<訴訟原告関係者さまへ>

被害者の救済のために、絶対に勝訴を勝ち取って欲しいと願っています。

 

一方で、過度な子宮頸がん検診を後押しすることで、検診による「過剰診断」「過剰医療」、不妊・流産・早産等の医療被害を拡大させないようお願いします。「過剰診断」のことを知らなければ、日本の産科婦人科の書籍・ガイドラインではなく、実データや海外の論文、それを基にした下記書籍で十分に理解を深めてください。私のブログやNANAさんのブログでも、実データに基づいた議論を多く記載しています。

 

また、薬害オンブズパースン会議や、はたともこさんの活動は尊敬しますが、検診の部分については、明らかに誤った認識による議論がされていますので、事実の理解と訂正を望みます。

 

 

 

子宮頸がんワクチン訴訟について、これまで直接の言及は避けてきましたが、検診については、議論がおかしなことになっているので、批判を受けるのを承知で問題提起させていただきます。まだ方向修正は間に合うと思いますので。

 

 

これまでの報道や厚労省の発表等から推計するに、子宮頸がんワクチン副反応の被害者は2000~3000人、回復していない重篤な被害者は200~400人程度と思われます。

 

 

一方、単に人数を比べることは本来適切ではありませんが、子宮頸がん検診が普及したことで、過剰診断によってCIN3(高度異形成・上皮内がん)と診断されている人数は、20代で年間3000人以上、30代は9000人以上も増加しました。

 

 

少なくても、毎年1万人が無駄な治療を受け、不妊、流産、早産のリスクを背負わされています。狭義の過剰な診断(誤診)によって子宮を失っている人も少なくありません。生検・偽陽性・頻繁な検査でのストレスや不調を含めると、数万~数百万人の膨大な人数が被害者です。それも毎年毎年、被害が発生し続けているのです。

 

 

特に、20代の検診については、論文や、日本含め各国のデータを見ても、検診の効果を示すエビデンスは見当たらず、害は明白、百害あって一利なしです。

 

訴訟で有利に進めようとする動機があるにせよ、毎年10000人以上の深刻な被害を出し続けている検診を代替手段として推奨することは、私は問題であると思います。

 

薬害オンブズパースンの活動はとても尊敬していますが、「薬害」の救済のために、医療被害である『過剰診断』と『過剰治療』を増やす活動にならないでほしいと願っています。

 

 

また、先の記事で説明したように、日本の検診受診率は、20-40代では決して低くありません。受診率の定義が違うので、少なく見せるためのゴマカシがあるのです。

20代の子宮頸がん検診は有害無益(偽陽性、過剰診断、不妊、アメリカでは年間5000件の早産も!)

 

また、日本の子宮頸がんの単年受診率は、H28年の最新データで20-69歳で33.7%、上記調査対象である20-65歳で計算すると、35.5%です(H28国民生活基礎調査 リンク先 表59より)。

 

現在の日本の受診率とアメリカの受診率(単年40%)は、ほぼ同程度です。日本の受診率が低いというのは過去の話で、今はアメリカ並みに無駄な過剰な検査をしています。

 

 

 

さらに、若い世代への検診を推奨する活動は、過剰診断で患者を増やし、子宮頸がんの恐怖をあおり、結果的にHPVワクチンを推奨する製薬会社に加担することになります。

 

この重大な問題に早く気付いてほしいと切に願います。

 

 

シンプルに、被害状況の丁寧な証拠を集め、祖父江調査で明らかになったワクチン被害者の症状が異質であること、名古屋調査が無茶苦茶だったこと、推進派が示す統計的な有意差がないことと差がないことは同義ではないこと、重大なインフォームドコンセント違反と誇大広告があったこと、アジュバントについての危険性が少しずつ研究でわかってきたこと、といった主張で勝てないのでしょうか?

 

代替手段については、そもそもの損害賠償の本筋とは離れた議論であり、被害者側が主張立証するものではないと思います。

 

私だったら、検診で70-80%救えると主張していた産婦人科医の数字が誤り(ずさんな論文が根拠)だったり、検診を縮小する方向に世界が動いている中で、過剰診断を知りながら若年女性に検診を推奨して、過剰医療に導いているマッチポンプを指摘して、利益相反含め、彼らの専門家としての主張はとても信用ならないと、別の方向で責めます。

 

もしも、検診や疫学のデータを理解せずに弁護しているのであれば、今すぐ統計の専門家に助言を求めた方が良いと思います。データを読めないと、ワクチンの臨床試験や外国の統計データによる「検出力」を無視した「有意差なし」のインチキ統計を論破するのが難しくなってしまい危険だと思います。

 

 

◆ 20代の子宮頸がん検診は有害無益(偽陽性、過剰診断、不妊、アメリカでは年間5000件の早産も!)

 

◆ 【過剰診断が激増中】 若い女性は子宮頸がん検診を受けないで!

 

宮城悦子氏の「洗脳教育」1~データ改ざんグラフによる印象操作~子宮頸がん検診

 

◆ 続)宮城悦子氏の「洗脳教育」2~データ改ざんグラフによる印象操作 子宮頸がん検診受診率と死亡率

 

◆ 宮城悦子氏の「洗脳教育」3(最終回)~ 子宮頸がん検診で死亡率が下がるという説明はデタラメです!

 

20代の子宮頸がん検診キャンペーンはGSKらによって仕組まれた陰謀

 

◆ 検出力について言及した記事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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