2017-07-30

CTO事件を本気でまとめた(長文注意)

CTO事件について納得のいくコメントが全くない。このゴに及んでヒヨってるのか? LINEログをちゃんと読んでないのか? あえてこの某CTO事件について自分の率直な感想を書いておく。

CTO事件がなぜこれほど衝撃的なのか?

無修正リベンジポルノが衝撃的だった? 否。性器モザイク掛けるのは日本だけの特殊な慣習であり、国際基準では衝撃でもなんでもない。

不倫が衝撃的? 否。他人不倫なんてどうでもいい。ベッキー騒動以降、不倫が騒がれてるが、ベッキー騒動不倫本質ではない。

中絶が衝撃的? 否。中絶はある種の殺人とも言え、当事者においては深い傷を負うが、日本だけで年間30万件ほどなされている。(年間の出生者数が100万人程度にすぎないことを考えれば、この比率は別の社会問題ではある)

今回のCTO事件が衝撃的で、いまだにこの事件について考えざるをえないポイントは、流出されたLINEログでの「CTOのオラついた態度」である

あんなオラついた人だったのか、某CTOは!

はてな村天皇として君臨していた某CTO

ちょうど2年前、2015年8月、「日本Web技術界隈著名人の残念さ具合」という記事はてなブログで公開されたのを覚えているだろうか?

主題は某CTOに対する批判である

注目したいのは、このエントリに対するはてなブックマークでの反応である。もう非難轟々である。袋叩きである。「そういうお前はどうなんだ?」とブログ主一方的に叩かれた。

今思えば、このエントリの内容は、本質を突いていた。某CTOは当時、不倫愛真っ盛りであり、本業はおろそかだったに違いない。

このブログの主はそんな某CTOの態度を直観的に感じ、一言申し上げたのだろう。

しかはてなブックマークでは非難轟々。なぜか? それは、某CTOはてなブックマークを作り上げた神様だったからだ。

神様への批判アンタッチャブル

CTOは、はてな天皇になっていた。

たとえ的を得批判であっても、天皇を守るはてな尊王派の集団心理により、批判封殺された。

島国日本ならではの強烈な同調圧力

もしこの時、某CTO批判を素直に受け止めていたら、不倫の泥沼から抜け出せていたかもしれない。

タラレバであるが。

日本Web技術界隈著名人の残念さ具合」はどこが正しかたか

日本Web技術界隈著名人の残念さ具合」の主張は正しいと思う。

簡単に言うと、言ってることは「世界通用するサービス製品)を作れ」ということだ。

CTOは、はてな時代は、はてなブックマークなど、サービスを作っていた。

はてな以前のニフティ時代は、ココログを作った。

尊敬に値するサービスを作り上げた天才の一人であった。

しかグリー移籍してからおかしくなった。

彼はサービスを直接作らなくなった。

コンサルの人」「マネジメントの人」になった。

政治評論家のような、抽象的な精神論ばかり言うようになった。

明らかにおかしい。

しかし、「はてな天皇」たる某CTOへの批判は、はてな界隈では許されなかった。

雲をつかむような抽象論だらけのマネジメント論に対し、はてなブックマークは「いい話」「参考になる」「すごい」「すばらしい」など、

全く内容のない、はてな天皇への忠誠心の一行表明で埋め尽くされ続けた。

はてな天皇(某CTO)のお気持ちを思え、そして崇めよ、である

異論は禁句。

異論を表明すれば、「お前はわかってない」「ニワカ、乙w」と袋叩きである

はてな天皇」たる某CTOへのはてな界隈での崇拝は、常軌を逸していた。

LINEリークでバレた、「はてな天皇」の素顔

こんな空気が続き、ヨッピーの一連の記事で「CTO芸人」としてアイコン化していた矢先、今回の事件である

繰り返すが、衝撃的なのはLINEログリークだ。

表のキャラとは全く別の某CTOの素顔が、ストレートに現れていた。

要するに、CTOの素は「オラついて」た。

CTOの素顔は「オラオラ上司」のそれだった。

ウェブ系が忌み嫌う「SIerパワハラ上司」となんも変わらんやんけ!

リークした女性は、某CTOを「常に上から目線」と的確な指摘を続けた。

女性ウェブ系について門外漢で何の知識もないらしいが、彼女の指摘は本質を突いていた。

ここまで本質的な指摘ができる彼女は、高度なコミュニケーション能力分析能力を持っていると思う。

そもそもウェブ系とはなんだったのか?

ウェブ系とは、ウェブを中心とした情報処理技術である

様々な業種はあるが、ウェブ系には人類の叡智が集まっており、最先端を切り開いている。

世界を制している巨大企業アップルグーグルマイクロソフトアマゾンフェイスブック

すべてウェブ系と言える。

レガシーが何を言おうとウェブ系が勝利した後の世界が、この2017年なのだ

人工知能(深層学習)、仮想通貨(ブロックチェーン)、IoT、VR、ロボット(ドローン)、量子コンピューティングなど、エッジな技術は全て「ウェブ系」との関わりにおいてのみ、

