【政府広報:内閣官房主導の血税無駄使い】

 【そんなにも北朝鮮にミサイルを日本の国土に撃ちこんでほしいのか?】

 【日本の政治は子どもの稚戯に堕している,この国を演出する総監督兼主演俳優は安倍晋三君】
『朝日新聞』2017年6月23日朝刊9面政府Jアラート広告
出所)『朝日新聞』2017年6月23日朝刊。
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 ① もっぱら安倍晋三君の自己満足,日本にとって最大の仮想敵国である北朝鮮からミサイルが飛んで来る(!?)という想定は,粗雑きわまる認識

 昨夜〔2017年6月28日〕午後8時台前半であったが,テレビを観ていたら,つぎのごとき政府が流すコマーシャルに出会った。何日も前から流されていた政府の広報らしいが,いかにもダサイ造りのそれであった。観た瞬間に「なんだこれは」という印象をもった。

 そこであらためて,ネット上にそのもとを探してみると,『政府広報オンライン』のなかに「メディア別の政府広報」( http://www.gov-online.go.jp/pr/media/cm/index.html )があって,さらにそのなかに「スポットCM」という分類があった。このスポットCMの一番新しいものが,「別ウインドウで開きます」ところの「弾道ミサイル落下時の行動」篇(掲載:平成29年6月23日,所要時間:30秒)であった。つぎの画像はその一コマである。
 註記)http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg15555.html
政府広報ミサイル編
 この政府広報ビデオのなかで警告されている中身は,いま日本は “北朝鮮と戦争でもしているのか(?)” とでも思いこまないことには,すんなり理解できるようなシロモノではない。まことに現実離れの宣伝を,30秒の,それも静止画の切り替え画面による広告になっている。しかも,そのセンスの悪いことこのうえない。それにその内容も実に〈浮き世離れ〉している。
 註記)http://www.kokuminhogo.go.jp/ も参照。

 こういう感想がただちに浮かんできたので,早速ネット上に関連する記事を検索すると,『リテラ』2017年6月24日や『日刊ゲンダイ』2017年6月25日がすでにとりあげ,批判していた。『リテラ』の記事は,最後に言及するつもりである。

 ②「投じた税金4億円 安倍政権『ミサイル避難CM広告』の思惑」(『日刊ゲンダイ』2017年6月25日)
『日刊ゲンダイ』2017年6月25日ミサイル批難警報記事
 明らかに無駄な支出だろう。〔6月〕23日,全国の民放43局で「弾道ミサイル落下時の行動」の政府広報CMが始まり,新聞の朝刊各紙にも「Jアラートで緊急情報が流れたら,慌てずに行動を。」と題された広告が掲載された。やっと静かになった北朝鮮のミサイル危機をあらためて国民にあおってどうするのか。しかも,内容は「屋内や地下へ避難」「物陰に隠れる」などトンチンカン。ミサイルがどの方向から飛んでくるのか分からないのに「物陰」をどう判断するのか。相変わらず「竹やりでB29を撃墜」の発想だ。

 こんなバカバカしいCM・広告に,いったいいくらの税金を投じたのか。内閣府に問いあわせると,担当者はこう答えた。「CM制作費と放映費で1億4000万円,新聞広告で1億4000万円,ウェブ広告で8000万円です」。4億円近いカネをドブに捨てたようなもの。そもそもなぜ,このタイミングでCM・広告を打つ必要があるのか。森友・加計学園問題で内閣支持率の低下がいちじるしい安倍政権が “メディア買収” に動いたとしか思えない。

黒藪哲也画像 「政府がミサイル発射時の避難CMや広告を打ちはじめたのは,世論を誘導し,国家予算を軍需産業に割く口実をつくるため。隣国の脅威をあおることで,政府には自衛隊装備を強化する口実ができますから」(メディア関係に詳しいジャーナリストの黒薮哲哉氏)。メディア買収か自衛隊装備強化のためか。いずれにしても国民の大事な血税が浪費されたのは間違いない。
 註記)https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208158
 引用)http://www.asyura2.com/17/senkyo228/msg/127.html
 出所)画像は黒藪哲哉,http://news.nicovideo.jp/watch/nw67460

