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(実)私はどんな人だったんでしょうか?
(みね子)お父ちゃんは奥茨城村っつうところで生まれ育って。
うちは農家でねお母ちゃんと私と…。
♪~
(時子)あっ みね子。
(鈴子)みね子。
♪~
(すすり泣き)
♪「Pon pon pon…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な 宝物だけは」
♪「ずっと この胸に抱きしめて来たのさ… Ah ah」
♪「夜の酒場で Lonely」
♪「あの娘 今頃どうしてる?」
♪「さなぎは今、 蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い 声合わせて」
♪「希望に燃える 恋の歌」
(時子)大丈夫? みね子。
ありがとう。
みんなの顔 見たら 落ち着いた。
うん。
参った… ハハハ…。
参ったね。
はい…。
何か…。
いろんなこどが 一気に来て頭ん中わげ分がんなくなってしまって…。
でも うれしかったのはうれしかったんですよ。
お父ちゃんに会えたし本当に ちゃんと生きてたし元気だったし…。
でも…。
私のこど 覚えてないなんてやっぱし 悲しくて…。
それに 世津子さんのこども…。
「何で? 許せない」って思ったけどお父ちゃんのこど助けてくれたのかもしんないなとも思ったし。
どうすればいいんだろう…。
どうしたらいい?
お母ちゃんに知らせないと…。
電話かげる? うちに。
うちのお母ちゃんに伝えでもらう?
そうか…。
手紙にしなさい。
手紙を書きなさい。
ちゃんと 気持ちを落ち着かせて手紙を書きなさい。
(愛子)私も その方がいいと思う。みね子さん。
はい ありがとうございます。
(鈴子)まずは よかったんだよみね子。
よかったんだよ。
今日の出来事で 一番大事なのは生きて会えたということ。
元気だったということ。そして また会えるということ。
それを まず 一番に受け止めてかみしめなさい。つらいことは 後からでいい。
分かる?
(鈴子)ん?
はい…。
手紙 書きます。
♪~
ありがとうございます。
えっ?
私が思ったことは全部鈴子さんがおっしゃって下さいました。
あら… そう?
はい。
難しい…。
何て書いたらいいか…。
んだよねえ。
みね子の気持ちを書く必要はないんじゃないかな。
ん?
みね子がさ川本世津子さんに対してどう思ってんのかとが実さんの今の暮らしどう思ったのか…。
書ぐ必要ないと思うな。
どう思うかは美代子さんが感じるこどだから。
そっか… んだね。
うん。
ありがとう… そうする。
お姉さんだがら。
そうでした。(笑い声)
♪~
<赤坂のみんなには 話しました。みんな 優しかったです>
よし!
おはようございます!(富)みね子ちゃん ちょっと。
あ~ん。
あ~。
♪~
行ってきます!
行ってらっしゃい。はい。
おはようございます。
♪~
(祐二)あの…。(啓輔)あの…。
えっと…。えっと… その…。
ありがとうございます。
(秀俊)大丈夫?(元治)大丈夫か?
はい 大丈夫です。ありがとうございます。
(ドアが開く音)
(安江)あっ いたいた いたいた!(五郎)お~い みね子~!これ うちの五目炒飯ほら 食べな。
あっ ありがとうございます。
(安江)いつもは 三目だけどこれ 本当に五目だから! ね!
(五郎)そうそう そうそう!ほら うまいぞ 食べて!じゃあな! 行こう!(安江)じゃあね。
♪~
ふだんからちゃんと五目にしろよ… なぁ?
(柏木)お~いたいた いたいたいた!
あら…。
これね うちのスペシャルあんみつ。えっ?
みね子ちゃん 食べて! ね!えっ?
(ヤスハル)うまいぞ 元気出せよ。
ありがとうございます。
「うまいぞ」って甘いもん嫌いなくせに。
なぁ?ですね。
すんごいこどんなってしまいました。
(省吾)みね子!あぁ~! 何だよ…。
サンドイッチ!
いや ちょっと 元気出せって食べさせようと思ったのになぁ。
ハハハ! シェフって意外と タイミング悪いとこあるよな。
ですね。何だって?
(2人)いえ 何でもないです。いただきます!
(省吾)いや でも お前…。いただきます 全部!
もちろんです!そうか?はい!
あっ もし…。えっ?
時子 いんだった。んだよ…。
時子~!時子!
時子~!
時子~!(省吾)時子ちゃ~ん!
<みんな 優しいです>
「お母さん今日は報告したいことがありお手紙を書きました。驚くと思いますがお父さんが見つかりました」。
「お父さんは東京で生きていました。ただ 信じられないと思いますがお父さんは記憶を無くしています。自分の名前も覚えていません。私のことも 家族のことも」。
♪~
(進)ただいま~。(ちよ子)ただいま~。お母ちゃん?
(美代子)あっ お帰り。
(ちよ子)どうしたの? 大丈夫け?うん 何でもないよ。
ありがとう。ほら 進 荷物 置いで。お姉ちゃん 着替えだらじいちゃん 手伝うよ。
(進)は~い! でも その前にちょっと 何か食わしてくれよ。
(ちよ子)はぁ?(美代子)進 ほら。おまんじゅう 食べていいよ。やった!
(ちよ子)しゃあねえなぁ。
「すずふり亭のお客さんがお父さんを見つけました。そのお客さんがお父さんを保護しました」。
「そのお客さんの名前は川本世津子さんです」。