマは“日本酒の歴史から学ぶ、生もと系酒母・山廃系酒母・速醸系酒母の違い”と題して開催されます。
こちらのセミナーの詳細・お申込みは下記のホームページからご確認ください。
7/26(水)“「唎酒師」講習会では終わらない!日本酒のアカデミックな世界”