進化しうる。

ウェブ系」はあらゆる領域を飲み込んでいく。

なぜなら「ウェブ系」は、「情報」を「オープンプログラムコードで処理」するという、情報処理の最も一般的な仕組みだからである

ウェブ系はもっと誇りを持つべきだ。

そして、日本におけるウェブ系のアイコン(アイドル)だったのが、某CTOである

オラついたキャラの某CTOが患った本当の病

華々しい業態世界の中心に位置する業界ウェブ系。

日本において、その玉座にいた某CTO

しかしその素顔は、旧態依然とした「オラオラ上司」だった。

女性は彼をこう表現する「スカイツリーなおや」「上からなおや」

CTOがかつて忌み嫌っていた、レガシーおっさん像。

最新の技術を追う労力を怠り、昔は良かった説教しかしない、常に上から目線のうぜーオヤジ

皮肉にも、近年の某CTOはそのおっさん像にハマっていた。

末端エンジニアフレームワークの話をしただけで説教される。

抽象的な精神論

すぐには意味理解できない抽象的な質問をされ、理想的な回答ができないと、

にやつきながら「違うんだよなーw」と人格否定する、極めて日本的パワハラシチュ

ネットラジオで、本業無関係アニメゲームの話ばかり「あえて」することで「余裕ある、できるエンジニア感」の技術マウンティング演出

抽象マネジメント沼」と「技術マウンティング沼」にどっぷりハマった某CTO

フラット組織!のウェブ系の理想はどこ行った?

「作りたいもの」より、「キャリアパス」とやらが優先され、「コンサル年収アップ!」に収斂するウェブ系の病

結局のところ、某CTOは「作りたいもの」を見失っていたのである

本来、「作りたいもの」あっての技術

「作りたいもの」あってのアドバイスとしての、コンサル

しかし、某CTOは「作りたいもの」を見失った、グリー移籍以降。

「作りたいもの」を作るための技術であるはずが、「エンジニアとしての価値を上げるための技術」に変質した。

年収」が「エンジニア」としての評価基準となっていた。

エンジニア年収を上げるためにどうするか?

CTO含めた現役CTOの連中が出した答えが「技術コンサルである

そして、彼らのキャリアパスの終着点とされたのが「CTOである

エンジニアは皆、CTOを目指せ!

CTOを目指して、文学的精神論をふりかざし、状況を上から目線評論せよ!

この風潮の象徴が某CTOだった。

反論は、はてな村における天皇忖度した言論統制により、許されなかった。

CTOアンチするオッサンたちの別種の病

一方、某CTOに対して異議申し立てするアンチ存在した。

代表的なのが、kawango氏、shi3z氏、別の観点からけんすう氏、である

kawango氏とshi3z氏に代表される「マイコンコンプレックス世代」の老害

kawango氏、shi3z氏に共通する病は「マシン語えらい病」である

ハードウェアに近いロジックを組める方が偉い。

これは単純にマイコン世代老害世界観であり、老害コンプレックスであり、思い込みにすぎない。

40年から30年前、実は経験なき当時の20代技術者結構いい加減に決めたCPU命令セット、マイコングラフィックスASICレジスタ熟達したところで

大した技術価値はない。

特殊パズルを解くスキルがあった、程度である

それを神聖化しがちな病が、マイコン世代にはある。

当時、自分小学生であった、という人生史的な理由ほとんどだ。

本来なら「あんなもん大したことなかったよw」と笑い飛ばすべき技能神聖化してしまう愚。

shi3z氏が、今回の事件に当たり、某CTOを「マシン語もできないくせに」と批判したのはこの「マシン語えらい病」の老害の発露と言える。

shi3z氏という人物は、控えめに言っても、日本に数えうるほどしかいない天才である

煽り耐性あるオレ!」なる屁理屈で、正当な批判忌避し続けるのは残念である

世界を斜に構えた視点から見て自分安全地帯に置く、けんすう氏、という冷笑主義の病

マイコンコンプレックスとは別の観点から、今回のCTO事件を眺めているウェブ系の病。

代表的なのはけんすう氏のポジションである

けんすう氏という人物は、極めて頭がキレ、その見識は常に一聴に値し、ウェブ系のカリスマだ。

理論だけでなく、実践も伴っている。

しかしそんな「ウェブ優等生」の彼に対する違和感が、今回の某CTO事件で顕になった。

要するに「動じなすぎる」のである

優等生すぎるのである

全く感情を出さない。(ひろゆき氏にも共通するが)

一番ほどよいポジションで観察し、状況を眺め、「らしい」コメントを「絶妙タイミングで」投下し、その後、教室の片隅でせせら笑ってる。

当事者意識を全く引き受けない。

卑怯だ!と怒った方が馬鹿に見えるような、常に正解なポジションにいつの間にか立っている。

なんだろうか。

感情を動かされるのがそれほど恥ずかしいのか?

たまには泣けよ。

もう飽きたよ、そのポジショニング

ウェブ系は原点に還れ!

CTOの「コンサル病」「マネジメント病」「キャリアパス病」

結局、問題なのは自分に作りたいものがないから、他人に口出す(コンサルマネジメント技術にこだわりすぎて迷走」ってことだ。

技術」は「作りたいものを実現するための技術」であったはずだ。

ウェブ系のいいところは、オープン技術でもって、作りたいもの自分の力で実現しやすいところだ。

よくわからんエンジニア理想的キャリアパス実現」のための技術ではない。

ジョブチェンジしながら、どこかの会社CTOになって、上がり」とかいう「エンジニアすごろく」の行き詰まりを示してくれただけでも

今回の某CTO事件意味があったと思う。

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