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（みね子）さよならした…。
（泣き声）（時子）えっ？
（島谷）すてきな人を好きになれてよかった。
♪～
私　まだ「ありがとう」って言ってない…。
島谷さんに　すごいひどいことばっかり言って…。
♪～
♪「Ｐｏｎ　ｐｏｎ　ｐｏｎ…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な　宝物だけは」
♪「ずっと　この胸に抱きしめて来たのさ…　Ａｈ　ａｈ」
♪「夜の酒場で　Ｌｏｎｅｌｙ」
♪「あの娘　今頃どうしてる？」
♪「さなぎは今、　蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い　声合わせて」
♪「希望に燃える　恋の歌」
ごめん　みね子。
私のせいだ。
けしかけたの　私だよね。ごめん…。
謝んなくていいよ　そんなの。
楽しかったし…。
島谷さんすてきな人を好きになれていがったって言ってくれたし…。
でも　何で？何で　あんた　そんなに…。
好きだったらさたとえ　どうなろうとさ…。
でぎないよ　そんなの。
♪～
そっか　そうだよね。
♪～
みね子ぉ。
誕生日ぃ　おめでとう。
おめでとう…。
ありがとう。
（邦子）みね子ちゃん。おめでとう。
ありがとうございます。
邦子さん　二十歳になったのでお酒　下さい！
はい。
♪～
（邦子）どうぞ。
ありがとうございます。
（２人）乾杯！
♪～
あ…　えっ？
＜お父さん…。みね子の恋が　終わりました。そして初めて　お酒を飲みました。初めてのお酒は涙の味がしました＞
大丈夫？（時子）大丈夫です。
＜演歌みたいです＞
この子は　私が守ります。
そう。
おやすみなさい。おやすみ。
　回想　（セミの声）
みね子の恋終わってしまいましたね。
島谷君　ゆうべは部屋に帰らなかったようですね。
（早苗）もうちょっと待っててすぐ終わるから。
はいはい　はい　終わった。
おはようございます。（早苗）おはよう。
（祐二　啓輔）おはようございます。
（早苗）ん？どうした？　何かあったか？
はい　ありました…。
３人には私から伝えることになりまして。
応援してくれてたのにごめんなさいというみね子からの伝言です。
（飲む音）
（祐二）うえっ！（啓輔）うえ～！
（時子）実はですね　昨日の夜みね子が島谷さんに　話があるって言われて呼ばれたらしくて。
♪～
どっちも　つらいな　それは。
大丈夫なのか？　みね子は。
はい…。ちゃんと　仕事に行きました。
そうか…。（時子）はい。
（富）そういう終わりか…。
つまんない。
あ～…。
ん？　何で　そこまで？
あ～この２人　漫画　描いてんのよ。
みね子と島谷青年の恋をモデルにした少女漫画。
えっ？　そうなんですか？
はい…。これですちゃ。
ハッピーエンドやなかったかぁ。参ったちゃ。
ハッピーエンドじゃないとダメだから困ってんのか？
幸せな最終回のみね子さんを描くが楽しみにしとったがですよ僕たち。
（祐二）そうながですちゃ。
その瞬間を心待ちにしとったがですちゃ。
あ～！何で？
やめてま～！いんないでしょうよ　もう！
別に終わりじゃないだろ。
えっ？えっ？
（早苗）続ければいいだろ。
たかが恋が一つ終わったくらいで人生に決着がつくわけじゃないだろ。
いつか　ハッピーエンドになればいいんでしょ？　違うか？
（２人）お～。
（祐二）ハハハ　そうやちゃね！
まっ　今　ちょっと自分にも言い聞かせてみた。
やだ　早苗さん　かわいい。
だろ？　私も　そう思う。アハハ！
ありがとうございました。ごちそうさまでした。
♪～
＜お父さん…。お店の人たちには自分で話そうかなと思います。でも　どうやって言うのがいいんでしょう？「実は　私　恋人とお別れすることになりました」。いやいやいや　何か違う…。「谷田部みね子失恋致しました！」。いや　無理がある…。よぐ考えたら言われた方も困るっていうかどうしたらいいが分がんないだろうし…＞
♪～
あ…。（省吾）どうした？　みね子。
（元治）大丈夫か？　お前。えっ？　ハハハ！
大丈夫です！　ハハハ！（鈴子）本当？
はい！　大丈夫です！（鈴子）そう？
すみません。じゃあ…。
（高子）え…　自分で言うんですか？参ったな～。
そういうの　めんどくさいからもう早く言いなさい。でも～。
何？　どうしたの？　高ちゃん。アハハハハ！
おいおい　まさか　お嫁に行くとか言うんじゃないだろうな　おい。
（秀俊　元治）ハハハハ！（せきばらい）違うか。
え…？
私　朝倉高子嫁入りすることになりました！
（一同）え～！？（鈴の音）
あ～　気持ちいい！聞きたかった！
ずっと　ずっと　ずっとこの「え～！？」が何度も夢に見たの～！　アハハハ！えっ？　誰と？
えっと…。
奥茨城村の角谷太郎さんです！え～！？
　回想　高子です。どうか　よろしくお願い致します。
（きよ）都会の人なのに全ぐ　スラッとしてねえな。　うん。
そごは気に入った。フフフフ！
（太郎）んだっぺ？ん？あっ　ごめん…。
大変だぞ　農家の嫁は。あんた　本当に　それでいいのが？
はい。
厳しいぞ　私は。文句は　全部　口に出すかんな。
私もです。　負ける気はしません。
ほぉ…。
そりゃ　面白え。　ハハハハハ！
遠慮なぐ闘うが。望むところです。
ホホホホ！
へぇ～！　三男も？会ったよ。
　回想　（三男）いや…よろしくお願いします。
いやいや　驚いた。私も～　ハハハハ！
というわけで　かわいい弟を今後ともよろしくお願い致します。
（善三）いやいや　こちらこそ。（さおり）あの…。お姉様になる訳ですよね三男君の。
うん！
三男君を　私に下さい！まだ　それがよ！
分かった！いや…。
（善三）決まりだな！　ハハハ！お手を拝借！　よ～お！
（三三七拍子）
（三男）いや　待って…いや　待って下さいよ！おがしいでしょうよ！もう　何これ…。
というわけで朝倉高子　嫁に行きます！
おめでとう！あ～！
言われたかった「おめでとう」って！
高ちゃん。
長い間　ありがとう。
（省吾）ありがとう。
本当に　ご苦労さまだったね。感謝してる。
退職金は　はずむよ。
わっ！（笑い声）
それに　高ちゃんは娘みたいなもんだから。
嫁入り道具はうちから出させてもらうよ。
うわ～ん　鈴子さん！痛い痛い痛い！
痛い痛い　痛い痛い！（高子）ごめんなさい。
もう　高子さ～ん！みね子ぉ！
すみません　あの一つだけ言っていいですか？
うん。私…。
恋が終わりました！（一同）え～！？
だから　うれしいです。高子さん　幸せになって下さい！
分かった！　うん！
言えた　やっと…　いがった～。
♪～
（鈴子）大丈夫？　みね子。
はい…。
鈴子さんの　心配されたとおりになってしまいました。
そんなもん言ったとおりになってもうれしくないよ。
はい。
でも　大丈夫ですよ　私。
こう見えて強いんですよ　結構。
いいよそんなに強くならなくても。
♪～
はい。
♪～