 ③ ツイートの反応(安倍晋三や菅 義偉への批難オンパレード)

 以上の記事には,ツイートの諸発言がぶら下がっている。後段には,2017年6月25日分のその記述を引用する。今回のこの政府広報『ミサイル避難CM広告』は,内閣官房(といえばここのボスはあの菅 義偉官房長官である)が提供している。だが,最近におけるこの官房の対応ぶりは「モリ・かけ」両問題へのそれをみるかぎりでは,すでに十分焼きが回ってしまった様相を披露してい菅 義偉問題ない発言画像る。

 ところが,いまこの段階でさらに,この安倍政権『ミサイル避難CM広告』の出稿であったが,この現実味でいえばまさいく “愚の骨頂” である。
 註記)右側の画像のとおりなのではなく,この「まったく逆に問題だらけ」であるのが,安倍晋三君と菅 義偉君が代表する政府の「最近における状態」である。

 安倍晋三君も1人前の政治家であり,しかも日本国首相の立場にいるのであるゆえ,北朝鮮との国交回復のために,いったいなにができるかを考えるのが「先決の重要な外交課題」である。ところが,「北朝鮮ミサイルの脅威に備えるためのだという空襲警報」の発令体制をととのえたと宣伝(実際は喧伝)している。それもいまの情勢では「ほとんどのほとんどに=万万万の1」の可能性さえないような,北朝鮮からのミサイル襲来の危険性を,自信をもって「ありうる」かのように「妄想的に語って」もいる。

 もちろんなんといっても,北朝鮮の金 正恩君はすごくミサイル発射好きの〈困ったチャン〉だけれども,この男に劣らず輪をかけてひどく〈軍事狂想マン〉であるのが,ほかならぬ日本のこの安倍晋三ちゃん。

              

 それでは以下にツイートの諸発言を紹介する。

 ※-1 鮭ママ隊 @love3215448
 ばかばかしいにも程がある。そんなことで核爆弾から身を護ろうなんて。飛んで来るか来ないか判らないミサイルよりもあなたの方がよほど怖い。
 ☆ 2017年 Jun 25日 06:28

 ※-2 宇宙塵 @ichi3358
 投じた税金4億円 安倍政権「ミサイル避難CM広告」の思惑,相変わらず「竹やりでB29を撃墜」の発想だ。
 ☆ 2017年 Jun 25日 06:16
竹やりとB29画像
出所)http://tvrocker.blog28.fc2.com/?m&no=89

 ※-3 景行タケル @korekara1192
 投じた税金4億円 安倍政権「ミサイル避難CM広告」の思惑,イタズラに危機感を煽っているのはなんのためか? 軍需産業の育成,自衛隊の軍備増強,家計〔加計〕問題の目くらまし。その他政治利用のためでしかない。
 ☆ 2017年 Jun 25日 06:59

 ※-4  shu @shu_shudayon
 はつ〔はっ〕,企業なら100円も出さないとゆーか,どーせ電通やろ? 一生懸命自分の悪さを隠そうとする安倍。〔金の〕玉付いとんのけ!! オヤジ!!!
 ☆ 2017年 Jun 25日 07:08

 ※-5 妖怪ウオッチ @masao5041
 バカなCM良く出す・信じられぬ。・・・・投じた税金4億円 安倍政権「ミサイル避難CM広告」の思惑。
 ☆ 2017年 Jun 25日 07:56

 ※-6  セージ @sage_hmmar
 安倍政権支持率アップのために使われた税金4億円! 投じた税金4億円 安倍政権「ミサイル避難CM広告」の思惑 。
 ☆ 2017年 Jun 25日 07:58

 ④ コメントの意見

 これらコメントについては,「1.  2017年6月25日 08:24:42」から寄せられている多くのコメントを,以下に紹介していく。なお,日時など関連情報は割愛しておき,その内容そのものだけを時系列にしたがい,抜き書き的に並べてみた。文章も必要な箇所では適宜に補正してある。
    
