学校法人「森友学園」(大阪市淀川区)の補助金不正受給事件で、大阪地検特捜部は31日午後、再び学園の籠池泰典前理事長(64)の取り調べを始めた。学園が国などから得た補助金を巡って補助金適正化法違反などの疑いが持たれており、特捜部は容疑が固まり次第、逮捕する方針。
これまでの調べによると、籠池前理事長は、大阪府豊中市で開校を計画していた小学校の校舎建設に対し支給される補助金について、建設費を水増しして申請し、国の補助金5600万円余を不正受給するなどした疑いが持たれている。前理事長は補助金の不正受給について「反省すべき点はあるが、故意ではない」と説明していた。
特捜部による前理事長への最初の取り調べは27日。周辺関係者の話によると、3時間余りで終了し、前理事長は黙秘するなどしたという。