ブックレットで多少触れた点もありますが、どうして今レトロゲームサントラを企画、制作？ それもジャレコさんから
そして、選曲からアレンジ～ ４月発売のリミックスまで を書き連ねようと思います。
そこで、少し長くなりますが、会社設立のエピソード無くしてこの「クラリスディスク」は存在していないので当時の話から。
2005年 努めていた音楽制作会社を脱サラし起業、順番としては環境や人に恵まれていたこともあり、仕事ありきでの起業であった為
とりあえず登記時に社名を考えなければならない。
そこで、現在もパートナーである役員と私で数日間に渡り社名の候補をあげていくわけだが、まあ、数年後に後悔しそうな社名しか出てこない。
こういう物はついてしまえば慣れて行き、以外に他人もさほど気にするものでもないのだが、当時の私たちにとっては一代イベント、それこそ第一子を授かった親の如く真剣に考えた物です。
で 決定した社名が「株式会社シティコネクション」…
おいおい、いくらファミコン好きでもどうしてシティコネクション？ だって偶然私もパートナーもファミコン一番の名作と思えるタイトルがこれだった訳です。
（次点はボコスカウォーズ、アーバンチャンピオン）
それから5年間社名とは全くでは無いが関係無い某大手レンタル店バイヤーとしての業務やDVDの企画、制作などを経て、マンネリを打破する為に新規事業として
原点回帰、社名を生かした事業を！ と産まれたのがクラリスディスクそして「RomCassetteDiSC In JALECO」です。
この2011年 レトロゲームブームもバーチャルコンソールやリメイクブームなどで一般的にはなったものの、ゲームサントラは一巡し、CDも売れない。
結局盛り上がりは一部のファンだけの物であることには変わりは無く、でも自分達には世の中に蘇らせたい曲が沢山ある、また今レトロゲームと呼ばれる物は当時一代ブームを築き上げたファミコンソフト。
それこそ小学生の頃自宅や友達の家には必ず合った！何本も合った！裏に油性ペンで名前も書いて合った！
今マニア向けだと思われるソフトも普通に転がっていた。
そんな時代の集大成となるサントラって以外と多くの人々に刺さるのでは無いか。
多少アプローチを変えるだけであの記憶を呼び戻すことが出来るのではないか。
そんな思いからロムカセットに限定し、タイトル数は多く、曲数も多く、記録的な作品では無く、
エコーやEQで色気を足してノスタルジックな世界に浸って頂こう。
クラリスディスクはCDの限界となる99トラッック仕様にしよう。
そして裾野をもっと拡げよう。
ただ、それは１枚でもちろん満足してもらえる物にはならないかもしれない、でも過去に沢山発売した名サントラが補完してくれる。
だから自分達はなるべくファミコンで遊んだ記憶はあるが、音源としてリリースされていないものを出そう！（ミシシッピー殺人事件は権利の問題で収録出来ず、悔しい）
なんて思いレーベルを、コンセプトを確立させた訳です。
そんなコンセプトの一つが「毎回リミックス仕様も出す！」ということ。
他社様から借りて来た音源をそのまま収録して発売する。。。であればわざわざレーベルを立ち上げる必要は無い訳で、
賛否両論ふまえた上でリミックスを出します。
当時の音、ファミコンの音にはもちろん勝てる訳は無く、そもそも勝負する気もありませんが当時の名曲はそのままの方が良いことが多いのも事実です。
「クラリスディスク」では、原曲の良さを残しつつ、ジャンル的な統一感はあえて出さずに、生バンドアレンジ、ダンス、テクノなど幅広くアレンジし、原曲ファンの方、そして多くのファミコン世代の方に聞いて頂ければ幸いです。
そして第何段？と続いた結果「レトロゲームミュージック」をもう一度"俺たちの手"に取り戻せる日が来ると信じています。
シティコネクション 吉川