 1) 北朝鮮の脅威は覚せい剤だ。だけどアベの金づるだから,乞食メディアはしらんぷり。

 2) 朝鮮も中国もロシアも脅威などゼロだ。日米軍事財界が慎太郎を使った尖閣国有化や,戦後延々と拡大して来た日米韓の軍事演習による連続挑発で,軍事危機を作り出しているだけだ。日米韓が隣国に対して延々と軍事挑発を拡大してきたのは,日米韓の軍事金融資本の要求によっているし,二進も三進もいかないほどに軍事経済が構造化されてしまっているからだ。

 日本の軍事費は実質6兆を軽く超えて,税収の15%であり,毎月毎月5000億円もの巨額税金が自衛隊と軍事財閥に盗み出され,一人頭は中国の9倍にもなり国民生活はボロボロで保育所さえ足りない発狂軍事国家といわれる。近年は国交省などの予算に軍事道路港湾などの予算や文部科学省には,宇宙関連予算を紛れこませているゆえ,真の防衛費は総税収39兆円の内8~9兆円ではないかといわれる。

 国民生活が戦時中と同じにボロボロになるのは当たりまえの構造なのだ。若者たちは結婚はおろかデートすらまともにできない貧乏に叩き落されている。貴重な青春時代にバイトしなければ大学にいけない〔といった〕信じられない奴隷状態に落とされている社会は,軍需経済の拡大によるものなのだ。

 現在の自衛隊インチキ防衛予算は実質,毎月毎月5000億円で,若者や老人の生活は悲惨なことになっている。しかも,軍事経済とアベノミクスの出鱈目で生活物価がどんどん値上がりしているし,公共料金も軒並み値上がりしている。決定的なのは軍需経済という犯罪によって多くの一流会社のなかに軍事部門が増殖し,とり返しのつかない犯罪会社になりさがって来ている事実だ。
 補注)デフレ経済が実態としていまもなおつづくなか,実質的な生活物価の上昇は,生活者の立場からすればすぐに実感的に納得のいく経済状況である。同じ値段の品物(食料品が一番判りやすいが)でも中身の分量が減っているし,価格の季節的なあるいは気候の影響による変動の激しい野菜はさておいても,魚類では漁獲量の激減した品目はべらぼうに高くになっている。このごろは,イカやホタテは貧乏人の食卓からは消えるほど高価になっている。

 日本経済は憲法9条を破砕して軍需経済という腐敗犯罪に手を染め一気に衰退しているのだ。

 3) 憲法改悪の巨大利権。 2012年2月24日の閣議決定答弁書で,「西部航空方面隊司令官」「呉地方総監」「陸上幕僚長」「航空集団司令官」「第一師団長」など,そうそうたる自衛隊幹部が三菱(軍事・原子力)財閥の「顧問」として天下りしていることが分かった。若者の生活を根底から破壊する恐るべき税金搾取の腐敗癒着構造である。

 ひとりアタマ数百億円の国民の血税(防衛予算)を軍事財閥に持参して天下る,信じられないような腐敗構造なのである。国民や貧乏若者をコケにしたほかではありえない,腐敗のきわみの税金泥棒構造なのだ。

 中朝脅威論とか改憲とか集団的自衛権とか尖閣竹島問題とは,つまり,軍事財閥による税金泥棒犯罪のことだ。「中国や朝鮮の脅威」とか「尖閣竹島問題」とかは,自衛隊のインチキ防衛予算実質毎月毎月5000億円の拡大のためのフザけた寝言に過ぎない。

 4) 国民用にシェルターを用意していない主要国は日本だけだぜ。そりゃあ4億で missile が飛んできたら隠れましょう,と広報するだけなら安上がりだろう。この国は,国民を利用するだけで国民を保護する気はない。1945年当時と同じだ。国民は使役動物であり保護の対象ではない。
 補注)ここで指摘されている国民生活軽視(無視)の「政府の基本的な立場」は,東電福島第1原発事故被災者に対する「その後=現在」を観れば,一目瞭然である(つまりその先行事例である)。その意味でも安倍晋三は “under control” という文句を吐いていた。「東日本大震災6年 なお避難12万人」(『毎日新聞』2017年6月11日朝刊報道の見出し文句)という事実など,平然と視界の外に追いやったまま,安倍晋三は「3・11」の震災・事故の残存状態をもみ消すつもりでそういっていたし,いまもそう思っている。

 5) 原発を狙われたら物陰に隠れてもダメ。
 補注)この指摘はテロに原発が実際に狙われ,攻撃を受け,破損した場合での仮定の話である。もっとも,北朝鮮のミサイルは目標に落下させる精度を上げている,GPSを利用した攻撃法をおこないうる能力をつけつつあると分析・観察されてもいる。     

 6) 同感。
北〔朝鮮〕が攻撃を始めるのは「自爆・自滅」の覚悟ができた時だろう。その時は真っ先に攻撃対象のひとつになるのが「わが平成のデンデン総理がダーい好きな原発と六ケ所の再処理工場(の使用済み燃料プール)」に違いない。

 これらを攻撃されたら,シェルターに避難しようが地下道に避難しようが,実質的にはまったく無意味である。核爆弾1~2発ならば広島長崎で経験済みのごとくに被害甚大ながら,何年かあとには復活できる。ところが原発が壊滅すれば〔東電原発〕福一どころではなく放射性性物質自由拡散で,日本はいうに及ばず,世界が壊滅する。

 7) 北朝鮮にはすごいのがありますね。(笑) 日本は基本的には棄民国家です。それをやっているのが基本的には長州です。みてください,戦前からずっとそうです。とくに戦後岸(信介)以来,どんでもないではないですか。そろそろ気が付いてもいいころなのですが。(笑)」

 無駄遣いといえばマイナンバーどうでしょう,なにか役目はありますか,国民に首輪をかけ国民を補足する以外になにか役目があればいって欲しいものです。そしてそれにどんだけお金をかけていますか,そのお金があれば老朽化した橋や道路,下水道も相当リニューアルできます。

 そこで思い出しますが,その橋や道路,下水道,ほとんど田中〔角栄〕さんの時代につくられたものです。いってみれば,いまあるのは田中さんのお陰であり,田中さんの遺産で生きているようなものです。それがどうでしょう,そんな人は罠にかけてよってたかって潰し,どうでもいい長州の売国奴はなにをしても許される。こんな不条理があっていいのでしょうか,みなさん。これこそ植民地の悲哀です。まあ,国民が勇気をもって売国奴達を政治の世界から追い払わねばなにも解決しないでしょう。
    
 8) もし原発が壊滅すれば,避難場所は中国大陸かシベリアしかない。先の大戦時にも,学校の校庭に張りぼての戦闘機を置いてみたり,竹やりで敵兵をつつく訓練を大真面目にやったりと,国民はバカらしいと思いながらも,口に出せば非国民として憲兵が訪ねて竹やり訓練の画像来て逮捕される恐れがあるとして,口には出せずに黙々と政府のやることに従っていたのである。
 出所)画像は,http://daikoube.blogspot.jp/2012/03/blog-post_21.html (画面 クリックで 拡大・可)

 それから70年を経て当時よりも民主主義が成熟したようではあるが,実はほとんど変っていないのは,自民党政治が延々と続いていることと,大政翼賛構造が現代では名を変えて護送船団方式になっているだけだからであろう。大政翼賛構造〔としての〕現代では,護送船団方式は,立法・行政・司法・業界が癒着している。

 本来は,各々の分野で物事を深く考えそれをもって喧々諤々〔侃々諤々〕と議論することにより最善の道が開かれるというものだが,大政翼賛構造はマフィア型や任侠型の契りが優先するため,真実や正義を探求し精査するというよりも,その場その場の強き者,いわば大勢をみきわめ,それに追随することで秩序を保とうとするのである。
 補注)いまの安倍晋三政権のことを称して「政治マフィア」とも呼ぶ人もいる。例の家産主義と縁故主義でのみ動く政治になっているからである。
 
 大戦時には,意気盛んな軍部の論理を天皇も政府も諫めることができずに大勢に流れたのであり,近代は,米軍産複合体によるロビー活動が護送船団を席捲しているため,護送船団が軍産複合体と米議会とを混同し,軍産複合体ロビイストの方針を米全体の方針と捉えて大勢とみないし,空気を読みしたがっている状態であろう。

 したがって,抑止効果などなかった証明の北のミサイル投下であるが,それについては官邸はまったく反省なし,4億円も投入した避難指示広告は,恐らく抑止効果がないのは最初から米軍は承知であるところ,国民を北の脅威に晒して関連予算を投入させ,ミサイル投下の危機を周知し,いま以上の軍備の投入を諮ろう〔図ろう〕という意図であろう。

 水面下では北と米軍が結託していないとも限らないインテリジェンスの世界であり,日韓防衛組織を揺さぶれば THAAD など何台も買いこむだろうと目論んでいるのが軍産複合体であろう。ところが,韓国の現大統領はまともゆえ,国防総省ロビイストの言には容易には乗らない。それどころかスポーツ大会を北と共同するなど融和の時代に入り,焦った米軍関係者が膨大な価格で兵器を購入してくれる最後の綱である日本をその気にさせるため,北と打ち合わせて日本海へのミサイル投下を演出している可能性も高いのである。

 どう考えても強大な厚みのシェルターでも作らないかぎり,ミサイルを防ぐことなど不可能であり,ならば地下にそれだけの施設をつくり,予備の食糧や生活用品を備蓄するかといえばまったくそんなことはなく,ただ身を伏せたり近くの建物に避難すればよいとのことである。だが,中東の状況を視ても解るとおり,頭を抱えて身を伏せたところでなんら助かる道はないからこそ,数千万人の難民が欧州をめざして放浪しているのである。
 補注)すでに記述があったが,核弾頭が投下されたら,この段落に説明されているシェルターは,完全密閉型でなければなんの役にも立たない。

 米軍産複合体ロビイストを米国政府だとと誤解すると,官邸の周囲は軍関係者ばかりになるのであり,官邸は外務や防衛官僚ばかりに外交を任せずに,自分の目と耳で,米議会関係者と米軍需産業関係者とをきちんときみわ,冷静になることが大事である。        

 9) 北の将軍様はミサイルを売って〔打って〕くれるけど,タダなわけでありません。無駄撃ちはしませんヨ。

 10)   本当にくだらない! 無駄遣いそのものです(`へ´*)ノ

 11)『隣の国が攻めてくるぞー』といって脅かせば国民は着いててくる。
    
 12)地震が頻発している。こっちの方が怖くねぇ? 長野で起こっているが,そのあとは西日本で起きそうだ。去年もそうじゃなかったか? 熊本が起きていた。今度は瀬戸内海か。それも伊方原発直撃しそうな地震だ! 逃れられない!

 13)皆様のNHKの海外向け放送でも流してもらおうじゃないですか。そうすりゃ世界中で日本は安全じゃないんだなあと思われ,選手も参加にしりごみ,結果,2020東京五輪も葬り去れます。めでたしめでたし,4億円の出費でくだらん運動会に大枚を出費する無駄がなくなります。     

 14)ミサイルが飛んで来る  “美しい国日本”  か~。これで,外国人観光客が日本にこなくなるな ~ ~ 🎶     

 15)日本にとっての一番の脅威は「安倍晋三が最高権力の座に居ること」。北朝鮮のミサイル? そんなものはキチガイに刃物をもたせている脅威に比べたら屁の河童。あ,どっちもキチガイ坊やが治める国家だったかw

 --以上,北朝鮮問題の専門家ではない人たちによる自由な意見開陳であるが,なかには,それ相応に聞くべき記述をおこなっている者もいる。ということで,それらは,「投じた税金4億円 安倍政権『ミサイル避難CM広告』の思惑」がいったい奈辺(どの付近)にありそうなのかについて,読む側が自分の頭で考えるための材料が提供されていたと受けとめておけばよい。

 いつも指摘・付言しているように,安倍晋三は国民たちを「自分も馬鹿だが,もっとバカだ」とみくだしており,けっこう本気で「相当に馬鹿にしている」。だから,今回のような『ミサイル避難CM広告』が内閣官房から垂れ流されはじめた。

 しかし,例の「モリ・かけ」両学園問題が発覚し表面化してからは,この安倍晋三君がいかにデタラメのし放題に,この国の大事な内政・外交をおこなってきたか,徐々にバレてきている。それでも彼はまだ,「国民たち」のことを,目先を変えて政府が宣伝・広告すれば,絶対に「騙し・おおせる」と思いこんでいるらしい。というしだいであって,やはり本当のところでは,彼のほうが国民よりも全然賢くない実態を,それもみずから表現している。

 あと,もうしばらく時間が経った事後になって,安倍晋三に,われわれ「国民も舐められたものだ」などとつぶやきたくなかったら,現状のごとき安倍の為政をテイネイにしっかり「監視していき」,「来たる国政選挙の時は一定の意思を明確に表明しておく」必要がある。

 たとえ,国民たちのほうが「いささか馬鹿かげんに浸っているような状態」であったとしても,最高指導者ほうがそもそも完全に「ベンチがアホやから」状態なのであれば,この政治家をただちに追放し,ほかのヨリまともな者に交代させねばならない。どうみても,安倍君の首相職はもう長すぎた。この人に食傷気味だというよりは,「人を喰らって殺す」(必らず死にいたらしめる)ような「害毒的な政治家の存在」に,いまでは完全に変質しはてた。

 ということで,以上までを書いてみたあとになったが,本日〔2017年6月29日〕の『朝日新聞』朝刊「声」欄には,つぎの ⑤ のような,アベ政権・内閣官房による『ミサイル避難CM広告』「弾道ミサイル落下時の行動」篇に対する根本的な批判が寄稿されていたので,これも紹介しておく。

 ⑤「〈声〉ミサイル警戒広告はナンセンス」(『朝日新聞』2017年6月29日朝刊)

 この投書主の氏名は大石吉一(埼玉県・無職 90歳)。
   安倍政権は,北朝鮮の弾道ミサイル落下に備えるための広報を大々的に開始した。〔6月〕23日には朝刊の1ページの3分の1を割き,目立つ黄色い背景で広告が掲載された。
 補注)この広告は冒頭にかかげておいたが,画素を小さくしたものをもう一度出しておく。なんというか,実に唐突な,単にドギツイだけの広告である。(画面 クリックで 拡大・可)
『朝日新聞』2017年6月23日朝刊9面政府Jアラート広告
 北朝鮮のミサイル飛来(襲来?)を「本当に・本気でいま想定している(?!)」わけでもあるまいに,ともかく,まるで「安倍晋三君の頭のなかだけは」,「  “ほら,北朝鮮のミサイルが飛んできて落下する” ,日本は狙われている,スワ一大事!  有事なのですぞ」と,このように彼1人だけは「オオカミ少年の気分」に浸って騒ぎたてている光景が,われわれの目前に展開している。


 換言すれば,「モリ・かけ」両学園問題の,なんとその火消しのために,北朝鮮の〇〇ドン・ミサイルの危険性を異様なまでに大げさに誇張している。それよりもいま問題なのは,この投書と同じ紙面ですぐ左下にかかげられた風刺画に登場させられていた「イナトモ・ドン」(稲田朋美的な時限爆弾)の危険性のほうが,なんといっても何十万倍も危険度が高い(とりわけいまの自民党政権にとってはそうである)。
『朝日新聞』2017年6月29日朝刊稲田朋美風刺漫画
 〔「声」欄寄稿に戻る→〕 なぜいまなのか。北朝鮮との戦争状態が迫ったとの認識だろうか。それとも,加計(かけ)学園問題を「防衛」するためなのか。日本の国土に落下する危険が切迫しているのだろうか。もし北朝鮮が意図的に日本の国土に発射したら,それは「戦争状態」にあるということになる。しかし,そうではない。

 この広報は戦争と空襲の実相をしらない者の創造的作文としかいえない。科学的見地や手順の合理性に欠けていると思えるからだ。ミサイル落下の危険が切迫しているのなら,たとえば核弾頭でなく通常弾頭の場合,その飛距離,命中率,破壊力,被害範囲などの情報を開示し,国民に危険の判断を求めるべきだ。現段階でことさらに騒ぐのは,手順の誤りだ。

 核保有と,実際に核攻撃をすることはまったく別だ。北朝鮮が本当に核攻撃の意図があるなら,先制攻撃で自衛せざるをえないが,そんな状況ではない。先の大戦を生き残った者として,安倍政権は「ナンセンス」と断ぜざるをえない。(引用終わり)
 要は,安倍晋三的に特有の軍事意識である「ワンダーランド的な戦争ゴッコ」気分意識が問題にされ,批判されている。最近になってより露骨化している現政権の問題性,つまり「国家権力の私物化現象」そのものに対する国民たちの非難・批判は,さすがの安倍君も強く意識せざるをえない。

 だが,こうした内政問題であっても,外交問題である北朝鮮ミサイルの「飛来(襲来?)危険性」を念仏のように唱えていれば,国民のなかに潜む北朝鮮嫌いの精神心理をテコにするその反応(反発やときに差別意識)の盛りあがりをもって,大いにごまかすことができるなどと踏んでいる様子がうかがえる。まさしく安倍晋三政治の「幼稚と傲慢」「暗愚と無知」「欺瞞と粗暴」のきわみが,これほどまであからさまに表出した場面はない。語る前にすでに落ちている話題であった。

 ※ 参考記事 ※ 「安倍政権が疑惑隠しで北ミサイル危機扇動のCM放送!  茂木健一郎や平野啓一郎らも一斉批判」『LETERA-本と雑誌の知を再発見-』2017.06.24,http://lite-ra.com/2017/06/post-3270.html。http://www.asyura2.com/17/senkyo228/msg/124.html でも閲覧可能。この記事から最後の段落部分,3分の1ほどを引用しておく。
   つまり,安倍政権はミサイル危機などないにもかかわらず,追及を受けていた森友学園問題から目をそらすために,この危機をひたすら扇動していただけだったのだ。今回のテレビCMもまったく同じで,その時期に企画したものを都議選にぶつけてきたということだろう。

 まさに,卑劣としかいいようのない情報操作だが,さらに問題なのは,今回のCMと広告にあたって,政府が実に4億近い税金を投入したということだ。これは,新聞やテレビに金をばらまくことで,メディアが黙らせる効果がある。実際,このCMや広告については,マスコミから批判の声が出てこないばかりか,まるでCMのPRのような報道までが流れている。
 補注)さきに紹介しておいた『朝日新聞』6月23日朝刊に出されたこの広告は「どぎつい黄色」を基調にしていて,まるで工事現場の注意書き看板(最近はもっとかっこよく,色彩的にもセンスのよいものに変わっているが)のような,あるいは原発・放射能に関する注意を警告するあの符号を想起させるような,たいそうダサイ広告紙面である。
『日刊ゲンダイ』ミサイルアラート記事
出所)前掲『日刊ゲンダイ』から。

 最近は,テレビでも安倍政権への批判や不正追及がおこなわれるようになったが,もちろん,この “CMを使った買収” によって,また “忖度” が働くようになってしまう可能性もある。かのヒトラーは「大多数の人間は小さな嘘よりも大きな嘘にたやすくだまされる」と語ったともいわれている。そうならないためにも,わたしたちは安倍政権の卑劣なプロパガンダとメディア戦略を徹底糾弾していく必要がある。
 註記)引用は,http://www.asyura2.com/17/senkyo228/msg/124.html
 安倍晋三流の「政治戦略の効果のほど」については,7月2日に実施される都議選によって判明する面もある。日本国民たち,そしてとくに有権者は「自国の政治的品質水準」を少しでも高めたいならば,安倍晋三のように「稚拙ではない自分たちの存在」を再確認するためにも,都議選(都民しか投票できないが)では,当面する国民(市民・住民・庶民)側の一定の意思を明確に示す必要がありそうである。われわれ側における政治意識に関する「質的な民度」が問われている。

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